上陽賦~運命の王妃~ 第26話 あらすじ/ネタバレ

魏邯(ぎかん)と王儇(おうけん)

魏邯(ぎかん)は王儇(おうけん)を見送り、部下には彼女の行動を一切漏らさないようにと命じます。魏老夫人は王儇(おうけん)を慈安寺まで送ります。道中、もし魏邯(ぎかん)が王儇(おうけん)の言うことを聞かなかった場合、どうするか尋ねます。王儇(おうけん)は正直に、苦しめられるかもしれないと答えます。魏老夫人は怒るどころか、危急の際には決断すべきだと称えます。魏邯(ぎかん)は孝子として知られていますが、彼女を救うために大義を損なうことはないだろうと語ります。慈安寺に近づいた時、追手が現れます。二人は急いで車から降り、寺の中へ逃げ込みます。追手は長公主(ちょうこうしゅ)と魏老夫人を見て、手出しできずに引き返します。王儇は地下道を通って宮中へ急ぎます。

王儇と子律(しりつ)

王儇が到着する前に、皇帝は不安な様子です。子律(しりつ)が入ってくると、皇帝は運命に身を任せるしかありません。しかし、子律(しりつ)の部下が報告します。子律(しりつ)が吊るし上げた二人の朝臣が死んだため、他の大臣たちが激怒しているというのです。子律(しりつ)は大殿へと向かいます。途中、部下が王儇が外で見られたと報告します。子律はすぐに皇帝のもとへ戻ります。王儇は皇帝の寝台に倒れ込み、一晩中働いたように装います。皇帝は王儇の裙の汚れを見て、わざと自分の服で汚します。王儇は着替えに戻るよう命じられます。子律は王儇に芝居を打つなと警告します。

王儇が戻ると、子澹(したん)は彼女の無事を心配します。王儇は、本当に心配なら宮殿の外で子律を阻止すべきだったと言います。子澹(したん)は愚かにも自らを危険にさらし、誰の助けにもなれないと指摘します。子澹(したん)は私情に囚われているが、王儇は違うと告げます。子澹(したん)は大きなショックを受けます。

一方、子律は太医に皇帝の容態を診てもらいます。太医は皇帝が今年の冬を越せないだろうと告げます。

鬼霧谷の戦い

謇寧(けんねい)王は鬼霧谷の入り口で狼煙を見て、桓公(かんこう)が成功したと思い込み、谷へ攻め入ります。しかし、蕭綦(きょうき)は長槍と弓矢の陣を敷いて待ち構えていました。謇寧(けんねい)王は不意を突かれますが、すぐに陣形を立て直し、甲兵に突破を命じます。近接戦になれば、弓矢の陣は効果を失います。しかし、蕭綦(きょうき)は後手に火をつけた壺を投げつけ、桓公(かんこう)を吊るし上げます。謇寧(けんねい)王は桓公(かんこう)の生死が不明なため、共謀が失敗したと悟り、撤退を命じます。寧朔(ねいさく)軍は追撃し、謇寧(けんねい)王は逃げ惑います。しかし、谷の出口にも蕭綦(きょうき)の軍が待ち構えており、謇寧(けんねい)王は包囲されてしまいます。勝負は決したにもかかわらず、謇寧(けんねい)王は蕭綦(きょうき)と一騎打ちを挑みますが、捕らえられてしまいます。

謇寧(けんねい)王は敗北を認め、蕭綦(きょうき)にすべてを明かしてもらいます。謇寧(けんねい)王は蕭綦(しょうき)の力量を認め、降伏を勧められます。しかし、謇寧(けんねい)王は皇帝を許さず、降伏を拒否します。蕭綦(しょうき)は剣を謇寧(けんねい)王に渡し、自害を促します。謇寧(けんねい)王は寧朔(ねいさく)軍の前で自害します。蕭綦(しょうき)は謇寧(けんねい)王を厚葬し、すぐに帰京を命じます。

宋懐恩(そうかいおん)の捕縛

宋懐恩(そうかいおん)は虎符と密詔を持って京畿大営に到着しますが、陸将軍(りくしょうぐん)に捕らえられてしまいます。陸将軍(りくしょうぐん)は宋懐恩(そうかいおん)を牢に閉じ込め、尋問します。

子律の恨み

宮殿では、子律が皇帝を連れて御花園を散歩します。彼は皇帝に孝行したいと言いますが、皇帝は信用していません。子律は、幼い頃、太子(たいし)や子澹(したん)を羨ましく思っていたことを語ります。皇帝の褒め言葉を欲しがり、皇子たちの月例試験で一位を取ったにもかかわらず、皇帝は王家との関係を保つために、桓宓(かんひつ)を王夙(おうしゅく)に嫁がせたと言います。それが、子律が皇帝を恨むようになった理由だと告げます。

第26話の感想

第26話は、緊迫感とドラマチックな展開が満載でした。魏邯(ぎかん)と王儇のやりとりは、二人の強い絆と信頼関係を浮き彫りにしています。一方、宮中では、王儇と子律の対立が激化し、緊張感が高まっています。

謇寧(けんねい)王と蕭綦(しょうき)の戦いは、見応えのあるものでした。謇寧(けんねい)王の敗北は、彼の野望の終わりを意味します。宋懐恩(そうかいおん)の捕縛は、今後の展開に大きな影響を与えるでしょう。

子律の皇帝に対する恨みは、彼の行動を理解する上で重要なポイントです。彼の心の闇は、今後どのような行動を起こすのか、注目されます。

つづく