上陽賦~運命の王妃~ 第45話 あらすじ/ネタバレ
子澹(したん)と蘇錦児(そきんじ)
子澹(したん)は蘇錦児(そきんじ)に、蕭綦(きょうき)は王儇(おうけん)に良くしているのかと尋ねます。蘇錦児(そきんじ)は少し辛そうな表情で、蕭綦(きょうき)は王儇(おうけん)にとても良くしており、王儇(おうけん)も幸せに暮らしていると答えます。子澹(したん)がまだ王儇(おうけん)のことを忘れられない様子なので、蘇錦児(そきんじ)は子澹(したん)に諦めるように説得します。しかし子澹(したん)は執念が強く、諦めようとしません。さらに子澹(したん)は蘇錦児(そきんじ)に、王儇(おうけん)を裏切ることも厭わないのかと尋ねます。蘇錦児(そきんじ)は子澹(したん)のために、すでに王儇を裏切っていると答えます。
蘇錦児(そきんじ)は、謝宛如(しゃえんじょ)が子澹(したん)を脅迫して情報を流していたことを明かします。そして、自分はこの一生を子澹(したん)のために尽くすことを誓います。子澹(したん)は蘇錦児(そきんじ)に、皇后と豫章(よしょう)王(よしょうおう)府の情報を伝えるように命じます。蘇錦児(そきんじ)は承諾し、子澹も蘇錦児(そきんじ)の恩義を忘れないと約束します。
王儇の病
王儇は立て続けに打击を受け、体調を崩してしまいます。蕭綦(きょうき)は申太医(しんたいい)を呼び、王儇に安神湯薬を飲ませます。しかし申太医(しんたいい)は、王儇は積郁成疾で、身体の根本が傷ついていると蕭綦(きょうき)と王夙(おうしゅく)に告げます。このまま治療しないと、あと数年しか生きられないかもしれないと言います。王夙(おうしゅく)は驚き、申太医(しんたいい)にどんな薬が必要なのか尋ねます。申太医(しんたいい)は、豫章(よしょう)王(よしょうおう)府の氷绡花が霊薬であり、服用すれば十数年寿命を延ばすことができると答えます。しかし、氷绡花は薬性が非常に強く、王儇が妊娠出産した場合は危険が伴い、服用後に再び妊娠すると確実に命を落とすと言います。蕭綦(きょうき)は少し考え、申太医(しんたいい)に治療を始めるように命じます。彼は子孫は諦め、王儇が無事であればそれで良いと決意します。
蕭綦(しょうき)と王儇
蕭綦(しょうき)は王儇に氷绡花の薬を飲ませ、苦味を消すために蜜餞を差し出します。しかし王儇は蜜餞を受け取りません。彼女は以前は薬の苦味しか感じていませんでしたが、両親を亡くした今、薬の苦味など何でもないことに気づいたと言います。蕭綦(しょうき)は自分が数え切れないほど人を殺してきたので、もし神が罰として子供を授からないようにしたとしても文句は言わないと答えます。彼は王儇を失うために子供を望んでおらず、自分の子供に母親がいない状態で生まれてくるのも望んでいません。そしてもう一度、子供は諦めても良いが、王儇は絶対に諦めないと強調します。
子隆(しろう)と謝宛如(しゃえんじょ)
子隆(しろう)は一日中政務を処理し、疲弊しきっていましたが、新たに迎えた側室のもとへ行くのではなく、昭陽殿へ行き謝宛如(しゃえんじょ)に付き添います。昭陽殿にいると、子隆(しろう)は安心感と安らぎを感じられると言います。謝宛如(しゃえんじょ)も、子隆(しろう)が帰宅するまでずっと昭陽殿で待っていると答えます。子隆(しろう)は少し感動し、自分が深宮で育ち、今まで誰も「帰宅」という言葉をかけてくれなかったと言います。子隆は謝宛如(しゃえんじょ)の言葉に温かさを感じます。謝宛如(しゃえんじょ)は以前見た悪夢のことを話し、子供を心配していると打ち明けます。
玉秀(ぎょくしゅう)と宋懐恩(そうかいおん)
玉秀(ぎょくしゅう)と宋懐恩(そうかいおん)の結婚式の日がやってきます。宋懐恩(そうかいおん)は酒を飲み過ぎてしまい、王儇のことを考えていたため、玉秀(ぎょくしゅう)を王儇と間違えてしまいます。彼は我に返り、玉秀(ぎょくしゅう)と杯を交わし、玉秀(ぎょくしゅう)に自分を「宋将軍」ではなく「懐恩」と呼ぶように頼みます。玉秀は当然大喜びし、宋懐恩(そうかいおん)も自分に気があると勘違いします。
結婚式の後、宋懐恩(そうかいおん)は江南へ治水に向かいます。玉秀は心残りで仕方ありませんが、何もできずただ涙を流すしかありません。王夙(おうしゅく)も宋懐恩と一緒に江南へ向かいますが、王儇は涙を流しません。玉秀は王儇にどうして泣かないのかと尋ねます。王儇は、王夙(おうしゅく)が必ず勝利して帰ってくることを信じており、王夙(おうしゅく)との別れは一時的なものだと答えます。しかし、王儇は内心では王夙のことを心配しています。徐姑姑(じょこくこ)は、江南から悪い知らせが来ていないということは良い知らせだと慰めます。王儇は上天に祈りを捧げ、風雨が順調で、これ以上災害が起こらないように願います。この頃、宮中では慌ただしい動きがありました。
第45話の感想
第45話は、様々なキャラクターの葛藤や苦悩が描かれた回でした。
子澹は王儇への想いを断ち切れず、蘇錦児に協力を求めます。蘇錦児は子澹への忠誠心から、王儇を裏切り、情報を流すことを承諾します。
王儇は立て続けに打击を受け、体調を崩してしまいます。申太医は、王儇は積郁成疾で、身体の根本が傷ついていると診断します。蕭綦(しょうき)は王儇を救うために、危険を承知で氷绡花を服用させます。
蕭綦(しょうき)と王儇の夫婦愛は、この回でも強く描かれています。蕭綦は王儇を失うために子供を諦め、王儇は蕭綦の身を案じて薬を飲みます。
子隆と謝宛如(しゃえんじょ)の関係も進展を見せます。子隆は昭陽殿で謝宛如(しゃえんじょ)に付き添い、安らぎを感じます。謝宛如(しゃえんじょ)も子隆を支えようとします。
玉秀と宋懐恩の結婚式は、宋懐恩が王儇のことを考えていたため、複雑なものとなりました。玉秀は宋懐恩に気があると勘違いし、宋懐恩は江南へ治水に向かいます。
つづく