上陽賦~運命の王妃~ 第46話 あらすじ/ネタバレ

謝宛如(しゃえんじょ)が早産

謝宛如(しゃえんじょ)は突然陣痛を起こし、早産が始まりました。子隆(しろう)は慌てて太医と産婆を昭陽殿に呼び、太后にも知らせます。太后は少し不機嫌でしたが、初めての孫の誕生とあって昭陽殿を訪れます。太后は子隆(しろう)を安心させ、自分も出産の際には苦労したと語ります。その最中に謝宛如(しゃえんじょ)は体力を消耗し気を失ってしまいます。太医は遠慮せずに鍼を打って謝宛如(しゃえんじょ)を蘇生させ、謝宛如(しゃえんじょ)は無事に子供を出産します。産婆は子隆(しろう)に男の子が生まれたことを報告し、子隆(しろう)は大喜びします。太医も謝宛如(しゃえんじょ)の命に別状はなく、今は眠っていることを伝えました。

王儇(おうけん)の感慨

謝宛如(しゃえんじょ)が出産したという知らせはすぐに広まり、王儇(おうけん)もそれを聞いて感慨にふけります。幼い頃から一緒に育ってきた子隆(しろう)と謝宛如(しゃえんじょ)が、いつの間にか親になっていたのです。太后は祝宴を開き、王儇(おうけん)と蕭綦(きょうき)も宮殿を訪れます。しかし皇后はなかなか席に着かず、太后は催促の使者を送ります。

泣き止まない皇子

昭陽殿では、謝宛如(しゃえんじょ)が泣き止まない皇子に手を焼いていました。そこで、嬷嬷は皇子が静かに宴に出席できるようにある提案をします。しばらくして、謝宛如(しゃえんじょ)は眠っている皇子を抱いて宴席に登場します。子隆は嬉しそうに皇子を抱き上げ、王儇(おうけん)にも見せるように促します。王儇(おうけん)も皇子を可愛がり、抱っこさせてもらいます。

王儇の疑念

宴席の後、王儇は太医に診てもらうため風池宮に泊まることになります。宮殿を歩いていると、王儇は先ほど抱っこした皇子に違和感を感じたと徐姑姑(じょこくこ)に打ち明けます。皇子の顔色が赤く、酒の匂いがしたというのです。徐姑姑(じょこくこ)は王儇の考えすぎだろうと言いますが、王儇は納得できません。

その夜、蕭綦(きょうき)は王儇に酒を飲まないようにと念を押しますが、王儇は風池宮に隠していた桃花酒を掘り起こしてしまいます。王儇が酒を飲もうとしたその時、太后が訪ねてきます。王儇は興ざめし、太后にも冷たい態度を取ります。太后は王儇に近づこうとし、幼い頃に王儇が自分に懐いていたことや、酒好きになったのも自分の影響だと語ります。そして、もし王儇が自分の言うことを聞いて子隆と結婚していれば、今は何も変わっていなかっただろうと言います。太后は王儇に許しを請いますが、王儇はもし自分が太后の邪魔者になったらどうするのかと問います。太后は答えに詰まり、何も言わずに立ち去ります。

皇子の異変

昭陽殿では、皇子の体に赤い発疹が出始めます。謝宛如は慌てて太医と子隆を呼びます。子隆が昭陽殿に駆けつけると、申太医(しんたいい)は皇子の脈には異常がないと言います。しかし、皇子の発疹は酒疹のようだと指摘します。子隆は信じようとしませんが、謝宛如と嬷嬷は心当たりがある様子です。

江南での再会

一方、江南では王藺(おうりん)が部下を連れて疫区に近づいていました。部下は王藺(おうりん)にこれ以上進むのは危険だと進言し、京に戻るべきだと提案します。しかし王藺(おうりん)は王夙(おうしゅく)に会いに行くことを決意します。王夙(おうしゅく)とは北地で偽の死を演じていましたが、いずれバレることは避けられないため、むしろ積極的に王夙(おうしゅく)に会いに行って指示を出すべきだと考えたのです。

王夙(おうしゅく)のもとには、顧采薇(こさいび)が訪ねてきます。彼女の祖父の墓が雨で崩れたため、江南に来たのだと言います。王夙(おうしゅく)は顧采薇(こさいび)に何か頼みたいことはないかと尋ねますが、顧采薇(こさいび)は首を横に振ります。代わりに、王夙は大勢の人手が必要ではないかと尋ね、顧家には江南でまだ影響力があると伝え、顧家恩恵を受けた名家のリストを渡します。王夙は顧采薇(こさいび)の提案に感謝し、まさに雪中送炭だと感じます。

第46話の感想

第46話は、多くのドラマティックな展開が繰り広げられた回でした。謝宛如の早産、王儇の疑念、皇子の異変、王藺(おうりん)と王夙の再会など、見どころ満載でした。

特に印象的だったのは、王儇と太后的のシーンです。王儇は太后に冷たい態度を取り、太后は王儇に許しを請います。しかし、王儇は太后の言葉に納得できず、もし自分が太后の邪魔者になったらどうするのかと問いかけます。このシーンは、二人の複雑な関係性を浮き彫りにし、今後の展開が気になります。

また、江南での王藺(おうりん)と王夙の再会も興味深いものでした。王藺(おうりん)は偽の死を演じていましたが、王夙に会いに行くことを決意します。王夙は顧采薇(こさいび)から大勢の人手が必要だと聞き、顧家恩恵を受けた名家のリストを受け取ります。このシーンは、王藺(おうりん)と王夙の今後の動きを暗示しており、今後の展開が楽しみです。

つづく