上陽賦~運命の王妃~ 第64話 あらすじ/ネタバレ

王夙(おうしゅく)と王儇(おうけん)の再会

王藺(おうりん)は王夙(おうしゅく)を呼び出し、地方官からの蕭綦(きょうき)への九錫の要請について尋問する。王夙(おうしゅく)は、温宗慎(おんしゅうしん)が奏章をすべて遮断し、子澹(したん)の目に触れさせていないことを明かす。王藺(おうりん)は、顧家の現状を踏まえ、顧采薇(こさいび)との再婚は適切ではないと忠告する。王夙(おうしゅく)は落胆するが、承諾するしか無い。

一方、温宗慎(おんしゅうしん)は太后の寝宮を訪れ、王儇(おうけん)に蕭綦(きょうき)に九錫を諦めるよう説得してほしいと懇願する。王儇(おうけん)は蕭綦(きょうき)の頑固さを理解しており、容易には応じないだろうと疑う。

蘇錦児(そきんじ)の企み

申太医(しんたいい)は蘇錦児(そきんじ)に新しい安胎薬を処方する。薬を飲んだ後、蘇錦児(そきんじ)は王夙(おうしゅく)から誘いを受け、疑問を抱きながらも赴く。王夙は、王儇(おうけん)との思い出の詰まった小院に蘇錦児(そきんじ)を案内する。懐旧の後に、王夙は蘇錦児(そきんじ)が妊娠していることに気づいていることを明かす。彼は秘密を守る代わりに、皇帝の玉璽(ぎょくじ)を入手し、子澹(したん)の安全を保証することを条件に、蘇錦児(そきんじ)に協力を求める。蘇錦児(そきんじ)は状況に追い込まれ、承諾する。

その後、蘇錦児(そきんじ)は子澹(したん)が酔っている隙に玉璽(ぎょくじ)を盗み出す。子澹(したん)は夢の中で名前を呼ぶが、蘇錦児(そきんじ)は自分が呼ばれたと思い込む。しかし、子澹(したん)は王儇(おうけん)の名前を口にしていた。怒った蘇錦児(そきんじ)は、子澹(したん)が描いた王儇の肖像画に酒をぶちまける。

王藺(おうりん)の策略

王藺(おうりん)は王夙と宋懐恩(そうかいおん)に会い、子澹(したん)が敵に通じて子隆(しろう)を殺害し、蕭綦(きょうき)に罪を擦り付けた証拠となる密書を渡す。王藺(おうりん)は、宋懐恩(そうかいおん)にこの密書を蕭綦(きょうき)に渡し、自分が苦労して手に入れたように見せかけ、二人の関係を修復するよう指示する。宋懐恩(そうかいおん)は躊躇するが、王藺(おうりん)はこれがわだかまりを解くチャンスだと説得する。

蕭綦(しょうき)が本当に兵を起こした場合、王藺(おうりん)は先帝の遺詔の名の下に檄文を出し、兵を集め、子澹(したん)を新しい皇帝に擁立すると宣言する。

徐姑姑(じょこくこ)の悲劇

その頃、徐姑姑(じょこくこ)は慈安寺で長公主(ちょうこうしゅ)の旧居を掃除している際に、馬静(ばせい)の泣き声を聞く。徐姑姑(じょこくこ)は馬静(ばせい)を連れ出そうとするが、宋懐恩(そうかいおん)と王藺(おうりん)に遭遇する。秘密を守るため、宋懐恩(そうかいおん)は徐姑姑(じょこくこ)を殺害する。徐姑姑(じょこくこ)は最期に王夙に王儇を守るよう託す。

王藺(おうりん)はため息をつき、王安(おうあん)に徐姑姑を長公主(ちょうこうしゅ)の墓の横に埋葬するよう命じ、宋懐恩と共に立ち去る。夜遅く、徐姑姑が戻らないことを心配した王儇と蕭綦(しょうき)は、慈安寺を訪れる。住職は徐姑姑が寺に現れていないことを告げるが、王夙が長公主(ちょうこうしゅ)の旧居の閣楼に住んでおり、赤ちゃんの泣き声が聞こえることがあると話す。王儇が調査に向かうと、王夙は言い訳を用意して待っていた。

第64話の感想

第64話は、陰謀と裏切りが渦巻く展開で、視聴者を釘付けにしました。特に、蘇錦児の悪事が露呈し、王藺(おうりん)の策略が明らかになるシーンは衝撃的でした。

蘇錦児は、王夙の子供を身ごもっていることを利用して、王藺と手を組み、玉璽(ぎょくじ)を盗み出しました。しかし、彼女の企みは失敗し、子澹(したん)の怒りを買ってしまいました。蘇錦児の行動は、彼女がいかに冷酷で野心的な人物であるかを浮き彫りにしています。

一方、王藺は、子澹(したん)を陥れるために、巧妙な策略を巡らせました。彼は、子澹が敵に通じているという証拠を蕭綦(しょうき)に渡し、二人の関係を悪化させようとしました。王藺の冷酷さと狡猾さは、彼を物語の真の悪役として位置づけています。

このエピソードでは、王儇と蕭綦(しょうき)の絆の強さも描かれました。二人は、徐姑姑の失踪をきっかけに、協力して真相を突き止めようとしました。王儇と蕭綦(しょうき)の強い意志と愛は、困難な状況を乗り越える希望を与えてくれます。

つづく