上陽賦~運命の王妃~ 第8話 あらすじ/ネタバレ

王儇(おうけん)の嫁ぎ先

王儇(おうけん)の出嫁の日が訪れた。出嫁前に祠堂で先祖に拝礼をする王儇(おうけん)。王藺(おうりん)は王儇(おうけん)に言葉をかけようとするが、王儇(おうけん)は最後まで聞こうとせず、長公主(ちょうこうしゅ)に別れを告げて立ち去ってしまう。

王儇は盛装で蕭綦(きょうき)の屋敷に嫁ぐが、顔には笑顔がなかった。まるで人形のように人任せにされ、感情のないまま婚礼の儀式を終える。群臣が蕭綦(きょうき)を祝う中、将士が軍報を持って駆け込んでくる。辺境が急を要し、忽蘭(くらん)が攻めてきたという知らせだった。

蕭綦(きょうき)は急いで出発しようとするが、新房で知らせを聞いた王儇も外に出ようとする。蕭綦(きょうき)は群臣に説得され、辺境が急を要しても、出京するには詔勅が必要だと諭される。しかし、蕭綦(きょうき)は誰の言葉も聞かず、馬に乗って走り去ってしまう。

蕭綦(しょうき)が去った後、王儇も新房から飛び出す。宋懐恩(そうかいおん)が部屋の外に待っていた。彼は王儇に事情を説明し、大局を考えた行動をとるよう説得する。しかし、王儇は蕭綦(しょうき)を弱虫で、逃げることしか考えられない男だと蔑む。彼女は自分の髪を結っていた簪を宋懐恩(そうかいおん)に渡し、蕭綦(しょうき)に渡すように頼む。この簪は本来、夫が妻の髪から外すものだった。彼女は宋懐恩(そうかいおん)に、蕭綦(しょうき)がすべきことは誰にも代わることができないと伝えよと告げる。

王儇はそう言うと、大広間に行き、皆に一礼をして、頭の鳳冠を脱ぎ捨ててしまう。

3ヶ月後

3ヶ月が経った。その間、蕭綦(しょうき)は暉州に王儇に贈り物を送り、謝罪を続けていたが、王儇は何も返事をしなかった。宋懐恩(そうかいおん)は王儇をなだめるのが難しいと愚痴を言うが、蕭綦は彼に贈り物を続けるように命じる。

王儇は暉州で数ヶ月を過ごし、毎日お酒を飲んで憂さを晴らしていた。蘇錦児(そきんじ)は、子澹(したん)と蕭綦がどちらも手紙を送ってきたことを伝えるが、王儇は誰にも会おうとせず、遠くの鳶を見つめるだけだった。蘇錦児(そきんじ)は、明日の千鳶宴が終わったら帰京しようと提案するが、王儇も拒否しなかった。

晖州には元々千鳶宴はなかったが、暉州の呉夫人(ごふじん)が王儇を喜ばせるために、王儇が暉州に滞在している間に2ヶ月前に準備したものだった。呉夫人(ごふじん)の娘の蕙心は、舞台で空竹を披露している。呉夫人(ごふじん)は、蕙心が王儇を慕っていると言って、後で挨拶に来させるという。

王儇が街で楽しんでいると、突然空から人が降ってきて、王儇を連れ去ってしまう。

王儇の失踪

王儇が失踪した後、暉州は封鎖された。賊は城から出るために、王儇を棺桶に入れて、棺桶の中には痘瘡で急死した公子が入っており、急いで出城する必要があると主張した。守備の兵士は慎重に棺桶を開けて調べたが、棺桶は二重になっており、上段には死体が、下段には王儇が隠されていた。兵士は本当に痘瘡で死んだ人を見て、賊を解放した。

京城では、皇帝は意識を取り戻したが、精神は錯乱しており、気が狂っている。太子(たいし)は謝宛如(しゃえんじょ)に皇帝の世話をするように命じるが、皇后は謝宛如(しゃえんじょ)を快く思わず、彼女を皮肉っぽくからかう。太子(たいし)は宮殿に戻って謝宛如(しゃえんじょ)を慰めるが、謝宛如(しゃえんじょ)は文句を言わず、太子(たいし)に守られているので、当然太子(たいし)に孝行しなければならないと言う。

やがて、王儇が連れ去られたという知らせが京城に届く。王夙(おうしゅく)は暉州に行って王儇を捜索したいと考えるが、王藺(おうりん)は長公主(ちょうこうしゅ)が知ったら体が持たないと心配し、王夙(おうしゅく)の出発を許可せず、暉州に王儇を捜索するために全力を尽くしていると言う。

蕭綦もこの知らせを受け取るが、朝廷は徐授(じょじゅ です)という欽差を派遣して閲兵を行っているため、この時に立ち去るのは規則に反する。蕭綦は冷静に分析し、賊が王儇を連れ去ったのは、王儇を人質にして何かを達成しようとしているに違いないと考える。そして、王儇の安全を脅かすことができるのは、王藺(おうりん)か蕭綦のどちらかだと推測する。

第8話の感想

第8話は、王儇が蕭綦に嫁ぐところから始まります。王儇は蕭綦を愛しておらず、結婚式でも無表情で、まるで人形のように蕭綦の言うことに従います。蕭綦は王儇の気持ちを理解できず、王儇を傷つけてしまいます。

その日の夜、辺境が急を要し、忽蘭(くらん)が攻めてきたという知らせが入ります。蕭綦は王儇を置いて戦場に向かいます。王儇は蕭綦の行動に失望し、蕭綦に別れを告げます。

3ヶ月後、王儇は暉州に滞在しています。王儇は毎日お酒を飲んで憂さを晴らしています。そんな王儇のもとに、子澹(したん)と蕭綦から手紙が届きます。しかし、王儇は誰にも会おうとしません。

ある日、王儇は街で突然空から降ってきた人に連れ去られてしまいます。

第8話は、王儇と蕭綦の夫婦関係が破綻する様子が描かれています。王儇は蕭綦を愛しておらず、蕭綦も王儇の気持ちを理解できていません。また、蕭綦は王儇を置いて戦場に向かい、王儇を傷つけてしまいます。

つづく