上陽賦~運命の王妃~ 第6話 あらすじ/ネタバレ
朝堂
皇后は威厳に満ちた姿で、太子(たいし)に監国の命と王藺(おうりん)に摂政の責を宣告する。群臣はそれぞれ思惑を抱きながらも、表面上は恭順に従う。
謝宛如(しゃえんじょ)は謝家が難に遭ったことを聞き、太子(たいし)に謝罪を懇願する。太子(たいし)は謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)の罪が明白であるとして、謝宛如(しゃえんじょ)の願いを聞き入れることができないと告げる。謝宛如(しゃえんじょ)は家族の運命を共にすることを決意し、謝淵(しゃえん)と謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)の運命を皇帝に託すしかないという。
皇帝の病と王藺(おうりん)の思惑
皇帝は病に倒れ、朝政は王藺(おうりん)の手に委ねられる。王藺(おうりん)は王栩(おう・しゅ)に温宗慎(おんしゅうしん)ら謝家の旧臣を監視するよう命じる。王栩(おう・しゅ)は王藺(おうりん)が皇帝を殺害しない理由を問うと、王藺(おうりん)は皇帝が亡くなれば外地の王族が反乱を起こす恐れがあり、蕭綦(きょうき)の二十万の寧朔(ねいさく)軍でしか抑えられないと説明する。蕭綦(きょうき)の兵権を手に入れるため、王藺(おうりん)は皇后に太子(たいし)を利用して蕭綦(きょうき)と王儇(おうけん)の結婚を命じる。
皇太子(たいし)と皇后の会話
皇太子は皇帝の病床で皇后と会い、毒殺の真相を尋ねる。皇后は謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)が犯人だと断言する。皇太子は父皇が子澹(したん)と謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)を寵愛した理由を理解できないと話す。皇后は巧みな言葉で皇太子を欺き、子澹(したん)と謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)が不倫関係にあったと信じ込ませる。
朝議と謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)の自害
翌日の朝議で、王藺(おうりん)は謝家の罪を列挙し、厳罰を主張する。温宗慎(おんしゅうしん)は皇帝が目を覚ますまで待つべきだと訴えるが、皇后は一蹴する。皇后は謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)が罪を認めれば温宗慎(おんしゅうしん)が干渉しないと約束する。温宗慎(おんしゅうしん)は信じられないが、同意せざるを得ない。
皇后は天牢を訪れ、子澹(したん)と謝家の安危を盾に謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)に罪を認めるよう迫る。謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)は家族と子息を守るため、涙ながらに自白書に署名する。しかし、署名する前に皇后と掌を打ち、皇后が裏切れば必ず復讐すると誓う。皇后が去った後、謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)は獄中で自害する。王藺(おうりん)は自白書を手に入れ、謝家を処刑し、子澹(したん)も罪を逃れることができない。
王儇(おうけん)の決意
二皇子の子律(しりつ)は王藺(おうりん)が蕭綦(きょうき)と王儇(おうけん)の結婚を計画していることを知り、桓公(かんこう)と対策を練る。王儇(おうけん)は子澹(したん)が捕らえられたことを知り、王藺(おうりん)に理由を問うため、屋敷の外で王藺(おうりん)の帰りを待つ。しかし、王藺(おうりん)はなかなか戻らず、王夙(おうしゅく)から子澹(したん)を救う唯一の方法は王儇(おうけん)が蕭綦(きょうき)と結婚することだと伝えられる。王儇は何も言わずに馬に乗り、皇帝を目覚めさせて子澹(したん)を救うため皇宮へ向かう。皇后は王儇の後を追いかけ、王儇だけが子澹(したん)を救うことができると冷静に告げる。皇后の説得により、王儇は子澹(したん)を救うために結婚を受け入れる。
王家の葛藤
王儇は家に帰ると、両親の口論を聞く。長公主(ちょうこうしゅ)は王儇を危険に晒すべきではないと反対し、王藺(おうりん)は王家の存続のためだと主張する。王夙(おうしゅく)も軍に加わり、王儇を守りたいと申し出る。王藺(おうりん)は承諾するが、嫡孫を王家に残すことを条件とする。激しい議論の最中、王儇は部屋に入り、家族を救うために蕭綦(しょうき)と結婚すると宣言する。
長公主(ちょうこうしゅ)と皇后の懸念
長公主(ちょうこうしゅ)は皇后に会い、王儇を危険に晒さないよう懇願する。彼女は王藺(おうりん)が野心を持っており、王朝を乗っ取る可能性があると指摘する。皇后は王家の娘でありながら馬家の嫁でもあるため、王藺(おうりん)が謀反を起こせば、皇后も無関係ではいられない。皇后は長公主(ちょうこうしゅ)の言葉を聞いて心を乱すが、兄の陰謀に正面から向き合うことはできない。
桓公(かんこう)と子律(しりつ)の企み
一方、桓公(かんこう)と子律(しりつ)は結婚式で蕭綦(しょうき)を拘束し、王藺(おうりん)の企みを阻止しようと計画を進める。子律(しりつ)は結婚を阻止する決意を固め、嵐が静かに近づいてくる。
第6話の感想
第6話は、謝家の悲劇と王儇の決断が描かれた、衝撃的な展開の回でした。
謝(しゃ)貴妃の自害は、あまりにも悲惨な結末でした。家族と子息を守るために、自らの命を絶つという決断は、胸を締め付けられる思いです。また、王儇が子澹(したん)を救うために、蕭綦(しょうき)との結婚を受け入れるという決断も、大きな決断でした。家族と愛する人の間で、苦渋の選択を迫られた王儇の姿は、切なくもあり、凛々しくもありました。
この回は、王藺(おうりん)の野心と陰謀が明らかになり、物語が大きく動き始めました。王藺(おうりん)は、皇帝を毒殺し、謝家を滅ぼし、王儇を蕭綦(しょうき)と結婚させることで、権力を掌握しようとしていることがわかりました。王藺(おうりん)の冷酷さと狡猾さは、見ていて不快になるほどです。
しかし、この回には希望の光もありました。長公主(ちょうこうしゅ)と温宗慎(おんしゅうしん)は、王藺(おうりん)の陰謀に立ち向かう決意を固めました。また、桓公(かんこう)と子律(しりつ)も、王藺(おうりん)の企みを阻止しようと計画を進めています。王藺(おうりん)の野望を阻止できるのか、今後の展開が楽しみです。
つづく