上陽賦~運命の王妃~ 第58話 あらすじ/ネタバレ

王儇(おうけん)と龐癸(ほうけい)の再会

王儇(おうけん)は、龐癸(ほうけい)が無事であることを知り、喜びを隠しきれませんでした。龐癸(ほうけい)の後ろには、豫章(よしょう)王(よしょうおう)妃であることを知った民衆が跪いて、救済を懇願します。王儇(おうけん)は温かく人々を慰め、人々の海の中で小禾(しょう か)と沁之(しん ち)を見つけました。二人は涙ながらに、賀蘭箴(がらんしん)に連れ去られ、蕭綦(きょうき)を窮地に追い込んだことを告げます。真相を知った王儇(おうけん)は心を痛めながらも、悲しみをこらえて立ち去ります。

王儇(おうけん)の決断

王儇は、賀蘭箴(がらんしん)と直接対峙し、自身の結婚と引き換えに大成の民の解放を要求することを決意します。彼女は賀蘭箴(がらんしん)に、無辜の民衆を解放すれば、結婚の約束を果たすと直言します。賀蘭箴(がらんしん)は、王儇の要求を快諾します。

朝議の混乱

朝議では、温宗慎(おんしゅうしん)が東、北、西北の辺境で叛乱の兆候があると緊急報告し、子澹(したん)に援軍の派遣を要請します。子澹(したん)は群臣に、誰が兵を率いて出征するかを尋ねますが、誰も応じません。子澹(したん)は蕭綦(きょうき)がいなくなったことで大成に良将がいなくなったのかと怒りをあらわにします。温宗慎(おんしゅうしん)は、衛氏の子である衛勘を推薦し、子澹(したん)はしぶしぶ承諾します。

宋懐恩(そうかいおん)の登場

退朝後、王夙(おうしゅく)は宋懐恩(そうかいおん)を呼び止め、蕭綦(きょうき)の勇猛さを称えながら、衛勘は机上の空論に過ぎず、適任ではないと説明します。彼は、衛勘が失敗した後、宋懐恩(そうかいおん)が名乗り出ることを提案し、宋懐恩(そうかいおん)は納得します。

子澹(したん)と蘇錦児(そきんじ)

夜遅く、蘇錦児(そきんじ)は錦繡宮で子澹(したん)を待ちますが、子澹(したん)は現れません。彼女は蓮子羹を持って式乾殿に向かいます。子澹(したん)は彼女に冷たく接し、仕事に没頭します。蘇錦児(そきんじ)が去ろうとすると、子澹(したん)は彼女の体から漂う蘇合香の香りの由来を尋ねます。蘇錦児(そきんじ)は、幼い頃から王儇と一緒に過ごしていたため、香りが似ていると答えます。子澹(したん)は心を動かされ、彼女にキスをして一夜を共にします。翌朝、子澹が目を覚ます前に、賀蘭箴(がらんしん)が王儇を連れて忽蘭(くらん)に戻り、王儇は生きているかもしれないという急報が届きます。子澹は驚きと喜びを同時に感じますが、蘇錦児(そきんじ)に対して疑念を抱きます。

王儇の消息

王儇が忽蘭(くらん)にいるという知らせは、王藺(おうりん)と王夙(おうしゅく)の耳にも届きます。二人は蘇錦児(そきんじ)の正体に疑問を持ちます。王藺(おうりん)は宋懐恩(そうかいおん)の近況を尋ね、王夙(おうしゅく)は宋懐恩が蕭綦(きょうき)とは違い、扱いやすいと答えます。王藺(おうりん)は王夙(おうしゅく)に、宋懐恩を引き込み、蕭綦(きょうき)への依存から解放して、自分たちの助力とするよう命じます。そのとき、王安(おうあん)が子澹が王夙(おうしゅく)を宮殿に召し出したと報告します。王藺(おうりん)は、子澹が王夙に忽蘭(くらん)に行って王儇を救出するよう命じようとしていると推測し、王夙に王儇が罪人の妻であることを理由に断るように忠告します。

朝議の決裂

翌朝の朝議は、緊張した雰囲気に包まれます。王夙は宋懐恩に、朝議で大きな変化が起きるかもしれないと伝え、様子を見るように指示します。彼は、王家では2日後に宴会があると明かし、その時に宋懐恩はすべてを理解するだろうと告げます。朝議で、子澹は王夙を忽蘭(くらん)に派遣し、交渉が失敗した場合には戦争も辞さない考えを表明します。この発言に群臣は驚き、士族は反対します。子澹は王夙の意見を求めますが、王夙は全体のことを考えて、危険を冒すことを拒否します。子澹は怒り、宋懐恩に意見を求めます。宋懐恩は王夙の言葉を思い出し、王儇が子澹の気持ちを知っていても、この行動には賛同しないだろうと告げ、考え直すよう懇願します。群臣もそれに賛同しますが、子澹は頑固な態度で、王儇を救出するために忽蘭(くらん)への親征を決意します。

王夙と王藺(おうりん)の策略

王夙は王藺(おうりん)にこのことを報告しますが、王藺(おうりん)は温宗慎(おんしゅうしん)が側にいる限り、本当に戦争にはならないだろうと推測します。むしろ、この行動は子澹の無能さと未熟さを露呈し、民心を失うことになると考えます。彼は王夙に宋懐恩を呼び寄せ、今後の計画を立てるように命じます。

物語は続く

王儇は忽蘭に連れ去られ、子澹は彼女を救出するために親征を決意します。王藺(おうりん)は子澹の行動を阻止しようと企み、宋懐恩を味方につけようとします。今後の展開に注目です。

第58話の感想

第58話は、王儇と賀蘭箴(がらんしん)の交渉、子澹の苦悩、王藺(おうりん)と王夙の策略など、様々な要素が絡み合い、ストーリーが大きく展開しました。

特に印象に残ったのは、王儇の決意です。彼女は、大成の民を救うために、自身の結婚と引き換えに賀蘭箴(がらんしん)と交渉することを決意しました。この決断は、王儇の勇気と責任感の強さを示しています。

また、子澹の苦悩も描かれていました。彼は、王儇を救出するために、忽蘭への親征を決意しますが、群臣の反対や王藺(おうりん)の策略に阻まれます。子澹の葛藤と決意は、視聴者に強い印象を与えました。

さらに、王藺と王夙の策略も興味深いものでした。彼らは、子澹の行動を阻止し、宋懐恩を味方につけようと企んでいます。今後の展開が気になります。

つづく