上陽賦~運命の王妃~ 第11話 あらすじ/ネタバレ

子澹(したん)の帰還と皇帝の反応

子澹(したん)は京に戻り、皇帝の寝宮の外で3時間跪いた。薛道安(せつどうあん)は皇帝に子澹(したん)に会うよう説得するが、皇帝は動じず、薛道安(せつどうあん)に仙術の修行を邪魔するなと告げる。皇帝が子澹(したん)に会わないのは、宮中に皇后の密偵がいるため。皇帝はわざと重病を装っているが、皇后は内心不安を隠せない。

王儇(おうけん)の護衛と蕭綦(きょうき)の決断

宋懷恩(そうかいえん)は胡瑤一人での王儇(おうけん)の護衛に不安を感じ、蕭綦(きょうき)に増員を要請する。しかし、胡光烈(ここうれつ)は敵に警戒心を与えてしまうと反対する。その直後、使者が発ったとの報告が入り、蕭綦(きょうき)は兵を率いて出陣する。

蕭綦(きょうき)と徐授(じょじゅ です)は校場で閲兵を行う。賀蘭箴(がらんしん)らは暗闇に潜み、機会を伺う。閲兵の途中、蕭綦(きょうき)は徐授(じょじゅ です)との距離を置き、事前に計画通り兵士たちが徐授(じょじゅ です)一行を包囲し、爆薬を投げ込む。賀蘭箴(がらんしん)は部下に狙撃を命じ、校場の水甕から刺客たちが飛び出し、蕭綦(しょうき)を襲う。

蕭綦(しょうき)が刺客と戦っている最中、察罕(さっかん)は偽物の王儇(おうけん)である小葉(しょうよう)を連れて高台に現れ、蕭綦(しょうき)に決闘を挑む。蕭綦(しょうき)は遠くからでは真偽を見極められず、慎重に様子を伺う。

察罕(さっかん)の罠と王儇(おうけん)の危機

蕭綦(しょうき)が近づくと、察罕(さっかん)は矢を放つ。蕭綦は剣で矢を払い落とすが、後方の兵士たちも蕭綦を心配し、賊に向けて矢を放つ。台上には察罕(さっかん)と小葉(しょうよう)のみが残る。蕭綦は王儇(おうけん)を傷つけることを恐れ、矢を止めるよう指示する。その瞬間、胡瑤が飛び出し、察罕(さっかん)と戦う。胡瑤は察罕を制圧するが、小葉(しょうよう)は高台から転落してしまう。蕭綦は急いで小葉(しょうよう)を助け、腕に抱いた王妃が偽物であることに気づく。蕭綦は小葉(しょうよう)を突き放すと、小葉は絶望のあまり自爆する。

小葉の死後、賀蘭箴(がらんしん)は王儇を連れて姿を現す。賀蘭箴(がらんしん)は南門を開けて蕭綦と一騎打ちをする代わりに王儇を解放すると提案する。蕭綦はためらうことなく賀蘭箴(がらんしん)の条件を受け入れる。

蕭綦の決死の追跡と王儇の救出

部下の制止を振り切り、蕭綦は単身賀蘭箴(がらんしん)を追う。賀蘭箴(がらんしん)一行は吊り橋にたどり着く。橋を渡れば忽蘭(くらん)の領地だ。賀蘭箴(がらんしん)は蕭綦が追ってこないことに失望し、王儇を連れて忽蘭(くらん)に戻るよう促す。しかし、その直後、蕭綦が橋の反対側に現れる。賀蘭箴(がらんしん)の背後にも蕭綦の兵士が現れ、激しい戦いが始まる。蕭綦は賀蘭箴(がらんしん)の部下を皆殺しにし、賀蘭箴に近づいていく。賀蘭箴は王儇と一緒に死のうと橋から飛び降りようとするが、蕭綦は素早く王儇を助け、賀蘭箴の手を斬り落とす。賀蘭箴は橋から転落し、蕭綦は王儇を救出する。

王儇の目覚めと蕭綦の謝罪

王儇は軍営で2日間眠り続けた後、目を覚ます。王儇は蕭綦と医者の会話を聞き、蕭綦が自分のことを心配していることを知る。しかし、王儇は蕭綦と顔を合わせたくない。蕭綦は王儇に謝罪し、自分が王儇を裏切ったことを認める。そして、王儇が許してくれなくても、王儇の傷が癒えたら京に戻ると約束する。蕭綦は王儇の反応がないまま立ち去ろうとするが、王儇が呼び止める。蕭綦は慌てて王儇の元に駆け寄り、王儇に鎮痛剤を飲ませ、献身的に看病する。蕭綦は王儇の傷が癒えたら、寧朔(ねいさく)の土地を案内すると約束する。

謝宛如(しゃえんじょ)の企み

京では、謝宛如(しゃえんじょ)が子澹(したん)を見舞う。謝宛如(しゃえんじょ)は蘇錦児(そきんじ)がずっと子澹(したん)の側にいることを知り、蘇錦児(そきんじ)を呼び出して話を聞く。謝宛如(しゃえんじょ)は蘇錦児(そきんじ)がなぜ子澹(したん)の屋敷に留まっているのかを尋ねると、蘇錦児(そきんじ)は子澹(したん)に尽くしたいという気持ちを打ち明ける。謝宛如(しゃえんじょ)は蘇錦児(そきんじ)も子澹(したん)を愛していることを知り、王儇への復讐のために蘇錦児(そきんじ)の願いを叶えてあげると約束する。

第11話感想

第11話は、緊張感あふれる展開と衝撃的なシーンが続く、見応えのあるエピソードでした。特に、校場での戦闘シーンは迫力満点で、蕭綦の圧倒的な強さと賀蘭箴の狡猾さが際立っていました。また、小葉の自爆や賀蘭箴の最期など、衝撃的なシーンも印象的でした。

一方で、王儇と蕭綦の心のすれ違いや、謝宛如(しゃえんじょ)の企みなど、今後の展開が気になる要素も満載でした。王儇は蕭綦を許せるのか、謝宛如(しゃえんじょ)の企みは成功するのか、目が離せません。

つづく