鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜第49話 あらすじ/ネタバレ

宮廷の奥深くで、蕭定権(しょうていけん)は持ち前の知恵と優しさで、誰にも知られずに守り続けていました。ある日、彼は陸文昔(りくぶんせき)を王翁(おうおう)の策略から救い出します。王翁(おうおう)の悪意を知りながらも、蕭定権(しょうていけん)は全体のことを考え、彼に敬意を払います。王翁(おうおう)はそれを見て、仕方なく引き下がります。

その後、蕭定権(しょうていけん)は陸文昔(りくぶんせき)の機転が王翁(おうおう)の深みには及ばなかったことを軽い口調でからかい、陸文昔(りくぶんせき)は甘えた口調で答えます。二人のやりとりは、息が合っており、少しお茶目な様子です。

すると、宮廷の静寂を破る密書が届きます。蕭定権(しょうていけん)はすぐに宮廷を出なければなりません。陸文昔(りくぶんせき)の安全を考慮して、彼は彼女を連れて行くことを決意し、急かす間に気遣いの言葉をかけます。王翁(おうおう)は不満に思いつつも、邪魔をしようと陸文昔(りくぶんせき)に不適切な駕籠を用意します。

蕭定権(しょうていけん)は陸文昔(りくぶんせき)の容姿に密かに憧れていますが、口では容赦なく、冗談で本心を隠します。陸文昔(りくぶんせき)の恥ずかしがり屋で回避する様子は、恋心が芽生えていることをさらに感じさせます。

一方、顧思林(こしりん)の病床では、蕭定権(しょうていけん)は甥として孝行し、親戚の過去の出来事への関心と顧逢恩(こほうおん)の行方への心配を口にします。この身分を超えた愛情は、蕭定権が最愛の人を失った悲しみのなかで、わずかな慰めとなります。陸文昔(りくぶんせき)は顧府の外で静かに待っていて、許昌平(きょしょうへい)の質問に黙って答えます。蕭定権との秘密を守ります。

夜が訪れ、帰路についた蕭定権は、陸文昔(りくぶんせき)を気遣い、外界の騒音から守ります。彼は陸文昔(りくぶんせき)の灯籠を見たいという願いを断りますが、桂の花を一枝渡して愛情を伝え、「横暴に」彼女に鶉の巾著袋を大切にするように求めます。二人はお互いに好意を持っていることは明らかです。しかし、市井の子供たちが歌う童謡は、この温かい雰囲気を氷のように冷やし、蕭定権の顔色が変わります。彼は嵐が近づいていることを予感します。

一方、皇宮では、皇帝は悪夢で目を覚まし、新しい皇后と姜尚宮(きょうしょうきゅう)が対策を練っています。童謡の背後にある深い意味が明らかになります。それは、顧家の功績が皇帝の地位を脅かしていることを闇示しています。皇帝と顧思林(こしりん)の複雑な関係、そして顧家が皇位継承に与えた大きな影響は、童謡が歌われることで、再び朝野の注目を集めることになります。

蕭定権は、この童謡は過去の振り返りだけでなく、現在の状況への警告でもあることを知っています。彼は心配でなりません。特に、叔父の顧思林(こしりん)が中秋節に京城を離れる予定であり、彼の安全が気がかりでなりません。迫り来る嵐に、蕭定権は確信を持っていませんが、この得難い愛情と安寧を守る決意を固めています。

第49話の感想

第49話は、蕭定権と陸文昔(りくぶんせき)の関係がさらに深まり、二人の絆がより強固なものになる回でした。蕭定権の陸文昔(りくぶんせき)への想いが垣間見えるシーンが多く、特に桂の花をプレゼントするシーンは印象的でした。また、顧思林(こしりん)の病状が心配され、彼の安否が気になるところです。

一方で、童謡が歌う顧家の功績と皇帝の地位の関係が明らかになり、今後の展開が気になります。蕭定権は嵐が近づいていることを感じていますが、彼はこの危機を乗り越えることができるのでしょうか。

つづく