上陽賦~運命の王妃~ 第62話 あらすじ/ネタバレ
王夙(おうしゅく)は王藺(おうりん)の消息を王儇(おうけん)に伝えるかどうか迷い、王藺(おうりん)が生きていたら許すかと探りを入れます。王儇(おうけん)は血縁の絆を断ち切れないと複雑な思いを吐露します。
一方、蕭綦(きょうき)は楝羽山の変の真相を調査し、禁軍将領は太后の命令に従ったと証言します。しかし、太后の性格からして、子隆(しろう)を害するような命令を出したとは考えられず、蕭綦(きょうき)は真相究明を誓います。太后は病状が悪化し、温宗慎(おんしゅうしん)は静養を願うばかりです。
王儇(おうけん)は太后的病状を聞き、見舞いに訪れます。蘇錦児(そきんじ)は王儇の訪問を予期し、真実を明かす覚悟を決めていました。王儇は蘇錦児(そきんじ)の嘘の意図を問い詰めますが、蘇錦児(そきんじ)は知らぬふりをしてごまかそうとします。王儇は賀蘭箴(がらんしん)が真実を暴いたことを告げ、なぜ自分を陥れたのかと問います。蘇錦児(そきんじ)は王儇の出身を理由に、姐妹の情は恩恵に過ぎないと冷たく言い放ちます。王儇は失望し、蘇錦児(そきんじ)を自私で哀れな人間だと断じます。蘇錦児(そきんじ)は王儇の立場が変わったことを嘲笑し、王儇は縁を切ることを宣言します。
錦繡宮を出た王儇は子澹(したん)と出会い、子澹(したん)は王儇のためにすべてを捨てると懇願します。王儇は子澹(したん)が明君になることを願うのみだと答えます。その後、王儇は永安宮を訪れ、太后の様子に心を痛めます。太后は子隆(しろう)の死後、悲しみに暮れ、視力を失うほど衰弱していました。王儇は太后を慰め、太后も王儇の訪問を喜びます。
一方、胡瑶(こよう)は蕭綦(きょうき)の帰京を知り、胡光烈(ここうれつ)の死と子澹(したん)に助けられたことを報告します。蕭綦(しょうき)は胡光烈(ここうれつ)の死と寧朔(ねいさく)軍の被害に心を痛め、真相を究明して犠牲者を弔うことを誓います。
蕭綦(しょうき)は初めて登朝し、剣を帯びて白装束で現れ、屈しない意志を示します。子澹(したん)に対して跪拝の礼を拒否し、朝野を驚かせます。王夙(おうしゅく)が礼儀を指摘すると、蕭綦(しょうき)は跪拝しますが、楝羽山の戦いで亡くなった兵士のために公正な裁きを求めます。子澹(したん)はすでに赦免と慰撫を行ったと主張しますが、蕭綦は子澹自身の弔問を要求します。宋懷恩(そうかいえん)が仲裁に入り、子澹は民心を安定させるために弔問することを決意します。
第62話の感想
第62話は、緊迫感と感動が交錯する見応えのあるエピソードでした。王儇と蘇錦児の確執がついに表面化し、互いの本音が露わになるシーンは、ドラマの大きな転換点となりました。また、蕭綦の不屈の精神と王儇の慈悲深さが際立つシーンも多く、二人の強い意志に心を打たれました。
王儇と蘇錦児の対峙シーンは、二人の関係性の複雑さを浮き彫りにするものでした。王儇は蘇錦児の嘘に失望し、縁を切ることを宣言しますが、蘇錦児もまた、王儇の出身を理由に冷たく突き放します。このシーンは、二人の間に深い溝があることを示しており、今後の展開が気になります。
蕭綦の不屈の精神が描かれたシーンも印象的でした。蕭綦は、楝羽山の戦いで亡くなった兵士のために公正な裁きを求め、子澹に対して跪拝の礼を拒否します。このシーンは、蕭綦の強い意志と正義感を示しており、彼の今後の活躍に期待が高まります。
また、王儇の慈悲深さが描かれたシーンも感動的でした。王儇は、病に倒れた太后を見舞い、慰めの言葉をかけます。このシーンは、王儇の優しさと心の広さを示しており、彼女の存在がドラマに温かさを加えていると感じました。
つづく