上陽賦~運命の王妃~ 第47話 あらすじ/ネタバレ
昭陽殿では、小皇子の異変に皆が心配していました。申太医(しんたいい)は、小皇子の症状がアルコール中毒と一致すると診断します。推測を確かめるため、医女に醒酒スープを作るよう命じます。醒酒スープを飲むと、小皇子の赤い発疹は徐々に消えていきました。この様子に、皆が驚愕します。
子隆(しろう)は、謝宛如(しゃえんじょ)が小皇子に酒を飲ませたのかと問い詰めますが、謝宛如(しゃえんじょ)はきっぱりと否定します。しかし、子隆(しろう)は納得せず、乳母が酒を飲んでいて、それが小皇子に影響を及ぼしたのではないかと疑います。
乳母は、そんな大胆なことはしていないと必死に弁解しますが、子隆(しろう)の疑念は晴れません。最終的に、申太医(しんたいい)の証言により、子隆(しろう)は乳母を杖殺にするよう命じます。この結果に、謝宛如(しゃえんじょ)と鄭嬷嬷は恐怖を感じます。
小皇子の容態が安定すると、申太医(しんたいい)は、小皇子が日夜泣き叫ぶ理由を子隆(しろう)に説明します。小皇子は体力が弱く、驚いたことが原因ではないかと考えられます。申太医(しんたいい)が去った後、昭陽殿には謝宛如(しゃえんじょ)と子隆の2人だけが残ります。
謝宛如(しゃえんじょ)は不安な気持ちから泣き止まず、その泣き声に子隆は苛立ちを覚えます。子隆は、謝宛如(しゃえんじょ)が泣き止まなければ昭陽殿を出て行くと脅します。すると、謝宛如(しゃえんじょ)の泣き声はさらに激しくなり、子隆は自分を娶ったことを後悔しているのか、王儇(おうけん)への昔の気持ちがあるのかと問いただします。
子隆はさらに怒りを募らせ、出て行こうとしますが、謝宛如(しゃえんじょ)が強く抱きついたことで、一時的に心が和らぎます。しかし、子隆は、謝宛如(しゃえんじょ)の出産後の性格の変化に困惑と不満を感じています。かつての温かい昭陽殿とは違い、疑い深く嫉妬深い性格になったと感じています。
謝宛如(しゃえんじょ)は、子隆の気分が悪いことに気づき、泣き止んで子隆を気遣う言葉をかけて、彼の気持ちを落ち着かせようとします。
一方、風池宮では、王儇(おうけん)は1人で庭に座って酒を飲んでいました。彼女は、かつてない孤独とプレッシャーを感じていました。徐姑姑(じょこくこ)は、太后との関係を悪化させないようにと忠告しますが、王儇(おうけん)は太后の過去の策略をまだ根に持っています。
別の方では、子隆は太史令の盧子雲を呼び、天象に関する報告を聞きます。盧子雲は、蕭綦(きょうき)が国家の大きな脅威になる可能性があると指摘し、子隆は蕭綦(きょうき)に警戒心を抱きます。実は、これはすべて謝宛如が裏で画策した結果でした。彼女は、鄭嬷嬷を通じて賀蘭箴(がらんしん)に情報を伝え、蕭綦(きょうき)を排除する機会を狙っていました。
蕭綦(きょうき)が辺境への帰還を要請したことを知った子隆は、考え込みます。一方、王夙(おうしゅく)は一通の手紙を受け取り、兄である王藺(おうりん)がまだ生きているのではないかと疑います。江南では、王夙(おうしゅく)は手紙の送り主を探し出し、王藺(おうりん)に関する情報をさらに得ようと決意します。
龐癸(ほうけい)の調査により、蕭綦(きょうき)の秘密が徐々に明らかになっていきます。蕭綦(しょうき)が故友の子供を引き取ったことを知った王儇(おうけん)は、蕭綦(しょうき)をさらに理解し、彼の義挙に敬意を表します。王府に戻った王儇(おうけん)は、新しい希望を抱き、申太医(しんたいい)と子作りについて相談し、自分と家族に新しい命をもたらすことを決意します。
第47話の感想
第47話は、衝撃的な展開と複雑な人間模様が描かれた回でした。小皇子の異常の原因がアルコール中毒だったという事実は、宮廷内を震撼させました。謝宛如の疑い深さと子隆の怒りは、夫婦関係の亀裂を浮き彫りにし、見るものを不安にさせました。
一方、王儇は孤独とプレッシャーに苦悩し、蕭綦(しょうき)は新たな脅威に直面します。それぞれのキャラクターが抱える葛藤と苦悩が、物語に深みを与えていました。
特に印象的だったのは、王儇と蕭綦(しょうき)のシーンです。王儇は蕭綦(しょうき)の秘密を知り、彼の義挙に敬意を表します。二人の絆が深まる様子は、希望を感じさせるものでした。
つづく