上陽賦~運命の王妃~ 第50話 あらすじ/ネタバレ
蕭綦(きょうき)率いる軍隊は山谷へと進み、谷の橋に到着します。そこには賀蘭箴(がらんしん)率いる一団がおり、竇夫人の子供を人質に取っていました。賀蘭箴(がらんしん)は子隆(しろう)を暗殺したのは蕭綦(きょうき)だと主張しますが、その直後に小虎子が現れ、禁軍が迫っていることを告げます。禁軍は蕭綦(きょうき)が子隆(しろう)を暗殺したと主張しており、蕭綦(きょうき)は驚きを隠せません。賀蘭箴(がらんしん)は子供を盾にその場を去ろうとしますが、胡光烈(ここうれつ)と胡瑤が追いかけます。しかし、賀蘭箴(がらんしん)は子供を盾に脅し、蕭綦(しょうき)は子供を傷つけないように懇願します。賀蘭箴(がらんしん)は蕭綦(しょうき)の命だけが必要だと告げ、子供を連れて忽兰へと戻ると約束します。
禁軍が追いつき、賀蘭箴(がらんしん)は橋を斬り落として対岸から蕭綦(しょうき)と禁軍の戦いを眺めます。寧朔(ねいさく)営も禁軍に包囲され、人数は4倍の差がありますが、寧朔(ねいさく)軍は奮戦します。蕭綦は毒に侵されており、奮闘するも禁軍に崖っぷちまで追い詰められます。賀蘭箴(がらんしん)は蕭綦の敗北を確信し、その場を去ります。
しかし、蕭綦は諦めず、寧朔(ねいさく)営も奮戦し、援軍が到着します。蕭綦は希望を取り戻し、夜になるまで戦い続けます。しかし、蕭綦は毒の影響で体力が限界に達し、胡光烈(ここうれつ)が蕭綦を庇って命を落とします。蕭綦は悲しみに暮れ、力尽きて倒れてしまいます。
翌日、山谷には生き残りがほとんどいませんでした。胡瑤は必死に起き上がりますが、胡光烈(ここうれつ)は息を引き取ろうとしています。胡光烈は胡瑤に、賀蘭箴(がらんしん)が蕭綦を陥れたことを伝えます。そして、蕭綦が死んだと思わせるために、蕭綦の遺体を偽装するよう指示します。胡瑤は拒否しますが、胡光烈は自らの剣を抜き、胡瑤に蕭綦の鎧を着せるように命じます。胡瑤は悲しみに暮れながらも、胡光烈的指示に従い、蕭綦の鎧を着せ、胡光烈を斬首します。そして、意識不明の蕭綦を連れてその場を去ります。
一方、子隆(しろう)は曾太医の手当てを受けますが、命は助かりません。曾太医は子隆を連れ帰ることで、皇太后と小皇子を守ることを提案し、衛侯(えいこう)はそれに従います。狩猟場の情報は京には届いておらず、王儇(おうけん)は蕭綦の帰りを待ちながら、子供を産むことを願っています。
宮殿では、謝宛如(しゃえんじょ)が小皇子を育てています。ある日、謝宛如(しゃえんじょ)は小皇子を寝かしつけた後、疲れ果てて寝入ってしまいます。郑嬷嬷は早膳を届けるために昭陽殿を訪れ、謝宛如(しゃえんじょ)は郑嬷嬷の苦労を知り、王儇(おうけん)の言葉を信じてしまったことを後悔します。郑嬷嬷は謝宛如(しゃえんじょ)を責めず、王儇(おうけん)を呼びに行くように言います。
第50話の感想
第50話は、緊張感と緊迫感が続く、非常にドラマチックな回でした。蕭綦と賀蘭箴(がらんしん)の戦いはクライマックスに達し、両軍とも大きな犠牲を払いました。特に、胡光烈の死は非常に悲しいものでした。彼は蕭綦のために命を落とし、彼の忠誠心と友情に感動しました。
また、王儇と謝宛如(しゃえんじょ)の関係にも進展がありました。謝宛如(しゃえんじょ)は王儇を疑っていたことを謝罪し、二人の関係は修復されつつあります。このシーンは、二人の女性が互いを理解し、支え合うことができることを示唆していると思いました。
一方、子隆は命を落としました。彼の死は、王儇と蕭綦の人生に大きな影響を与えることでしょう。今後の展開が気になります。
つづく