鶴唳華亭<かくれいかてい>〜Legend of Love〜第7話 あらすじ/ネタバレ
嵐が過ぎ去り、受験生たちは無事に帰郷した。しかし、蘆世瑜(ろせいゆ)は貢院で奇妙な現象に遭遇する。一室が空室となり、受験生も番号も記されていない。彼は疑惑の念を抱く。一方、皇帝は蘆世瑜(ろせいゆ)の真筆と偽造された筆跡を丹念に比較していた。そのあまりにも精巧な偽造に、皇帝は背筋が凍る思いをする。天下でこのようなことができるのは、蘆世瑜(ろせいゆ)しかいないと確信する。
さらに皇帝は、貢院で天字40号と41号の間に番号のない部屋が存在し、そのために以降の部屋番号がすべてずれているという報告を受ける。この奇妙な出来事は、ますます怪しさを増していく。
蕭定権(しょうていけん)は喜びを分かち合おうと蘆世瑜(ろせいゆ)を訪ねるが、師匠から戒尺で罰せられてしまう。蘆世瑜(ろせいゆ)は、蕭定権(しょうていけん)の夜の訪問が実は罠であり、蕭定棠(しょうていとう)と李柏舟(りはくしゅう)をおびき寄せるための策略だったと悟る。さらに、自分が傾けて伝授した書道の技が偽造に使われ、教え子が名利のために陰謀を企てたことに心を痛める。蘆世瑜(ろせいゆ)は、このような権謀術数は君主としての徳ではなく、蕭定権(しょうていけん)に学んでほしくないものだと確信する。彼は去る決意を固め、別れ際に蕭定権(しょうていけん)に正しく生き、正しく座るように諭す。
蕭定権(しょうていけん)は師匠の言葉に心を痛め、涙を流しながら謝罪し、留まるように懇願する。蘆世瑜(ろせいゆ)も涙を浮かべるが、もはやどうすることもできない。戒尺が床に落ちる音は、過ぎ去った日々への別れを告げるかのようだ。
夜が訪れ、蕭定権(しょうていけん)は父である皇帝に挨拶に向かう。しかし、門の前で李柏舟(りはくしゅう)に出会い、不吉な予感を覚える。部屋に入ると、皇帝の機には蘆世瑜(ろせいゆ)の真筆と自分が偽造した筆跡が置かれており、複雑な思いに駆られる。皇帝の問いかけに、蕭定権(しょうていけん)は計画が露呈したことを悟りながらも、平静を装ってごまかそうとする。
しかし、皇帝はすべてを見抜いていた。冷笑を浮かべながら、試験会場の配置図を差し出し、空室の謎と番号のずれを明らかにする。天字40号は雪漏れの被害で利用できず、李柏舟(りはくしゅう)が番号を変更したのだ。蕭定棠(しょうていとう)の手紙に書かれた問題の置き場所は、番号のずれによって誤っていた。皇帝は、蕭定権(しょうていけん)の行動は相手を陥れるどころか、自分自身を窮地に追い込む結果となり、さらに蘆世瑜(ろせいゆ)の筆跡を偽造したことで取り返しのつかない過ちを犯したと指摘する。
蕭定権(しょうていけん)は震える手で、自分が李柏舟(りはくしゅう)の罠に嵌められたことを理解する。皇帝は怒りを露わにし、李柏舟(りはくしゅう)の狡猾さと蕭定権(しょうていけん)の軽率さに失望する。李柏舟(りはくしゅう)がこの件で追及すれば、廃太子は避けられないだろう。
その瞬間、蘆世瑜(ろせいゆ)が現れ、自分の筆跡で蕭定権(しょうていけん)の偽造をすり替え、問題漏洩の罪を一身に背負うことで太子を守ろうとする。
蕭定権(しょうていけん)は後悔の念に駆られ、父である皇帝の前で泣き崩れ、すべては自分一人でやったことであり、蘆世瑜(ろせいゆ)は関係ないと主張する。恩師を救うためなら、彼はすべてを捨て、蕭定棠(しょうていとう)を京に残すことさえ提案する。皇帝は失望を隠せないながらも、最終的には蕭定権の願いを聞き入れ、蘆世瑜(ろせいゆ)を官職を辞して隠居させることを許す。
蕭定権は別れを惜しみながらも、これが永遠の別れになるかもしれないことを悟る。彼は恩師の故郷の料理を持って会いに行き、感謝と謝罪の気持ちを伝える。遠ざかる恩師の背中を見送りながら、この師弟の情は心に深く刻まれ、消えることのない思い出になると確信する。
第7話の感想
第7話は、物語が大きく動き、登場人物たちの心情が複雑に交錯する、見応えのあるエピソードでした。
特に印象に残ったのは、蘆世瑜(ろせいゆ)の決断です。彼は、蕭定権の過ちを庇うために、自らの身を犠牲にするという、師としての深い愛情と責任感を見せました。このシーンは、涙なしには見られません。
また、蕭定権の成長も描かれていました。彼は、自分の過ちを認め、それを挽回しようと必死に努力する姿が印象的でした。彼の成長は、蘆世瑜(ろせいゆ)の教えがしっかりと根付いていることを感じさせます。
さらに、李柏舟(りはくしゅう)の狡猾さも際立っていました。彼は、蕭定権の弱点を巧みに利用して、彼を窮地に追い込むことに成功しました。李柏舟(りはくしゅう)の策略は、今後の展開にも大きな影響を与えそうです。
つづく