鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜 第6話 あらすじ/ネタバレ
緊迫の朝堂、陰謀渦巻く試題漏洩事件
肅然とした朝堂で、蕭定権(しょうていけん)は相次ぐカンニング事件を徹底的に調査し、厳格な尋問を通して背後の陰謀を徐々に暴いていきます。彼は、李柏舟(りはくしゅう)が不正を阻止するどころか、密かに扇動し、巧妙に捜索劇を演出していたことを知ります。しかし、現時点では証拠は不十分であり、李柏舟(りはくしゅう)を直接断罪することはできません。核心となる試題漏洩の直接的な証拠がまだないためです。杜蘅(とこう)もまた、状況の深刻さを痛感しており、真犯人を特定できなければ、李柏舟(りはくしゅう)、蘆世瑜(ろせいゆ)、そして関係者は全員処罰を受ける恐れがあります。
李柏舟(りはくしゅう)の狡猾な企み、蘆世瑜(ろせいゆ)の執念
蕭定権(しょうていけん)は、李柏舟(りはくしゅう)の狡猾さを熟知しており、彼は常に逃げ道を用意していることを知っています。李柏舟(りはくしゅう)の狙いは、すべての罪を蘆世瑜(ろせいゆ)に押し付けて法の裁きを逃れることだと推測します。一方、蘆世瑜(ろせいゆ)は趙(ちょう)貴妃叟を綿密に尋問し、許昌平(きょしょうへい)のカンニング事件の真相を解き明かそうとしています。蘆世瑜(ろせいゆ)は、許昌平(きょしょうへい)と趙(ちょう)貴妃叟の家族との間に深い関係があることに気づきます。趙(ちょう)貴妃叟が圧力に屈して真実を吐露すると、すべてが明らかになります。趙(ちょう)貴妃叟は、妻の甥である許昌平(きょしょうへい)を合格させるために、危険を冒して試験問題を盗み出したのです。しかし、顧逢恩(こほうおん)と陸文普(りくぶんふ)の関与については、趙(ちょう)貴妃叟は何も知らないと主張します。
衝撃の事実、偽造された試験問題
蘆世瑜(ろせいゆ)は驚きながらも、何かおかしいと感じます。彼は試験前に試験問題を厳重にチェックし、問題が無事であることを確認しており、封印も破られていないことを思い出します。そのため、許昌平(きょしょうへい)がどのように試験問題の内容を知ったのかは謎のままです。趙(ちょう)貴妃叟の告白によって、真実は明らかになります。趙(ちょう)貴妃叟は、白麻紙を使って試験問題を複製し、偽物とすり替えて封印し直していました。本物の試験問題はすでに破棄されていました。蘆世瑜(ろせいゆ)は心を痛めながらも、趙(ちょう)貴妃叟の高齢と長年の功績を考慮して、厳罰を科すことはしませんでした。
趙(ちょう)貴妃叟の裏切り、李柏舟(りはくしゅう)の策略
しかし、趙(ちょう)貴妃叟はすぐに帰るのではなく、李柏舟(りはくしゅう)と密会します。実は、李柏舟(りはくしゅう)は趙(ちょう)貴妃叟の行動をすでに察知しており、彼の弱点を突いて脅迫し、偽の試験問題を作成させ、本物を隠蔽するように仕向けていました。彼は、蘆世瑜(ろせいゆ)に罪をなすりつけようと企んでいたのです。蕭定権(しょうていけん)はこれを知り、趙(ちょう)貴妃叟が仮撃する前に本物の試験問題を見つけ出す必要があると悟ります。しかし、行動を起こそうとした矢先、蕭定棠(しょうていとう)の妨害と皇帝の突然の来訪によって計画は中断され、逆に父皇から叱責を受けてしまいます。
趙叟(ちょうそう)の証言、李柏舟(りはくしゅう)の逮捕
趙叟(ちょうそう)と許昌平(きょしょうへい)の関係が明らかになると、皇帝は自ら尋問に乗り出します。趙叟(ちょうそう)は圧力に屈して嘘をつき、蘆世瑜(ろせいゆ)の指示で試験問題を盗み出したと主張し、すべての罪を自分に被せようとします。皇帝は疑念を抱きながらも、顧逢恩(こほうおん)らを呼び出して対峙させます。顧逢恩(こほうおん)は李柏舟(りはくしゅう)と蕭定棠(しょうていとう)の陰謀を指摘しますが、皇帝の信用を得られず、廷杖に処されてしまいます。
蕭定権(しょうていけん)の逆転劇、李柏舟(りはくしゅう)の失脚
窮地に立たされた蕭定権(しょうていけん)は、冷静に策を巡らせます。彼は、事前に用意していた証拠、偽造された蕭定棠(しょうていとう)と許昌平(きょしょうへい)の書簡と、蕭定棠(しょうていとう)の屋敷に隠されていた本物の試験問題を使って形勢を逆転させます。動かぬ証拠を突きつけられた趙叟(ちょうそう)は、ついに李柏舟(りはくしゅう)を黒幕だと証言します。激怒した皇帝は、李柏舟(りはくしゅう)の逮捕を命じ、蕭定棠(しょうていとう)も責任を逃れることはできません。
蕭定権(しょうていけん)の勝利、新たな恋の予感
蕭定棠(しょうていとう)は不本意ながらも、抗うことはできません。蕭定権(しょうていけん)は勝利者の態度で、蕭定棠(しょうていとう)にこれ以上自分の底線に触れないよう警告します。騒動の後、蕭定権(しょうていけん)は陸文昔(りくぶんせき)と一緒に牢獄を訪れて顧逢恩(こほうおん)らを見舞います。そこでは小さなハプニングがありましたが、2人の間の感情は静かに高まっていきます。陸文昔(りくぶんせき)の恥ずかしさと回避は、蕭定権(しょうていけん)をさらに彼女に惹きつけます。新しい恋が芽生えようとしています。
第6話の感想
第6話は、緊迫感と衝撃の展開が続く、まさに怒涛の回でした。蕭定権(しょうていけん)は李柏舟(りはくしゅう)の陰謀を暴き、趙叟(ちょうそう)の裏切りに直面し、そしてついに李柏舟(りはくしゅう)の逮捕に成功します。蘆世瑜(ろせいゆ)の無実も証明され、物語は大きく前進しました。
特に印象に残ったのは、趙叟(ちょうそう)の複雑な心情です。彼は許昌平(きょしょうへい)を合格させるために罪を犯しましたが、それは家族への愛ゆえであり、その葛藤は見ていて胸が痛みました。また、蕭定権(しょうていけん)と李柏舟(りはくしゅう)の頭脳戦も見応えがありました。蕭定権(しょうていけん)は李柏舟(りはくしゅう)の狡猾さを知り尽くしており、一歩先を読んで行動することで勝利を掴みます。
一方、陸文昔(りくぶんせき)との関係も進展を見せました。2人は牢獄で再会し、互いへの想いを意識し始めます。陸文昔(りくぶんせき)の可愛らしい仮応は、蕭定権の心をさらに惹きつけたことでしょう。今後の2人の関係にも注目です。
つづく