上陽賦~運命の王妃~ 第14話 あらすじ/ネタバレ
草料場の危機
草料場で一夜を明かした蕭綦(きょうき)の元に、部下たちが駆けつけ救出に成功。寧朔(ねいさく)に戻った蕭綦(きょうき)は、怪しい侍女たちを捕らえ、盧夫人(ろふじん)と玉秀(ぎょくしゅう)もその中に含まれていた。宋懐恩(そうかいおん)は牢獄で盧夫人(ろふじん)を尋問するが、盧夫人(ろふじん)は蕭綦(きょうき)への忠誠を主張。王儇(おうけん)も玉秀(ぎょくしゅう)に会い、外出を知っている者が他にいないか尋ねる。玉秀(ぎょくしゅう)は知らないと答えるが、王儇(おうけん)への裏切りはなかったと毒を飲んで誓う。一方、宋懐恩(そうかいおん)の尋問で盧夫人(ろふじん)は情報漏洩を認める。賊に夫と子供を捕らえられ、仕方なく蕭綦(きょうき)を裏切ったと語る。王儇(おうけん)は宋懐恩(そうかいおん)に家族を探し、見つかったら会わせてやるよう命じ、無実の人々は解放する。
王儇(おうけん)の帰京
王儇(おうけん)は蕭綦(きょうき)と共に南下するつもりだったが、蕭綦(しょうき)は王儇に2日後に京城へ戻るよう命じる。蕭綦(しょうき)に置いていかれると感じる王儇は落胆する。蕭綦(しょうき)は王藺(おうりん)からの手紙を見せ、手紙には長公主(ちょうこうしゅ)が危篤状態だと書かれていた。王儇は心配し、蕭綦(しょうき)の言う通り2日後に京城へ戻ることを決意する。蕭綦(しょうき)は慰めの言葉をかけてから、刺客の首領が捕まったと伝え、再び出かける必要があると告げる。王儇は誰が捕まったのか尋ねると、蕭綦は奮威将軍の杜盟(とめい)だと答える。
杜盟(とめい)との対峙
王儇と蕭綦は牢獄で杜盟(とめい)に会い、なぜ蕭綦を暗殺しようとしたのかを尋ねる。杜盟(とめい)は、大成のために乱臣賊子を排除するためだと答える。杜盟(とめい)との会話から、王儇は杜盟の背後に謝淵(しゃえん)がいるのではないかと疑う。しかし、謝淵(しゃえん)はすでに罷免されており、杜盟と徐授(じょじゅ です)を動かすことができるのは皇帝しかいない。すべての証拠が皇帝を指しているにもかかわらず、王儇は皇帝が自分を害することを信じることができず、誰かが皇帝の名を借りて自分と蕭綦の命を狙っているのではないかと推測する。
京城的動き
京城では、王藺(おうりん)が王夙(おうしゅく)と桓宓(かんひつ)を連れて桓公(かんこう)を訪ねる。桓公(かんこう)は王藺(おうりん)を熱烈に歓迎する一方、桓宓(かんひつ)は子律(しりつ)と密会する機会を伺う。しかし、王夙(おうしゅく)が突然現れ、桓宓(かんひつ)は子律(しりつ)を隠す。王夙(おうしゅく)は桓宓(かんひつ)に嫡子を産むよう要求するが、桓宓(かんひつ)は必死に抵抗する。子律(しりつ)はベッドの下で衝動的に飛び出そうとするが、桓宓が王夙(おうしゅく)を平手打ちして追い払う。王藺(おうりん)が屋敷に戻ると、王安(おうあん)は長公主(ちょうこうしゅ)が慈安寺に参拝に行ったと報告する。長公主(ちょうこうしゅ)は今後屋敷に戻らないつもりらしい。王藺(おうりん)は夜に慈安寺を訪れるが、尼僧に拒否される。長公主(ちょうこうしゅ)は誰にも会わないと言っているという。しかし、王藺(おうりん)は門の外で長公主(ちょうこうしゅ)に話しかける。長公主は、王藺(おうりん)が心の欲を捨てれば屋敷に戻るという。王藺(おうりん)はため息をつき、承諾せず、長公主に寺に長く滞在するように言う。王安(おうあん)は王儇が帰ってきて長公主に会えなかったら騒ぐのではないかと心配するが、王藺(おうりん)は自分の娘を知っていると答える。このような手段を取らなければ、王儇は絶対に帰ってこないだろうと語る。王藺(おうりん)は王安(おうあん)に寺に頻繁に訪れるよう命じ、衣食住に不足があればすぐに補うよう指示する。
宮廷の宴
宮廷では家宴が催される。皇帝は謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)がまだ生きているかのように振る舞い、何事もなかったかのように謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)に話しかける。皇后は心がざわつき、謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)がいた場所に視線を向けると、本当に謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)の姿が見えるような錯覚に陥る。皇后は錯乱状態となり、王藺は怯えないよう諭す。謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)は生前皇后に勝てなかったのだから、死後の魂を恐れる必要はないと言うが、皇后は落ち着きを取り戻すことができない。夜には悪夢にうなされる。一方、謇寧(けんねい)王が京城に迫っているという知らせが皇帝の耳に入るが、皇帝は慌てることなく、薛道安(せつどうあん)に退下を命じる。
第14話の感想
第14話は、緊張感と切なさの入り混じった展開で、視聴者を釘付けにしました。草料場での襲撃事件から始まり、蕭綦と王儇の間に漂う不安、そして長公主の決意など、見どころ満載でした。
特に印象的だったのは、王儇と蕭綦の会話シーンです。蕭綦が王儇に南下を諦めさせ、京城に戻るよう命じる場面は、2人の間に流れる微妙な感情が伝わってきました。また、王儇が杜盟と対峙するシーンも、緊迫感があり、今後の展開を期待させるものでした。
一方で、長公主の決意には胸が痛みました。王藺との確執や、王儇への愛情など、長公主の苦悩が垣間見えたシーンでした。