鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第46話 あらすじ/ネタバレ
陸文昔(りくぶんせき)は王翁(おうおう)に蕭定権(しょうていけん)の居場所を尋ね、延祚宮に戻ったことを知る。落胆した陸文昔(りくぶんせき)は、仙鶴の刺繍に想いを込めて、蕭定権(しょうていけん)を待ち続けた。
ある日、陸文昔(りくぶんせき)は自分の部屋で蕭定権(しょうていけん)と遭遇する。蕭定権(しょうていけん)は陸文昔(りくぶんせき)の刺繍を手に取り、下手だとからかう。陸文昔(りくぶんせき)が近づくと、蕭定権(しょうていけん)は彼女の鮮やかな赤い爪に気づく。それは、遊指揮の夜に出会った内人がしていたものと同じだった。
蕭定権(しょうていけん)は、陸文昔(りくぶんせき)が自分の字を偽って令旨を書いたことを看破するが、証拠がないため、何もできない。蕭定権は陸文昔(りくぶんせき)の宮籍を取り出し、彼女を追い出そうとする。陸文昔(りくぶんせき)は必死に懇願するが、蕭定権は冷たく去ってしまう。
陸文昔(りくぶんせき)は苦肉の策として、素っ裸になって蕭定権の門前で跪く。そこへ許昌平(きょしょうへい)が現れ、皇帝の命で蕭定権の側にいることを告げる。
蕭定権は驚き、許昌平(きょしょうへい)の真意を問う。許昌平(きょしょうへい)は、皇帝が蕭定権と顧思林(こしりん)の態度を試していること、そして自分が蕭定権を監視するために派遣されたことを明かす。
許昌平(きょしょうへい)は、蕭定権が自分を拒否することもできると言うが、その場合は皇帝が別の監視官を送り込むだろうと付け加える。蕭定権は許昌平(きょしょうへい)の野心を理解し、彼を睨みつける。
許昌平(きょしょうへい)は、科挙で李柏舟(りはくしゅう)の味方をしたことで蕭定権に恨まれていることを認めるが、自分の能力を証明するためには仕方がなかったと主張する。
蕭定権は混乱し、陸文昔(りくぶんせき)は力尽きて倒れてしまう。
陸文昔(りくぶんせき)は一晩中跪き続け、翌朝になっても帰ろうとしなかった。蕭定権は朝覲に向かおうとするが、陸文昔(りくぶんせき)はよろよろと追いかけてくる。蕭定権は陸文昔を無視するが、彼女は偽の筆跡で令旨を書いたこと、蔻珠(こうしゅ)の件で蕭定棠(しょうていとう)に助けを求めたことを告白する。しかし、蕭定権は冷たく対応する。
陸文昔は、蘆世瑜(ろせいゆ)が私印を自分に渡したこと、その私印のせいで浣衣所の宮女と争ったこと、そして自分が本当の顧(こ)内人ではないことを明かす。蕭定権はようやく歩みを緩める。
陸文昔は、自分が罪人の娘であり、父兄が罪に問われた後に宮中に入り、姜尚宮(きょうしょうきゅう)に頼んで本当の顧(こ)内人の身代わりになったことを打ち明ける。蕭定権は動揺しないが、陸文昔に宮中を去るよう命じる。
夕香(ゆうか)が陸文昔を「阿宝(あほう)」と呼んだ時、蕭定権は突然振り返る。「阿宝(あほう)」は、蕭定権の早逝した妹の名前であり、蕭定楷(しょうていかい)が陸文昔に伝えていた乳名だった。万が一の場合、この名前が陸文昔を守るだろう。
第46話の感想
第46話は、陸文昔と蕭定権の関係に大きな進展があった回でした。陸文昔は自分の正体を明かし、蕭定権は彼女を宮中から追い出そうとしましたが、最終的には彼女を「阿宝(あほう)」と呼び、守ることを決意しました。
この回は、陸文昔と蕭定権の切ない恋模様だけでなく、許昌平の野心や、蕭定権と顧思林(こしりん)の対立など、様々な要素が絡み合っており、見応えのある内容でした。
特に印象に残ったのは、陸文昔が蕭定権に自分の正体を明かすシーンです。彼女は罪人の娘であり、偽の顧(こ)内人であることを告白し、蕭定権に宮中を去るよう懇願しました。しかし、蕭定権は彼女を拒否し、冷たく突き放しました。
つづく