星漢燦爛<せいかんさんらん>第30話 あらすじ/ネタバレ

数日間にわたり、凌不疑(しのぶぎ)は深夜に程府を訪れて程少商を送り届けていた。二人は心を通わせ、絆を深めていたが、ある日、意見が対立してしまう。宣皇后への対応を巡り、凌不疑(しのぶぎ)は程少商の行動を危惧するが、程少商は宣皇后への恩義を忘れず、彼女を守るべきだと主張する。

程少商の決意に、凌不疑(しのぶぎ)は疑問を投げかける。なぜ、強い宣皇后が程少商の助けを必要とするのかと。程少商は答える前に、程府に到着し、会話は中断されてしまう。

別れ際、凌不疑(しのぶぎ)は昆侖雲海の壮大さを思い出し、程少商の清らかな瞳に重ね合わせる。彼は程少商の自由奔放さと困難に立ち向かう勇気を賞賛するが、一度心を許したら決して振り返らないと宣言する。程少商にも同じ気持ちを求め、そうでなければ、この想いを断ち切ると告げる。

一方、三公主は舅父である越侯の策略に得意げだ。彼らは文修君(ウェン・シュウジュン)を利用して、封地で偽の通貨を使用しようとしていた。田掌柜は機会を捉えて美酒を売り込むが、三公主は凌不疑(しのぶぎ)の冷遇に腹を立て、程少商への復讐を企てる。

翌朝、程少商は凌不疑の姿が見えず、落胆しながら長秋宮を訪れる。そこで三公主と遭遇し、彼女の横暴な態度に晒される。程少商は頬を打たれてしまうが、太子妃が現れ、程少商を東宮に連れ帰る。太子妃は程少商に公正な裁きを約束する。程少商は凌不疑に心配をかけまいと、太子妃から凌不疑が幼少期に皇子たちからいじめを受けていたことを聞き、凌不疑と共に困難に立ち向かう決意を固める。

太子は王姈(ワン・リン)の件で凌不疑を諭し、女の争いで大局を乱さないよう忠告する。しかし、凌不疑は王淳(ワン・ジュン)の能力不足を指摘し、高位に就くべきではないと主張する。太子は仲裁しようとするが、凌不疑を説得することはできなかった。

大臣たちが帰京し、太子妃は多忙を極める。程少商は太子妃の苦労を目の当たりにし、将来は凌不疑のために宮中の様々な務めを分担することを決意する。そこに凌不疑と太子が戻ってくる。程少商の手首に青あざを見つけた凌不疑は、程少商を人目につかない場所に連れて行く。程少商は傷の由来を明かさなかったが、凌不疑の優しい言葉に心が癒され、二人はすぐに仲直りする。凌不疑は程少商に東宮の争いから遠ざかるよう忠告するが、程少商は凌不疑の過去を知りたいと訴える。凌不疑は程少商の真心に打たれ、彼女の決意を支持することにする。

一方、越妃(えつひ)は三公主の異変に気づき、私欲のために家族の名誉を傷つけないようにと厳しく戒める。その後、霍将軍の忌辰宴に、汝陽(ルーヤン)王妃が招待されずに現れ、程少商を無礼に非難する。凌不疑は程少商を庇うが、越妃(えつひ)が現れ、三公主たちを叱責することで、巧みに汝陽(ルーヤン)王妃の挑発をかわす。そして、文帝(ぶんてい)と自分が凌不疑の婚約を支持していることを表明する。

第30話の感想

第30話は、凌不疑と程少商の関係がさらに深まり、二人の絆が試される重要なエピソードでした。

特に印象的だったのは、二人が宣皇后への対応を巡って意見が対立するシーンです。凌不疑は、強い宣皇后は程少商の助けを必要としないと主張するのに対し、程少商は恩義を忘れず、彼女を守るべきだと反論します。このシーンは、二人の正義感の違いだけでなく、互いへの強い愛情も感じさせるものでした。

また、三公主の悪事が発覚し、程少商が彼女から理不尽な仕打ちを受けるシーンも、見ていてハラハラしました。しかし、太子妃の助けもあり、程少商は無事に危機を脱することができました。このエピソードは、宮廷内の複雑な人間関係と、程少商の勇敢さを浮き彫りにしたと言えるでしょう。

さらに、霍将軍の忌辰宴で越妃(えつひ)が三公主たちを叱責し、凌不疑の婚約を支持するシーンも印象的でした。このシーンは、越妃(えつひ)の強い意志と、凌不疑と程少商への深い愛情を感じさせるものでした。

つづく