鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第43話 あらすじ/ネタバレ
浣衣局の重労働の中で、陸文昔(りくぶんせき)は冷たい水に手を浸しながら、かつて父兄と過ごした温かい日々を思い出していました。しかし、今はその幸せな時間は遠い夢となってしまいました。彼女の強さと才能は、宮人たちから認められるどころか、妬みや陥れの対象となってしまいました。数人の悪意を持った宮女たちが、彼女が禁物を隠し持っているとして、錦囊を奪い取ろうとします。
理不尽な非難と暴力に直面した陸文昔(りくぶんせき)は、並外れた勇気と決意を示します。燃え盛る炭火に脅されても、命よりも大切な錦囊を取り戻そうとします。混乱の中、彼女は思わず火鉢をひっくり返し、挑発してきた宮女たちを怪我させ、部屋の一部に火をつけてしまいました。
この事態に、陸文昔(りくぶんせき)を蕭定権(しょうていけん)のもとに連れて行くよう命じます。蕭定権(しょうていけん)は、陸文昔(りくぶんせき)が「情書」を隠しているという告発を聞きますが、彼女は自分の潔白と秘密を守るために口を閉ざします。蕭定権(しょうていけん)は激怒し、彼女を厳罰に処そうとしますが、最終的に極刑を命じることはできませんでした。
そのとき、許昌平(きょしょうへい)が現れ、顧思林(こしりん)の安全を盾に巧みに交渉し、蕭定権(しょうていけん)に陸文昔(りくぶんせき)を許すように説得します。許昌平(きょしょうへい)は蕭定権(しょうていけん)に、皇命に従うように忠告し、顧思林(こしりん)に累が及ぶのを防ぐように言います。そして、陸文昔(りくぶんせき)が隠しているものは蕭定権(しょうていけん)に関係があると断言し、賭けを提案します。
真相を確かめるため、蕭定権は夜に忍び込み、錦囊の中身を見ようとしますが、蔻珠(こうしゅ)に見られてしまいます。翌日、朝廷では、皇帝は功臣を表彰しようとします。蕭定権は戦功を理由に顧逢恩(こほうおん)の献俘(けんぷ)礼への参加を拒否し、自分が準備した文案を提出します。皇帝はそれを高く評価します。
一方、浣衣局での陸文昔(りくぶんせき)は依然として苦しめられていましたが、心優しい宮女の助けにより、張紹筠(ちょうしょういん)に助けられ、危機を脱します。張陸正(ちょうりくせい)は蕭定権を訪ね、家族と皇室の関係について話し合います。蕭定権は太子妃の死に対する悲しみを隠せません。張紹筠(ちょうしょういん)は陸文昔(りくぶんせき)に家族の昇進について話しますが、彼女をさらに苦しめます。
陸文昔(りくぶんせき)が再び不幸に見舞われたことを知った蕭定権は、彼女の処罰を延期し、書斎で仕えるようにしようとします。しかし、これにより蔻珠(こうしゅ)は激しく怒り、陸文昔(りくぶんせき)を殺そうと企てます。しかし、忠実な召使いの警告により、陸文昔(りくぶんせき)は命を救われます。
窮地に陥った陸文昔(りくぶんせき)は、知恵と勇気を発揮します。彼女は紙と蕭定権の私印を使って偽の命令書を作り、夜に蕭定棠(しょうていとう)の邸宅を訪れます。この行動は、彼女の隠された策略と決意を示しています。権力と感情が交錯する中で、陸文昔は運命を変えるために独自の道を歩み始めています。
第43話の感想
第43話は、陸文昔の強さと知恵が光る回でした。彼女は理不尽な扱いを受けても、自分の信念を曲げず、困難に立ち向かいました。特に、錦囊を守るために炭火に立ち向かうシーンは、彼女の勇気と決意を強く感じさせました。
一方、蕭定権は陸文昔に対して複雑な感情を抱いている様子が描かれました。彼は彼女を罰したい気持ちと、守りたい気持ちの板挟みになっているように見えます。また、許昌平(きょしょうへい)は巧みな話術で蕭定権を説得し、陸文昔を救うことに成功しました。彼の存在は、今後重要な役割を果たすのではないかと期待されます。
つづく