星漢燦爛<せいかんさんらん>第16話 あらすじ/ネタバレ

夜が更けていく中、皇甫儀(ホワンフー・イー)は酔いに浸り、桑舜華を思い出すたびに、心は落ち着かず、涙で衣を濡らし、ため息をつきます。袁慎(ユエン・シェン)は年長者として、情が深すぎると迷いやすいと諭し、心を解き放てば心が安らぎ、過ぎ去ったことは気にする必要がないと優しく説得します。しかし皇甫儀(ホワンフー・イー)の気持ちは晴れず、夜も眠れず、涼亭の外に立ち、胸を叩き、天を仰いで咆哮し、夜明けまで過ごします。袁慎(ユエン・シェン)はそばに付き添いますが、ついに体力尽き、石のテーブルに伏して眠り込んでしまいます。

朝もやが立ち、冷たい風が吹く中、凌不疑(しのぶぎ)は馬車を用意し、程少商を送り届け、道中の苦労を軽減します。骅县に到着した程少商は、三叔母の桑舜華のもとへ直行し、自分の気持ちを打ち明けます。桑舜華は自身の経験を踏まえ、婚姻は女性の旅路の一場面に過ぎず、得失に惑わされず、本心を忘れず、自分を見失うことなく過ごすよう諭します。

食事の後、程少商は両親と共に帰京の途に就きます。別れ際、桑舜華との惜別の言葉は、真摯な気持ちを表し、蕭元漪(シャオ・ユェンイー)の心に複雑な思いが去来します。馬車はゆっくりと出発し、楼垚(ロウ・ヤオ)は馬を走らせて追いかけます。その情の深さは一目瞭然です。程止夫婦はこの光景を見て、当初の少商と楼垚(ロウ・ヤオ)の疎遠な様子を思い出し、今は離れがたい関係になっていることに感慨を覚えます。

杏花別院では、凌不疑(しのぶぎ)が霍君華(カク・クンカ)を訪ねます。夫の凌益(リン·イー)の裏切りに深い傷を負った彼女は、少女時代の記憶のままです。幸いなことに、崔佑(サイ・ユウ)は長年彼女を想い続け、彼女の心には届かなかったものの、変わらずに訪れています。しかし、霍君華(カク・クンカ)の心の中では、崔佑(サイ・ユウ)は子供の頃の遊び相手であり、感情を超えることはできません。

凌益(リン·イー)が別院を突然訪れると、霍君華(カク・クンカ)は感情を抑えきれず、罪を責め、命を償うよう要求します。凌不疑(しのぶぎ)はすぐに介入し、霍君華(カク・クンカ)を連れ出し、凌益(リン·イー)の入室を拒否し、ここは彼を歓迎しない場所だと断言します。凌益(リン·イー)は彼の冷淡さを無視し、昭獄が襲撃され、樊昌(ファン?チャン)が行方不明になったことを明かします。事件は複雑で、関係者が多いため、凌不疑(しのぶぎ)は追跡を諦めるよう説得し、火の粉をかぶらないように忠告します。

帰京の旅は無事に終わり、程少商と楼垚(ロウ・ヤオ)は仲睦まじく、羨ましがられます。しかし、城門に到着すると、程始(チョン・シー)が通行許可証を提示して通行を希望しますが、厳重な警備のため拒否されます。膠着状態が続く中、凌不疑(しのぶぎ)が軽装騎兵を率いて巡回し、程家の馬車の入城を申し出ます。生死を共にしたこと、傷の手当てをした恩に報いるためだと述べます。蕭元漪(シャオ・ユェンイー)と程始(チョン・シー)は言葉を失い、衝撃を隠せません。

一声の号令で、軽騎兵は龍のように城門を突破し、二列に分かれて馬車を迎えます。凌不疑は簡単に別れを告げ、再び出城し、軽騎兵が後に続きます。瞬く間に視界から消えてしまいました。程少商は胸のつかえが下り、楼垚(ロウ・ヤオ)にすぐに報告するよう促します。文帝(ぶんてい)はこれを聞いて、凌不疑の気持ちに興味を持ち、内侍が程少商と楼家の婚約について触れると、文帝(ぶんてい)は眉をひそめ、凌不疑は一見孤高だが、実は心は柔らかく、良縁に恵まれることを願っていることを知ります。

程府では、程老夫人は程始(チョン・シー)の帰りを涙ながらに喜び、程止を心配し、蕭元漪(シャオ・ユェンイー)を責めます。少商は機転を利かせて問題を解決し、家族は元の仲睦まじい状態に戻ります。蕭元漪(シャオ・ユェンイー)と程始(チョン・シー)は少商に凌不疑とのことを尋ねますが、少商は軽く受け流し、楼垚(ロウ・ヤオ)が唯一の求婚者であり、このチャンスを逃したくないと答えます。彼女は凌不疑の気持ちはもはや重要ではなく、楼垚が自分の帰るべき場所だと考えます。程始(チョン・シー)夫婦は娘の決意を知り、不安はありますが、楼垚も良き伴侶であると納得します。

夜が更け、蕭元漪(シャオ・ユェンイー)は一人涙を流し、楼家の複雑さを知り、少商の将来を心配します。程始は凌不疑の置かれた状況を分析し、少商が深く関わっていなかったことを喜びます。しかし、どのような未来が待っていようと、程家は愛の名のもとに少商を守り抜く決意をします。

第16話の感想

第16話は、ドラマが大きく展開する重要な回でした。皇甫儀(ホワンフー・イー)の悲しみ、程少商の成長、そして凌不疑の複雑な心情が描かれ、視聴者はそれぞれのキャラクターに感情移入しながら物語を見守ることでしょう。

特に印象的なのは、程少商と桑舜華の会話です。桑舜華は、自身の経験から婚姻について貴重なアドバイスを与え、程少商はそれを真摯に受け止めます。このシーンは、女性の生き方について考えさせられるものでした。

また、凌不疑の行動にも注目です。彼は、程少商を気遣い、城門での出来事では彼女を守るために尽力します。しかし、その裏には、彼自身の複雑な事情があることが示唆されています。今後の展開が気になるところです。

つづく