上陽賦~運命の王妃~ 第29話 あらすじ/ネタバレ
王儇(おうけん)と蕭綦(きょうき)の確執
王儇(おうけん)は、子澹(したん)が負った傷を気遣い、蘇錦児(そきんじ)と共に子澹(したん)の邸宅を訪れる。蕭綦(きょうき)は王儇(おうけん)の行動に不快感を示すが、最終的には彼女を止めない。邸宅では、使用人たちが王儇(おうけん)と蘇錦児(そきんじ)を噂し、王儇(おうけん)が子澹(したん)に不幸をもたらしたと非難する。侍卫は、謝宛如(しゃえんじょ)が邸宅にいることを告げ、王儇以外の訪問を許可しない。王儇は不快感を露わにせず、立ち去ろうとするが、謝宛如(しゃえんじょ)が現れ、冷たくあしらう。王儇は謝宛如(しゃえんじょ)を友人として見ていたが、二人の関係は悪化してしまう。
長公主(ちょうこうしゅ)の悩み
長公主(ちょうこうしゅ)は慈安寺に戻り、蕭綦(きょうき)が王儇を大切にしていることを知り、安心する。しかし、桓宓(かんひつ)の死後、王夙(おうしゅく)が落ち込んでおり、長公主(ちょうこうしゅ)は慰めることができない。
蕭綦(きょうき)と王藺(おうりん)の対立
宮廷では、蕭綦(きょうき)は子律(しりつ)の残党を根絶するため、宮人の名簿を調べようとする。王藺(おうりん)は、わずかな残党を気にする必要はないと反対し、後宮のことは皇后が決めるべきだと主張する。太子(たいし)は、蕭綦(しょうき)に命を救われたことに感謝し、王藺(おうりん)の怠慢を非難する。王藺(おうりん)は太子(たいし)の言葉を聞いて自責の念に駆られ、辞任を申し出る。蕭綦(しょうき)は冷淡に見ているが、皇后が巧みに事態を収拾する。
王夙(おうしゅく)と王藺(おうりん)の確執
王夙(おうしゅく)は酒に溺れ、女性を不幸の根源だと非難する。王藺(おうりん)は激怒し、王夙(おうしゅく)を池に突き落とす。二人は池のほとりで口論になり、王夙(おうしゅく)は王藺(おうりん)が権力のために子供たちの幸せを犠牲にしたと非難する。王藺(おうりん)は家族の責任を主張し、自分の感情を語るが、王夙は納得しない。
王儇と蕭綦(しょうき)の絆
王儇は子澹(したん)の邸宅から戻り、気分が沈み、酒を飲む。蕭綦(しょうき)は王儇を部屋に連れ戻す。翌日、王儇は家族のことを話し、悲しみに暮れる。蕭綦(しょうき)は自分の経験を語り、王儇を慰める。二人の絆は深まる。
王夙の決意
王藺(おうりん)の叱責を受け、王夙は立ち直り、王儇と共に慈安寺を訪れる。長公主(ちょうこうしゅ)は王藺(おうりん)に会いたくないが、王儇の願いを聞き入れる。王儇の努力により、三人は一時的に和解する。王儇はさらに、徐姑姑(じょこくこ)から妊娠を告げられ、家族にサプライズをしようと決意する。
皇帝の期待
皇帝は王儇に絵を贈り、愛情と期待を伝える。王儇は、母親が皇帝を許せないことを打ち明けるが、自分自身は皇室の血筋と蕭綦の妻としての役割を果たすことを誓う。皇帝は蕭綦を称賛し、過去の過ちを悔い、王儇に重要な任務を託す。
王儇の決意
王儇は、家族と蕭綦、そして未来のために、強く生きようと決意する。
第29話の感想
第29話は、王儇と蕭綦の確執、王夙と王藺(おうりん)の確執、そして王儇と蕭綦の絆が描かれた、見応えのある回でした。
特に印象に残ったのは、王儇と蕭綦の確執です。王儇は、子澹(したん)が負った傷を気遣い、蘇錦児(そきんじ)と共に子澹(したん)の邸宅を訪れます。蕭綦は王儇の行動に不快感を示しますが、最終的には彼女を止めません。邸宅では、使用人たちが王儇と蘇錦児(そきんじ)を噂し、王儇が子澹(したん)に不幸をもたらしたと非難します。侍卫は、謝宛如(しゃえんじょ)が邸宅にいることを告げ、王儇以外の訪問を許可しません。王儇は不快感を露わにせず、立ち去ろうとするが、謝宛如(しゃえんじょ)が現れ、冷たくあしらう。王儇は謝宛如(しゃえんじょ)を友人として見ていたが、二人の関係は悪化してしまいます。
このシーンは、王儇と蕭綦の信頼関係が揺らいでいることを示唆しています。王儇は、子澹(したん)を気遣うのは当然のことですが、蕭綦はそれを嫉妬と捉えてしまいます。また、王儇は謝宛如(しゃえんじょ)の冷酷な態度に傷つき、蕭綦に助けを求めることができません。
しかし、この確執は一時的なものであり、二人は最終的に和解します。蕭綦は王儇の気持ちを知り、謝宛如(しゃえんじょ)の態度を非難します。王儇は、蕭綦の理解に感謝し、二人の絆はさらに深まります。
つづく