上陽賦~運命の王妃~ 第65話 あらすじ/ネタバレ

王夙(おうしゅく)の疑わしい行動と徐姑姑(じょこくこ)の死

王夙(おうしゅく)は王儇(おうけん)を誤魔化そうとするが、蕭綦(きょうき)は王夙(おうしゅく)の様子に違和感を覚える。蕭綦(きょうき)は唐競に徐姑姑(じょこくこ)の捜索を続け、慈安寺の裏山に重点を置くように指示する。また、王夙(おうしゅく)の調査も命じる。

王夙(おうしゅく)は王藺(おうりん)と食事をしている最中、徐姑姑(じょこくこ)の死を悲しんでいた。王夙は王藺(おうりん)に、王安(おうあん)がわざと徐姑姑(じょこくこ)を部屋に連れ込んだのではないかと問う。王藺(おうりん)は正面から答えず、宋懐恩(そうかいおん)はもう後戻りできないので、心から彼らに従うしかないだろうと答える。王夙は、もし王儇(おうけん)が部屋に入ってきたらどうするのかと問う。王藺(おうりん)は、王儇(おうけん)が部屋に入ってきたら心が乱れるだろうが、今は王夙が王氏の当主であり、心を乱すわけにはいかないと言う。

蕭綦(きょうき)の部下は裏山で徐姑姑(じょこくこ)の遺体を発見し、すぐに蕭綦(きょうき)に報告する。王儇(おうけん)と蕭綦(きょうき)は徐姑姑を葬り、王儇(おうけん)は徐姑姑の墓前で泣き崩れる。蕭綦(しょうき)は手がかりがあると言い、調査を進めていると告げる。王儇は、徐姑姑の墓前でその手がかりを教えてほしいと頼む。蕭綦(しょうき)はしぶしぶ、王夙が関係しているのではないかと疑っていると答える。

王儇は龐癸(ほうけい)に王夙を長公主(ちょうこうしゅ)の墓前に呼び出すように指示する。王夙に母の墓前で真実を話すように迫るが、王夙は真相を明かすことができず、徐姑姑の死は事故であり、自分も悲しんでいると答える。王儇は王夙に失望し、これ以上関わらないように忠告して立ち去ろうとする。王夙は王儇を引き止め、蕭綦(しょうき)と共に寧朔(ねいさく)に戻って危険を避けるように説得する。しかし、王儇はもはや王夙を信じることができない。

王儇は王夙の言葉を蕭綦(しょうき)に伝える。蕭綦(しょうき)は、王夙が彼らを寧朔(ねいさく)に帰らせようとしたのは、京に危険な状況があるからであり、彼らを守るためにそうしたのだと考える。しかし、蕭綦は事態の真相を突き止めるため、京に残ることを決意する。

蘇錦児(そきんじ)の出産と子澹(したん)の怒り

蘇錦児(そきんじ)が出産の日を迎える。しかし、産婆は生まれた子がおかしいことに気づき、子澹(したん)に渡すのをためらう。子澹(したん)は嬉しそうに子供を抱き上げると、様子がおかしいことに気づく。顔色が変わり、申太医(しんたいい)を呼び出して問いただす。申太医(しんたいい)は嘘をつくことができず、知っていることをすべて子澹(したん)に伝え、蘇錦児(そきんじ)の子は子澹(したん)の子ではないと告げる。

子澹(したん)は錦繡宮に戻り、蘇錦児(そきんじ)を問い詰める。蘇錦児(そきんじ)は事が露見したと知り、跪いて許しを請う。子澹(したん)は屈辱を感じ、蘇錦児(そきんじ)を捕らえるように命じる。王儇は永安宮で太后を見舞っていたが、錦繡宮で事件が起きたことを知り、すぐに駆けつける。

王儇は、子澹(したん)が蘇錦児(そきんじ)を連れ去ろうとしているのを見て、自分と蘇錦児(そきんじ)にはまだ決着がついていないと告げる。子澹(したん)は蘇錦児(そきんじ)を王儇に任せる。

王儇は蘇錦児(そきんじ)に酒を差し出す。蘇錦児は王儇が毒を盛った酒で自分を殺そうとしていると思い、覚悟を決めて飲み干す。そして、自分が間違ったことをしたと認め、命を償うと告げる。しかし、王儇は自分の酒にも毒を注ぎ、すべて飲み干す。王儇は蘇錦児を殺すつもりはなく、蘇錦児の子どもを連れてきて、江南ですべてを捨てて新しい人生を始めるように言う。蘇錦児は内疚と感動で、王儇に感謝の言葉を述べる。

宋懐恩(そうかいおん)の告白と密書の発見

宋懐恩(そうかいおん)と玉秀(ぎょくしゅう)は、豫章(よしょう)王(よしょうおう)府を訪れる。宋懐恩(そうかいおん)は蕭綦と共に前廳へ向かい、玉秀(ぎょくしゅう)は王儇と共に後院で旧交を温める。宋懐恩(そうかいおん)は、誥令を伝えた際の失態を蕭綦に謝罪する。蕭綦は咎めず、宋懐恩は楝羽山での事件の黒幕に関する手がかりを見つけたと言う。そして、子澹(したん)と賀蘭箴(がらんしん)の密書を蕭綦に手渡す。

第65話の感想

第65話は、徐姑姑の死と蘇錦児の真実が明らかになる衝撃的な展開でした。徐姑姑の死は、王夙の疑わしい行動と王藺(おうりん)の冷酷な態度から、王氏の陰謀を疑わざるを得ません。王儇の悲しみは計り知れず、蕭綦の怒りは頂点に達しようとしています。

一方、蘇錦児の出産は、子澹に大きな衝撃を与えました。自分の子ではないことを知った子澹の怒りは凄まじく、蘇錦児は絶望の淵に立たされます。しかし、王儇の計らいで命を救われ、新しい人生を歩むチャンスを得ます。

宋懐恩の告白と密書の発見は、物語を大きく前進させる重要な展開でした。楝羽山での事件の黒幕が明らかになるにつれ、蕭綦と王儇はさらなる困難に直面することになるでしょう。

つづく