星漢燦爛<せいかんさんらん>第21話 あらすじ/ネタバレ

何昭君(カ・ショウクン)の強い意志に直面した程少商は、穏やかながらも力強く、無理な婚姻を諦めるよう説得を試みます。しかし、家族を失った悲しみが何昭君(カ・ショウクン)の心を覆い、亡き父の遺言である弟の成人までの保護という強い執念は揺るぎません。

程少商は彼女の苦しみと犠牲を理解しつつも、特に楼垚(ロウ・ヤオ)の心が何昭君(カ・ショウクン)に向いていない状況で、結婚が個人の幸せを犠牲にするものであってはならないと諭します。何昭君(カ・ショウクン)の感情的な発言に、程少商は複雑な気持ちを抱きます。彼女の苦しみを理解しながらも、現実の残酷さを前に無力感を感じます。

そこに現れた凌不疑(しのぶぎ)は、程少商を庇いながら何昭君(カ・ショウクン)に意味深な言葉を投げかけます。忠臣の娘として世間の同情を集める何昭君ですが、未来は自分の選択次第であると告げます。孤立無援を選ぶのか、それとも人との繋がりを築くのか、その選択は彼女自身にあると。この言葉は、何昭君への忠告であると共に、そこにいる全員への警鐘でもあります。

何家父子の勇敢な行動を知った程少商は、彼らの犠牲と貢献に深い理解と敬意を抱きます。しかし、帰宅途中、門前で待つ楼垚(ロウ・ヤオ)に会わずに家へと戻ります。穏やかな生活への憧れと現実の狭間で、彼女は苦悩します。

夜、満天の星を見上げる程少商の心には、言葉にできない悲しみが溢れます。彼女はただ平凡な生活を望むだけなのに、複雑な感情の渦に何度も巻き込まれてしまいます。娘の苦しみを知った程始(チョン・シー)夫婦は心を痛めますが、何もできません。

翌日、程家で離縁の話題が持ち上がり、程老夫人の激しい反応で緊張が高まります。しかし、程少商の決断は、そこにいる全員を驚かせます。彼女は勇敢に離縁を宣言し、程老夫人を驚愕させ、楼家全体を重い雰囲気に包みます。

楼家の正堂で、程少商と楼垚(ロウ・ヤオ)の会話は、離縁の背後にある深い理由を明らかにします。楼垚(ロウ・ヤオ)は、何家に対する責任感と約束から、何昭君と結婚し、両家の絆と責任を果たすことを決意します。苦渋の決断ですが、義理を尽くすための選択です。

離縁が成立した後、楼垚(ロウ・ヤオ)と程少商は兄妹として互いに祝福し、それぞれ新しい人生を歩み始めます。世間の反応は様々ですが、嘲笑する者もあれば惜しむ者もいます。しかし、それらは既成事実を変えることはできません。

時が経ち、程少商は涂高山祭天大典で束の間の安らぎと解放を味わいます。騎射競技には興味がありませんが、萬萋萋(ワン・チーチー)と共に春の大宴会に参加します。しかし、楼垚と何昭君の姿が彼女の心の傷を再びえぐり、短い平穏の後、再び複雑な感情に陥ります。

第21話の感想

第21話は、物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。何昭君の苦悩と決意、程少商の葛藤と決断、そして楼垚の責任感と選択が描かれ、それぞれのキャラクターの成長と変化が印象的でした。

何昭君は、亡き父の遺志を継ぎ、弟を守るために無理な結婚を受け入れようとしました。しかし、程少商の説得や凌不疑(しのぶぎ)の忠告を受け、自分の幸せを犠牲にするべきではないと気づきます。彼女の決意は、強い意志と覚悟を感じさせました。

程少商は、何昭君の苦しみを理解しつつも、結婚は愛に基づくべきだと主張しました。そして、楼垚の心が何昭君に向いていないことを理由に、離縁を決意します。彼女の勇気と決断は、女性としての自立と強さを示していました。

楼垚は、何家に対する責任感から、何昭君と結婚することを決意しました。これは、彼の義理堅さと誠実さを表しています。しかし、同時に、程少商への愛情を諦めざるを得ないという苦悩も感じさせました。

つづく