鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第53話 あらすじ/ネタバレ

朝廷では、皇帝が陸英(りくえい)事件について、蕭定権(しょうていけん)と張陸正(ちょうりくせい)に説明を求めました。蕭定権(しょうていけん)は恐る恐る、陸英(りくえい)親子が李柏舟(りはくしゅう)の妻族であるかどうかはわからないと答え、張陸正(ちょうりくせい)も曖昧な返答をします。激怒した皇帝は、華亭に人を派遣して徹底的に調査し、結論を出すように命じます。皇帝はすぐに詔勅を書こうとしますが、秘書郎が不在のため、10日後に延期することにします。しかし、耿直な何中丞(かちゅうじょう)が再び現れ、皇帝が陸英(りくえい)の死を簡単に許し、忠臣を不明瞭なまま死なせたことに異議を唱えます。

何中丞(かちゅうじょう)の態度に困った皇帝は、御史台の御史全員が上奏し、陸英(りくえい)親子のために正義を求めることを誓います。何中丞(かちゅうじょう)は直情径行の人物で、ためらうことなく柱に頭をぶつけて、死をもって抗議しようとします。激怒した張陸正(ちょうりくせい)は、皇帝を脅迫していると非難しますが、何中丞(かちゅうじょう)は歩みを止め、張陸正(ちょうりくせい)をじっと見つめます。そして、李柏舟(りはくしゅう)の5代前の家係図を提示し、張陸正(ちょうりくせい)が私怨から陸英(りくえい)親子を殺害したことを証明します。

証拠が揃ったため、皇帝は審理を先延ばしにすることができず、家係図を張陸正(ちょうりくせい)の足元に投げつけ、説明を求めます。張陸正(ちょうりくせい)は陸文昔(りくぶんせき)の言葉を思い出し、地面にひれ伏して、陸英(りくえい)親子を李柏舟(りはくしゅう)の妻族に編入したのは自分だと認めます。しかし、家係図を改ざんし、陸家親子を殺害したのは自分の意思ではなく、蕭定権(しょうていけん)の指示によるものだと主張します。そして、蕭定権(しょうていけん)が陸文昔(りくぶんせき)に託した密書を公の場で提示し、蕭定権(しょうていけん)が事件を隠蔽するために深夜に密書を送ってきたことを明らかにします。

皇帝は蕭定権(しょうていけん)をかばおうとしますが、密書は紛れもなく蕭定権(しょうていけん)の筆跡であり、陸文昔(りくぶんせき)が蕭定権(しょうていけん)の私印を押しているため、否認することはできません。信じられない様子の何中丞(かちゅうじょう)は密書を奪い取り、蕭定権(しょうていけん)の良心を疑い、この行為が冤罪で亡くなった陸英(りくえい)親子にどう償うのかと詰問します。蕭定権(しょうていけん)は驚き、おなじみの私印を見て、陸文昔(りくぶんせき)に関する出来事を次々と思い出します。馬政に精通しており、蘆世瑜(ろせいゆ)と親交が深く、父兄が罪に問われた後に宮廷に入ったあの姿と声。蕭定権(しょうていけん)はようやく陸文昔(りくぶんせき)の正体に気づきます。

息子の愚かさを知らない皇帝は、蕭定権(しょうていけん)に黒幕を明らかにするよう命じます。蕭定権は陸文昔(りくぶんせき)を売ることができず、父である皇帝に逆らい、皇太子の冠を脱ぎ捨て、本宮へと走ります。蕭定権が本宮に到著すると、王翁(おうおう)が陸文昔(りくぶんせき)を縛り上げ、皇帝の前に引き立てようとしているところでした。蕭定権は王翁(おうおう)を叱責し、涙を浮かべて陸文昔(りくぶんせき)を見つめ、胸が張り裂けるような痛みを感じます。

蕭定権は陸文昔(りくぶんせき)を縛りから解こうとしますが、陸文昔(りくぶんせき)は冷たく顔を背け、彼を無視します。それでも、蕭定権はそっと陸文昔(りくぶんせき)の縄を解きます。陸文昔(りくぶんせき)は表情を変えず、刑部であろうと皇帝に謁見しようと、恐れることはありません。蕭定権は愛情を込めて陸文昔(りくぶんせき)の髪を梳き、乱れた髪を美しい髪髻に整え、母后の金簪を挿してあげます。しかし、蕭定権がどんなに心を開いても、陸文昔(りくぶんせき)は心を閉ざしたままでした。

蕭定権がすべてを終えると、李重夔(りちょうき)が勅命を受けて陸文昔(りくぶんせき)を捕らえにやってきます。蕭定権は控鶴の者に捕らえられ、最後の瞬間まで陸文昔(りくぶんせき)に、自分が言ったことはすべて真実だと叫び続けます。

第53話 感想

第53話では、ついに陸英(りくえい)事件の真相が明らかになり、衝撃の展開となりました。張陸正(ちょうりくせい)が私怨から陸英(りくえい)親子を陥れたことを認め、蕭定権がそれを指示していたことも発覚しました。陸文昔(りくぶんせき)は蕭定権の真意を知って失望し、心を閉ざしてしまいます。

この回は、登場人物の心理描写が非常に細かく描かれており、視聴者の心を揺さぶる内容でした。特に、蕭定権と陸文昔(りくぶんせき)のやり取りは、二人の愛憎が複雑に絡み合っており、非常に印象的でした。

また、何中丞(かちゅうじょう)の直情的な性格や、李重夔(りちょうき)の冷酷な態度など、それぞれのキャラクターが生き生きと描かれていました。

つづく