星漢燦爛<せいかんさんらん>第15話 あらすじ/ネタバレ

恋の真髄を求めて

程少商は男女の愛情の真髄を理解するために、符登(フトウ)に関連する典籍を集めるよう巧妙に説得します。しかし、得られた内容は低俗な言葉が多く、高尚なものではありませんでした。楼垚(ロウ・ヤオ)は程少商が熱心に書を読みふけっていることを聞き、美酒を持って訪ねてきます。しかし、程少商は書の中で女性は従順でなければならない、自主性がないという考え方に強く反対します。彼女は、本当の愛は二人が肩を並べて歩くものであり、上下関係ではなく、お互いを支え合い、共に成長するものであると信じています。楼垚(ロウ・ヤオ)は深く同意し、二人は書を捨てて杯を上げ、お互いの愛に対する憧れと理解について語り合います。

母の心配

一方、桑舜華は蕭元漪(シャオ・ユェンイー)に、特に程少商のような自立した女性との結婚を過度に干渉しないようにと優しく諭します。蕭元漪(シャオ・ユェンイー)は楼垚(ロウ・ヤオ)の人柄を高く評価していますが、二房出身で家柄が弱いため、娘が嫁いだ後、苦労するのではないかと心配しています。桑舜華は彼女の不安を見抜き、自然に任せることを提案します。真の愛は両親の祝福を受けなければ、より多くの波折を経験する必要があると考えるからです。二人が自分たちで道を切り開き、時間が二人の縁の適否を証明してくれるでしょう。

自由な時間

蕭元漪(シャオ・ユェンイー)の干渉がなくなったことで、程少商と楼垚(ロウ・ヤオ)はより自由に過ごせるようになりました。表面上は規則に従っていますが、実際には二人だけで活発で自由奔放な時間を過ごしています。ある日、二人は車で茶園を巡り、田園風景の美しい場所を通りかかると、程少商は思わず竹笛を取り出して演奏します。その音色は生命力と希望に満ち溢れ、同行者たちを魅了します。

皇甫儀(ホワンフー・イー)の登場

曲が終わりに近づくと、蓑衣を着て斗笠を被った皇甫儀(ホワンフー・イー)が突然現れ、自己紹介をします。皇甫儀(ホワンフー・イー)が三叔母への旧情を忘れられないことを知った程少商は、叔父の程止を守るために言葉を尽くして皇甫儀(ホワンフー・イー)に過去を忘れさせようとします。日が暮れてきたので、皇甫儀(ホワンフー・イー)は二人を別荘に招いて雨宿りをしようと誘います。程少商も皇甫儀と三叔母の関係を知りたいと思い、快諾します。

凌不疑(しのぶぎ)との再会

途中、一行は凌不疑(しのぶぎ)と袁慎(ユエン・シェン)に出会い、山の上の亭で雨宿りをします。程少商は凌不疑(しのぶぎ)の怪我を心配しますが、彼は黙ったままです。楼垚(ロウ・ヤオ)は喜びを隠せず、程少商との婚約を発表します。微妙な空気になります。雨が強くなり、凌不疑(しのぶぎ)は程少商を自分の馬車に乗せて別荘に向かわせ、楼垚たちは馬に乗って後を追います。車の中で、程少商は凌不疑(しのぶぎ)のために傷の手当てをした時のことを思い出し、複雑な気持ちになります。

皇甫儀の過去

晩餐では、袁慎(ユエン・シェン)は程少商の心機が深いと楼垚に吹き込もうとしますが、失敗します。皇甫儀は酒が進むにつれて、桑舜華の容姿や性格が気に入らず、良縁を逃してしまったこと、そして家族の変故で故郷を離れたことを語ります。桑舜華は7年間も待ち続けましたが、皇甫儀が遅刻したことで仕方なく別の男性と結婚することになりました。程少商はこれに憤慨し、皇甫儀の行為は女性に対する大きな不平等だと考えます。袁慎(ユエン・シェン)は彼を弁護し、二人は言い争いになります。

忠実な愛

その時、凌不疑は珍しく口を開き、真の男は愛する人を悲しませるべきではなく、神は恋人を引き離すことはないという、忠実な愛についての考えを述べます。彼の言葉に一同は驚き、楼垚は賛同し、程少商と顔を見合わせます。皇甫儀も後悔の念に駆られ、苦悶の表情を浮かべます。雨が止んだ後、凌不疑は程少商に外套を掛けてあげ、昔話を交えて良き人を選び、正しい道を歩むように勧めます。程少商が考え込んでいると、楼垚が外套を持ってやってきます。程少商は迷うことなく彼の方を向いて一緒に去り、凌不疑は一人複雑な表情で取り残されます。

第15話 感想

第15話は、程少商と楼垚の恋の進展、皇甫儀の過去と後悔、そして凌不疑の複雑な心情が描かれた回でした。

程少商は、女性の自立と愛情について考えを深め、楼垚との絆を強めていきます。楼垚は程少商への愛情を公にし、二人の関係は順調に進展していくように見えます。

一方、皇甫儀は桑舜華への過去の過ちを悔やみ、後悔の念に駆られます。彼の言葉は、程少商の怒りを買い、袁慎(ユエン・シェン)との言い争いへと発展します。

凌不疑は、程少商への想いを胸に秘めたまま、彼女をそっと見守ります。彼の忠実な愛に対する考え方は、程少商と楼垚に大きな影響を与えます。

つづく