上陽賦~運命の王妃~ 第40話 あらすじ/ネタバレ
王倩(おうせん)の企み
王倩(おうせん)の叔母が王倩(おうせん)がいないことに気づき、宮殿を探しに行こうとしたところ、王倩(おうせん)が戻ってきました。謝宛如(しゃえんじょ)は王倩(おうせん)に、蕭綦(きょうき)に身を委ねることで忽蘭(くらん)への嫁ぎを回避する方法を授けました。王倩はこれを良い考えだと感じ、謝宛如(しゃえんじょ)の心配をよそに、薬を飲んで蕭綦(きょうき)を誘惑しようと決意します。王倩は母親と共に豫章(よしょう)王(よしょうおう)府を訪れ、叔母の忠告に従い、王儇(おうけん)の前で泣きながら助けを求めます。王儇(おうけん)は最初は拒否しますが、叔母の懇願に負けて、王倩母娘を豫章(よしょう)王(よしょうおう)府に滞在させることにしました。
子隆(しろう)の苦悩
子隆(しろう)は蕭綦(きょうき)を呼び出し、謝守正(しゃしゅせい)の処刑を報告します。蕭綦(きょうき)は子隆(しろう)の英断を称賛しますが、子隆(しろう)は先帝に寵愛されなかったため、皇位を維持するために苦労していることを打ち明けます。子隆(しろう)は世家大族や貪官汚吏を処罰したいと考えていますが、蕭綦(きょうき)のような忠臣が一人しかいない状況では、国を安定させることができないと悩みを吐露します。蕭綦(しょうき)は子隆の言葉を聞き、帳簿を火の中に投げ入れ、子隆の意見に従うことを示しました。
江南の水害
江南で水害が発生し、朝廷は対応に苦慮します。国庫は空っぽで、被災者を救済するための費用がありません。温宗慎(おんしゅうしん)は軍費の削減を提案しますが、蕭綦(しょうき)は軍備がなければ忽蘭(くらん)の攻撃に備えることができないと反論します。朝臣たちは議論しますが、結論は出ず、子隆は退朝を宣言します。
太后の思惑
子隆は蕭綦(しょうき)に、水害の対策として王夙(おうしゅく)を江南に派遣することを提案し、宋懐恩(そうかいおん)を護衛として同行させるよう依頼します。太后的侍女は、蕭綦(しょうき)の勢力が強くなることを懸念しますが、太后は蕭綦(しょうき)の部下を一人ずつ排除することで、最終的には蕭綦を孤立させる計画を明かします。
王儇(おうけん)の嘆願
王倩の忽蘭(くらん)への嫁ぎを阻止するため、王儇(おうけん)は賀蘭箴(がらんしん)に助力を求めます。王儇(おうけん)と賀蘭箴(がらんしん)が部屋で話している間に、忽耶奇(こつや き)は蘇錦児(そきんじ)を騙して人里離れた場所に連れ出し、豫章(よしょう)王(よしょうおう)府の情報を提供するよう脅迫します。
次回予告
王倩は蕭綦を誘惑しようとしますが、蕭綦は王倩の企みを見抜きます。一方、王儇は賀蘭箴(がらんしん)の協力を得て、王倩の忽蘭(くらん)への嫁ぎを阻止しようとします。そして、江南では水害の対策が進められます。
第40話の感想
第40話では、王倩の企み、子隆の苦悩、江南の水害など、様々な問題が浮き彫りになりました。王倩は蕭綦に身を委ねることで忽蘭(くらん)への嫁ぎを回避しようとしますが、蕭綦は王倩の企みを見抜きます。一方、王儇は賀蘭箴(がらんしん)の協力を得て、王倩の忽蘭への嫁ぎを阻止しようとします。そして、江南では水害の対策が進められます。
第40話は、権力闘争、家族の絆、災害への対応など、様々なテーマが描かれた回でした。特に印象に残ったのは、子隆の苦悩です。子隆は先帝に寵愛されなかったため、皇位を維持するために苦労していることを打ち明けます。子隆は世家大族や貪官汚吏を処罰したいと考えていますが、蕭綦のような忠臣が一人しかいない状況では、国を安定させることができないと悩みを吐露します。子隆の苦悩は、権力者の孤独さを象徴しているように感じました。
また、江南の水害も印象的でした。国庫は空っぽで、被災者を救済するための費用がありません。温宗慎(おんしゅうしん)は軍費の削減を提案しますが、蕭綦は軍備がなければ忽蘭の攻撃に備えることができないと反論します。朝臣たちは議論しますが、結論は出ず、子隆は退朝を宣言します。江南の水害は、朝廷の無力さを露呈した事件でした。
つづく