上陽賦~運命の王妃~ 第15話 あらすじ/ネタバレ
蕭綦(きょうき)が寧朔(ねいさく)軍を率いて謇寧(けんねい)王征伐に出征し、王儇(おうけん)が京へ戻るという情報を得た子律(しりつ)は、機が熟したと判断し、呉謙(ごけん)と謇寧(けんねい)王に密書を送り、計画を密かに実行に移した。
王儇(おうけん)は暉州に到着したが、呉謙(ごけん)は彼女を歓待するどころか、宋懐恩(そうかいおん)と引き離そうと企んでいた。宋懐恩(そうかいおん)は疑念を抱き、進路を変更しようとしたが、街中には待ち伏せしていた兵士がいた。王儇(おうけん)は呉謙(ごけん)の不軌な企みを見抜き、宋懐恩(そうかいおん)に密かに指示を与え、信物を託して南郊の攬月荘に逃げ込み、王氏の暗衛に助けを求め、蕭綦(きょうき)に急報するよう命じた。宋懐恩(そうかいおん)は命令を受け、その場で呉謙(ごけん)の謀反を暴き、両者は激しく交戦した。呉謙(ごけん)は混乱に乗じて王儇(おうけん)を人質に取ろうとしたが、王儇(おうけん)は死を覚悟して抵抗し、宋懐恩(そうかいおん)は突破口を開いて援軍を求めた。
一方、蕭綦(きょうき)は戦況を分析していた。情報によると、兵力差が大きく、謇寧(けんねい)王は寧朔(ねいさく)軍を牽制して京城を狙っていることがわかった。軍事拠点である臨梁関の安否は戦局に直結しており、灌州陥落の知らせはさらに事態を緊迫させた。
行館に囚われた王儇は、呉謙から自分が権謀術数の犠牲になったことを知り、呉謙が謇寧(けんねい)王と結託して王室を転覆させようとしている恐ろしい陰謀を聞かされた。呉謙は勝利を確信していたが、謝淵(しゃえん)が突然現れ、呉夫人(ごふじん)を人質にして降伏を迫った。謝淵(しゃえん)は呉謙が寧朔(ねいさく)軍を全滅させられなかったことに不満を示し、王儇を殺すよう命じた。脅迫された呉謙は、仕方なく承諾した。
呉夫人(ごふじん)は罪悪感に駆られ、牟連(むれん)将軍(ぼうれんしょうぐん)の助けを借りて王儇を訪ね、彼女の命の危険を警告した。王儇は呉夫人(ごふじん)の誠意に感謝し、将来報いることを約束した。その後、王儇は呉夫人(ごふじん)を通じて牟連(むれん)を説得し、呉謙を見限って蕭綦(きょうき)に協力することを承諾させた。
京城では、謇寧(けんねい)王が迫っているという情報と呉謙が王儇を拘束しているという噂が飛び交っていた。王藺(おうりん)は武将を集めて対策を協議し、呉謙の背後にいる勢力を追跡させた。子律(しりつ)は桓公(かんこう)と密謀し、謇寧(けんねい)王が京に入る前に虎符を奪って自軍の力を強化しようとした。桓公(かんこう)は衝撃的な事実を明かした。子律(しりつ)は実は謇寧(けんねい)王の息子であり、20年前からこの日のために計画を立てていたのだ。子律(しりつ)は驚きと怒りを覚えたが、桓公(かんこう)の説得により、事実を受け入れ、王位を奪うための犠牲だと考えるようになった。
夜が更け、宋懐恩の援軍要請の手紙が蕭綦(きょうき)の軍営に届いた。暉州城内では、呉謙が動かないことに業を煮やした謝淵(しゃえん)が刺客を送り、王儇を殺そうとした。危機一髪、牟連(むれん)が身を挺して王儇を守り、刺客を斬り殺した。宋懐恩率いる寧朔(ねいさく)軍と王氏の暗衛も駆けつけ、救出作戦が緊張の中始まった。王儇は冷静に指揮を執り、龐癸(ほうけい)に宋懐恩と共に戦況を安定させるよう命じ、自身は時を待って最終的な勝利の曙光を迎える準備をした。
第15話の感想
第15話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。王儇と宋懐恩の危機、呉謙と謇寧(けんねい)王の陰謀、子律(しりつ)の出生の秘密など、多くの衝撃的な展開が描かれました。
王儇は呉謙の策略に嵌り、窮地に追い込まれますが、機転を利かせて宋懐恩に助けを求めることに成功します。宋懐恩は王儇を救うために奮闘しますが、呉謙の圧倒的な力に苦戦を強いられます。しかし、王儇の冷静な指揮と牟連(むれん)の活躍により、窮地を脱することに成功します。
一方、蕭綦(しょうき)は謇寧(けんねい)王との戦いに備えていました。謇寧(けんねい)王は寧朔(ねいさく)軍を牽制して京城を狙っていることがわかり、蕭綦(しょうき)は臨梁関の防衛を強化する必要があります。また、呉謙の謀反の知らせを受け、蕭綦(しょうき)は王儇の救出に向かいます。
子律は謇寧(けんねい)王の息子であることが明らかになり、衝撃的な展開となりました。子律はこれまで王儇を愛していましたが、謇寧(けんねい)王の息子であるという事実を知り、複雑な心境に陥ります。桓公(かんこう)は子律に王位を継承させるために謇寧(けんねい)王を倒すことを提案しますが、子律は悩んでいます。
つづく