星漢燦爛<せいかんさんらん>第28話 あらすじ/ネタバレ

城楼の戦い

凌不疑(しのぶぎ)は城楼で酒を飲みながら、韓武(カン・ブ)が黑衣の集団に襲われているのを目撃します。彼はすぐに駆けつけて韓武(カン・ブ)を救出し、真相を明らかにするためにわざと一人生かしておきます。

韓武(カン・ブ)は戻ってきて、医者が瘴気を調査していた兵士は自然死ではなく、刀傷で死んだことを知ったと報告します。医者はこの秘密を知ったため、命を恐れて官を辞して隠居したとのことです。

医者の死によって手がかりは途絶え、生き残った一人が唯一の希望となります。韓武(カン・ブ)は黒幕を突き止めようとしますが、暗器で襲われ、命を落としてしまいます。これは黒幕が警戒していることを示しています。凌不疑(しのぶぎ)は公然と捜査することができないと悟り、密かに調査を開始します。

文帝(ぶんてい)の懸念と越妃(えつひ)の提案

文帝(ぶんてい)は凌不疑(しのぶぎ)の怪我を心配して医官を派遣しますが、凌不疑(しのぶぎ)は面会を拒否します。文帝(ぶんてい)はますます心配になり、越妃(えつひ)に相談します。越妃(えつひ)は若い頃の自分たちもそうだったと微笑みながら、凌不疑(しのぶぎ)は程少商を深く愛しているが、程少商はそれほどでもないように見え、見舞いにも来ていないと嘆きます。

越妃(えつひ)の提案により、文帝(ぶんてい)は程少商と凌不疑を宮殿に呼び寄せます。宮殿に向かう途中、程少商は三公主に出くわします。三公主は横暴な態度で程少商を侮辱し、凌不疑にふさわしくないと罵ります。三公主が罰を与えようとしたその時、凌不疑が現れて程少商を守ります。

三公主は過去の情に訴えてしつこく絡みますが、凌不疑は恩を仇で返した三公主を非難し、不正行為を暴露して恥をかかせます。

凌不疑は程少商だけを愛していると改めて宣言し、程少商の手を取り去っていきます。三公主は怒りに震えます。程少商は喜びと同時に凌不疑の怪我を心配します。昨日までは冷たかったのに、今日は気にかけてくれることに驚きを隠せません。

凌不疑の決意と程少商の心境

凌不疑は絶対に婚約を破棄しないと断言し、程少商と一生を共にすることを誓います。程少商も婚約解消の考えを捨て、これまでの出来事を思い出し、凌不疑が心から自分を大切に思ってくれていることを理解します。考え方の違いで不満に思うこともありますが、凌不疑は程少商を妻としてすべてを受け入れると約束します。

心を入れ替えたことを証明するため、凌不疑は食べ物を取り出し、程少商に自由に選ばせます。程少商はそばにいる凛々しい凌不疑の姿を見つめ、まるで万里の長城を越えてようやく帰るべき場所を見つけたような感動を覚えます。

文帝(ぶんてい)の試練と程少商の成長

大広間では、文帝と宣皇后が並んで座り、太子と太子妃が笑顔で話しています。文帝の質問に、程少商は若さゆえに答えられず、凌不疑が隣に跪いて一緒に座ることを求めます。文帝は程少商の足の怪我を気遣い、許可します。

文帝は程少商の学識が凌不疑に釣り合わないのではないかと疑問を呈します。程少商は正直に答えますが、凌不疑はそれを気にしていません。むしろ、程少商の賢さを称賛します。しかし、凌不疑は国の柱石であり、文帝は実の息子のように思っているため、程少商を宮殿に入れて宣皇后に直接教育を受けさせることにしました。

程少商は宮殿に長く滞在することを望みませんが、凌不疑が毎日迎えに来ると提案します。帝后はそれを聞いて大喜びします。程少商は王妗(ワン・ジン)の侮辱について言及します。文帝は最初は気にしていませんでしたが、程少商の詳しい説明と凌不疑の支持を受けて、ついに王家への厳罰を命じます。

王家の危機と文修君(ウェン・シュウジュン)の決断

その頃、王家には寿春の使者が到着します。使者は文修君(ウェン・シュウジュン)を利用して、皇帝に寿春で独自の貨幣を鋳造することを認めさせようとしています。文修君(ウェン・シュウジュン)は名門出身で文帝と同族ですが、一族は衰退しており、彭坤(ペン・クン)の支援に頼っています。彭坤(ペン・クン)は王妗(ワン・ジン)を娶って後継ぎを得ようとしていますが、彭坤(ペン・クン)は高齢であり、これは王妗(ワン・ジン)を火の海に突き落とすようなものです。文修君(ウェン・シュウジュン)は一族の復興のために、娘の幸せを犠牲にしようとします。

ちょうどそのとき、内侍が宣旨を伝えにやってきますが、文修君(ウェン・シュウジュン)は傲慢な態度で跪こうとしません。宣旨が終わると、文修君は体面を顧みずに人前で王妗(ワン・ジン)を殴打し、家風を正します。内侍はそれを目撃して慌てて立ち去ります。文修君は普段は王妗(ワン・ジン)を甘やかしていますが、家族の名誉のためには妥協しません。特に、軍人の娘からの挑戦に対してはなおさらです。

第28話の感想

第28話は、物語が大きく動き出す重要な回でした。凌不疑は韓武(カン・ブ)の死の真相を追い、程少商は三公主の横暴に立ち向かいます。そして、文帝は程少商を宮殿に呼び寄せ、凌不疑との結婚を認めるかどうかを判断します。

特に印象的なのは、凌不疑と程少商の絆の深さです。凌不疑は程少商を心から愛しており、彼女を守るためにあらゆる手段を尽くします。程少商もまた、凌不疑の強い意志と愛情に心を打たれます。

文帝と宣皇后の温かい心も印象的でした。彼らは程少商の学識不足を懸念しながらも、凌不疑の幸せを願い、程少商を宮殿に迎え入れることを決断します。

つづく