上陽賦~運命の王妃~ 第7話 あらすじ/ネタバレ
謝宛如(しゃえんじょ)の訪問
王儇(おうけん)が蕭綦(きょうき)に嫁ぐと聞いた謝宛如(しゃえんじょ)は、王府を訪れます。侍女蘇錦児(そきんじ)は、王儇(おうけん)が子澹(したん)を守るために結婚を決めたことを伝えようとしますが、王儇(おうけん)に遮られ、自らの意思で結婚を決めたと告げられます。謝宛如(しゃえんじょ)はその言葉を信じて祝福の言葉をかけ、贈り物をして去ります。
蘇錦児(そきんじ)の疑問
蘇錦児(そきんじ)は、王儇(おうけん)が謝宛如(しゃえんじょ)に真実を隠した理由を尋ねます。王儇(おうけん)は、子澹(したん)が謝宛如(しゃえんじょ)から自分の「心変わり」を聞いて、憎しみや忘却の気持ちを抱くように仕向けるためだと答えます。この行動の裏には、王儇の複雑な愛情が隠されていました。
子澹(したん)の運命
皇后は約束通り子澹(したん)を牢から解放しますが、彼の運命は好転しません。皇后は子澹(したん)を皇陵に送り、母の罪を償わせるために、無断で京に戻ることを禁じます。同時に謝淵(しゃえん)も官職を剥奪され、異郷に流されます。出発前、謝淵(しゃえん)は京に残った謝家の者たちに、謝家の名を口にすることなく、時機を待って再起を図るように告げます。
王夙(おうしゅく)の訪問
夜、王夙(おうしゅく)は蘇錦児(そきんじ)に王儇の様子を尋ねます。蘇錦児(そきんじ)は、王儇の様子が落ち着いているように見えるが、何かがおかしいと答えます。王夙(おうしゅく)は心配になり、蘇錦児(そきんじ)に王儇をしっかり見守るように頼みます。そして、子澹(したん)が解放されたことを王儇に伝え、皇陵に送られたことは隠します。しかし、王儇はすでに目を覚ましていて、二人の会話を聞いていました。
子澹(したん)と謝宛如(しゃえんじょ)
解放された子澹(したん)は、謝宛如(しゃえんじょ)と一緒に謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)の墓前で弔います。謝宛如(しゃえんじょ)は王儇の心変わりを伝え、子澹(したん)を奮起させ、謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)と謝家のために復讐することを誓わせます。一方、西の壁で待つ王儇は、子澹(したん)が姿を現してくれることを期待していました。子澹が皇陵に行くことを知ると、王儇は少し安心し、皇陵を一時的な安全な場所だと考えます。
長公主(ちょうこうしゅ)の提案
長公主(ちょうこうしゅ)も謝(しゃ)貴妃(しゃきひ)の墓前で弔い、その後、王儇の結婚について子澹の気持ちを探ります。子澹は表面上は祝福しますが、心の中では葛藤を抱えています。長公主(ちょうこうしゅ)は、王儇が自分を犠牲にして子澹を守っていることを率直に指摘し、夜に一緒に京から逃げることを提案します。子澹は躊躇し、復讐心と愛情の間で揺れ動きます。
温宗慎(おんしゅうしん)の決断
同じ頃、子律(しりつ)は温宗慎(おんしゅうしん)を訪ねて国家に大難が迫っていることを予言し、協力を求めます。温宗慎(おんしゅうしん)は蕭綦(きょうき)に会い、匕首を突きつけて彼の意志を試します。蕭綦(きょうき)は状況が複雑であることを理解し、翌日京を離れることを決意します。
皇后の訪問
皇后は再び王儇を訪ね、結婚の準備をするように優しく諭します。王儇は従うように振る舞いますが、あることを皇后に頼みます。皇后はそれを察して拒否し、王儇の監視を強化します。しかし、長公主(ちょうこうしゅ)は密かに計画を立て、警備兵を眠らせて徐姑姑(じょこくこ)に王儇の脱出を手伝わせます。残念ながら、王儇は橋のそばで待ちますが、子澹は約束の時間に現れませんでした。
王藺(おうりん)との対峙
一方、長公主(ちょうこうしゅ)は祠堂で王藺(おうりん)と対峙し、皇帝を毒殺したのかと問いただします。王藺(おうりん)が認めたことで、長公主は怒り狂い、匕首を向けますが、感情の葛藤から手が出せず、自害しようとします。その瞬間、王藺(おうりん)が彼女を止めます。二人が言い争っている最中に、王安(おうあん)が王儇の失踪を報告します。子澹は葛藤の末、王儇を追いかけることを決意しますが、時すでに遅し。王藺(おうりん)はすでに全城を封鎖し、橋のそばで王儇を見つけ、子澹への失望を煽るような言葉をかけます。王儇は怒って簪を投げ捨て、王藺(おうりん)と一緒に帰ります。子澹が駆けつけた時には、簪の破片だけが落ちていました。
第7話感想
第7話は、王儇と子澹の複雑な関係がさらに深まる回でした。王儇は子澹を守るために蕭綦(きょうき)との結婚を決意しますが、その真実を隠すことで子澹を傷つけてしまいます。一方、子澹は王儇の気持ちを知らずに謝宛如(しゃえんじょ)の言葉に心を動かされ、復讐を誓います。
長公主は王儇の脱出を助けますが、子澹は約束の時間に現れず、王儇は王藺(おうりん)に連れ戻されてしまいます。子澹は王儇への思いを断ち切れず、追いかけようとしますが、時すでに遅し。王儇は子澹への怒りと絶望を胸に、蕭綦(きょうき)との結婚を受け入れる決意をします。
第7話は、王儇と子澹の悲劇的な恋の行方を予感させる終わり方でした。二人はお互いを愛し合っているにもかかわらず、運命に翻弄されて離れ離れになってしまいました。果たして、二人は再び結ばれることができるのでしょうか?
つづく