上陽賦~運命の王妃~ 第19話 あらすじ/ネタバレ

蘇錦児(そきんじ)の企み

蘇錦児(そきんじ)は王儇(おうけん)に薬を盛った茶を飲ませようとするが、玉秀(ぎょくしゅう)が誤って茶をこぼし、王儇(おうけん)は難を逃れる。しかし、蘇錦児(そきんじ)は王儇(おうけん)の様子を伺い、疑念を深める。

謝宛如(しゃえんじょ)の刺客

謝宛如(しゃえんじょ)の手下が蘇錦児(そきんじ)から王儇への毒殺計画を聞き出し、王儇の部屋に侵入する。しかし、蕭綦(きょうき)の残した刺客に捕らえられ、宋懐恩(そうかいおん)率いる護衛に囲まれる。逃走を諦めた刺客は毒薬を飲み、自害する。

王儇の凱旋

翌日、王儇は都への帰路につく。暉州の民は王儇の功績を称え、感謝の品を贈ろうとするが、王儇はそれを受け取らず、再び暉州を訪れることを約束する。

王藺(おうりん)の疑念

都に戻った王儇は、呉謙(ごけん)を連れて王藺(おうりん)に謁見する。王藺(おうりん)は王栩(おう・しゅ)に呉謙(ごけん)を厳しく取り調べ、背後にいる人物を突き止めるよう命じる。王栩(おう・しゅ)は徐授(じょじゅ です)の邸宅を捜索した際に温宗慎(おんしゅうしん)からの手紙を発見し、温宗慎(おんしゅうしん)、謝淵(しゃえん)、皇帝の関与を疑う。

王儇と王藺(おうりん)の確執

王儇は母の安否を気遣い、王藺(おうりん)に先立って相府を訪れる。王藺(おうりん)は宴席を設けて王儇を迎えるが、王儇はよそよそしく一礼する。王藺は娘の苦労を労うが、王儇は王夙(おうしゅく)と長公主(ちょうこうしゅ)の行方を尋ねる。王藺は言葉を濁し、長公主(ちょうこうしゅ)は慈安寺で静養していると答える。王儇は慈安寺へ向かおうとするが、王藺はそれを制止し、一緒に食事をするよう説得する。王儇は渋々席に着くが、箸を取ることも、王藺と会話をすることもない。王藺は王儇のために桂花酥を用意するが、王儇は複雑な心境でそれを受け取る。王儇は玉秀(ぎょくしゅう)と共に蕭綦(きょうき)の王府に戻る。

薛道安(せつどうあん)の失脚

皇帝の側近である金全は薛道安(せつどうあん)の弟子だが、皇后に買収されている。金全は皇帝に薬を届けるが、薛道安(せつどうあん)が薬をすり替えていることに気づく。金全は皇后に報告し、皇后は薛道安を陥れる。皇后は薛道安が毒薬を隠し持っていることを暴露し、薛道安の地位を剥奪する。金全は皇帝の身の回りの世話と薬の管理を任される。

蕭綦(きょうき)の苦境

子律(しりつ)は桓公(かんこう)と状況を分析し、都には王藺、城外には蕭綦(しょうき)がいるため、どちらに対しても攻めにくいと述べる。しかし、桓公(かんこう)は蕭綦(しょうき)が各藩王から入城を拒否され、軍糧の補給も断たれているため、長くは持たないと予想する。蕭綦(しょうき)も補給不足に頭を悩ませ、5万の寧朔(ねいさく)軍は謇寧(けんねい)王の軍勢には敵わないと判断する。蕭綦は3日後に補給がなければ寧朔(ねいさく)に撤退するよう命じる。蕭綦の部下たちは不満を漏らすものの、従うしかない。

第19話の感想

第19話は、王儇の凱旋と王藺との確執、蕭綦の苦境など、様々な展開が見られました。

王儇は暉州での戦いで功績を挙げ、凱旋を果たしましたが、王藺との関係は依然として険悪です。王藺は王儇を駒として利用しようとしており、王儇はそれを許すことができません。

一方、蕭綦は補給不足に苦しみ、苦境に立たされています。謇寧(けんねい)王の軍勢は強く、蕭綦は撤退を余儀なくされるかもしれません。

つづく