鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第51話 あらすじ/ネタバレ

蕭定棠(しょうていとう)は、張陸正(ちょうりくせい)の二女を側妃に迎えることで、彼との関係を強化しようと企んでいます。一方、童謡事件に激怒した皇帝は、病床に伏してしまいます。皇后は看病しますが、皇帝は朦朧とした意識の中で「卿卿」と呼びます。これは先皇后、つまり蕭定権(しょうていけん)の生母の愛称でした。

目覚めた皇帝は皇后に冷たく接し、皇后は不快感を抱きながら皇帝の休息を促して去ります。

重傷を負った蕭定権(しょうていけん)は、長い昏睡から目覚めると、側に付き添っていた陸文昔(りくぶんせき)を見てようやく笑顔を見せます。蕭定権(しょうていけん)は、陸文昔(りくぶんせき)に苦難を与えてきたことを詫び、これで帳消しになったと言います。陸文昔(りくぶんせき)は涙を浮かべ、そんな簡単に帳消しにはできないと訴えます。陸文昔(りくぶんせき)は横になり、蕭定権(しょうていけん)を見つめながら涙を流します。蕭定権(しょうていけん)は陸文昔(りくぶんせき)を慰め、辛そうに体を動かして陸文昔(りくぶんせき)の額に寄り添います。

張陸正(ちょうりくせい)は、蕭定棠(しょうていとう)への娘の嫁ぎを承諾します。蕭定棠(しょうていとう)は得意になり、張陸正(ちょうりくせい)に娘の生辰庚帖を早急に準備するよう命じます。張紹筠(ちょうしょういん)は父に蕭定権(しょうていけん)を裏切るのかと問い詰めますが、張陸正(ちょうりくせい)は表面上は否定しながらも、張紹筠(ちょうしょういん)が邪魔にならないよう気絶させて拘束します。

ようやく起き上がれるようになった蕭定権(しょうていけん)は、着替えを要求し、王翁(おうおう)に馬車を用意して晨省に向かうよう命じます。皇帝は外出中に、顔色の悪い蕭定権(しょうていけん)が跪いて挨拶するのを見ます。皇帝は蕭定権(しょうていけん)を無視しますが、内心では、蕭定権(しょうていけん)が顧思林(こしりん)の安全な離京を願って行動していることを理解しています。皇帝は蕭定権(しょうていけん)をこれ以上追及するつもりはありませんでした。

しかし、蕭定権(しょうていけん)は味方の手で窮地に陥ります。蕭定権が皇帝に別れを告げた直後、張陸正(ちょうりくせい)と何中丞(かちゅうじょう)が皇帝に詰め寄り、なぜ太子を辱めたのかと問いただします。

何中丞(かちゅうじょう)は皇帝に、三司を集めて調査を行い、蕭定権の潔白を証明するべきだと直言します。しかし、張陸正(ちょうりくせい)は蕭定棠(しょうていとう)の指示に従って、蕭定権が党派を結成していることを疑わせるように振る舞っていました。皇帝の怒りは再び燃え上がり、顧思林(こしりん)を呼び戻すだけでなく、蕭定権を報本宮に幽閉し、全ての侍衛を交代させます。張陸正(ちょうりくせい)は厳粛に調査を行うと言い、皇帝は皮肉な笑みを浮かべ、陸英(りくえい)の件から始めると告げます。

蕭定棠(しょうていとう)は蕭定権が連れ去られるのを見て喜び、張陸正(ちょうりくせい)に会いに行きますが、張陸正(ちょうりくせい)は意外にも娘を嫁がせることを拒否します。皇帝は控鶴衛に報本宮を包囲させます。王翁(おうおう)は焦り、陸文昔(りくぶんせき)は蕭定権の側に留まり、鶴の刺繍を続けています。どんなことがあっても、彼女は蕭定権と共に乗り越える決意です。蕭定権は陸文昔(りくぶんせき)に張陸正(ちょうりくせい)への密書を託します。そこには、張陸正(ちょうりくせい)の過去の罪を不問にすることが書かれていました。陸文昔(りくぶんせき)は絶望し、蕭定権が自分の父兄の仇を討つことはないと悟ります。

第51話の感想

第51話は、怒涛の展開が続く回でした。蕭定権は重傷を負いながらも、顧思林(こしりん)の安全を第一に考え行動します。しかし、その行動が裏目に出てしまい、張陸正(ちょうりくせい)と何中丞(かちゅうじょう)の策略によって、皇帝の疑いを招いてしまいます。蕭定権は報本宮に幽閉され、陸文昔(りくぶんせき)も共に閉じ込められることになります。

一方、蕭定棠(しょうていとう)は張陸正の娘との縁談をまとめ、権力を強めていきます。しかし、張陸正は蕭定棠(しょうていとう)の真意を見抜き、娘を嫁がせることを拒否します。

この回で特に印象に残ったのは、蕭定権と陸文昔(りくぶんせき)の絆の深さです。蕭定権は陸文昔(りくぶんせき)に自分の過ちを謝り、陸文昔(りくぶんせき)はどんなことがあっても蕭定権と共にいると誓います。二人は困難に直面しても、お互いを支え合う姿が感動的でした。

また、張陸正の狡猾さも際立っていました。彼は蕭定棠(しょうていとう)と結託して蕭定権を失脚させようと企み、皇帝の疑いを巧みに煽ります。張陸正の策略は成功し、蕭定権は窮地に追い込まれます。

つづく