星漢燦爛<せいかんさんらん>第32話 あらすじ/ネタバレ

朝廷の動き

朝堂では、太子が文帝(ぶんてい)から叱責を受けたことで、三皇子の声望が高まり、多くの官僚が越氏に庇護を求めるようになりました。小越候はこうした動きを快く思っていませんでしたが、時局を考えると、彼らを利用して太子廃黜を謀るしかありませんでした。

五公主の振る舞い

五公主は、数人の面首を連れて公然と酒楼に出入りするなど、好き勝手な振る舞いをしていました。小越候は彼女を諫め、皇室の一員として礼儀をわきまえるよう忠告しましたが、五公主は「天下は文氏のもの、宣氏と並ぶ越氏に口を出す資格はない」と高慢な態度を取りました。小越候は、田掌柜にこの話を市井に広めて五公主の名声を落とすよう命じます。

五公主の乱入

五公主の噂は瞬く間に都中に広まり、大騒動となりました。程少商が太子妃に寿宴の準備について相談していると、五公主が怒りながら乱入してきます。程少商を叱責した後、太子妃に「太子の地位は不安定、長秋宮の未来は危うい」と嘲笑します。太子は国を守るため、自分の名誉を犠牲にする覚悟でしたが、五公主は「もし自分が男だったら、太子は地位を保てなかっただろう」と狂言を吐きます。さらに、太子妃を中傷し、太子が別の女性を愛しているのに同情で娶っただけだと主張しました。

皇后の病

太子の怒りが爆発し、五公主を追い出します。しかし、五公主は皇后のもとに直行して告げ口をします。皇后は子供の争いで体調を崩し、食事も薬も受け付けなくなります。程少商は、自分が育てた胡瓜を皇后に献上し、ようやく落ち着かせることができました。この様子を見た洛済通(ルオ・ジーートン)(ルオ・ジーートン)は複雑な気持ちになり、侍女は「なぜこんな目に遭わなければならないのか」と嘆きます。

胡瓜の活用

程少商は、皇后を慰めるだけでなく、寿宴の料理として胡瓜を使うことを提案します。皇后は贅沢だと感じますが、程少商の気持ちを受け入れ、試してみることにしました。さらに、程少商は胡瓜の栽培方法を伝え、凌不疑(しのぶぎ)にも協力を仰ぎ、皇室と民衆の交流を深めたいと語ります。皇后は程少商を可愛がりますが、自分の子供たちを心配するようになります。程少商は自分が両親に愛されていないと感じていますが、皇后は「親は子供に強くあってほしいと願っているだけ」と諭します。

太子の決意

太子は長秋宮の外を徘徊し、罪悪感に苛まれます。程少商は、太子は私情で国を誤ってはいけないが、子供として家族を気遣うのは当然だと慰めます。文帝(ぶんてい)と皇后は、縁故主義を嫌うものの、太子の善意は喜んでいるはずです。太子の心が軽くなり、夜に文帝(ぶんてい)を訪ねて碁を打ちます。昔のように父子で語り合い、文帝(ぶんてい)がわざと負けたことに気づきます。それは、太子の気持ちを慮ったためでした。

奉賢殿の件

凌不疑(しのぶぎ)は、程少商が自分の指示に従わずに奉賢殿に行ったことを責めませんでしたが、お互いに正直に話し、疑わないように求めます。程少商は今日の出来事を話し、雁回塔のことを尋ねます。凌不疑(しのぶぎ)は、東宮の争いに巻き込まれないよう忠告し、宮廷のことは表面上よりも複雑だと語ります。

朝議と虎符

翌日の朝議で、文帝(ぶんてい)は反対を押し切って太子に三軍の虎符を与え、凌不疑(しのぶぎ)に匪賊の討伐を命じます。朝議の後、太子は虎符を凌不疑(しのぶぎ)に託しますが、凌不疑は王隆の罪を許すように文帝を説得した人物が誰か尋ねます。程少商だと知ると、2人を福星だと考えます。しかし、凌不疑は程少商が自分の言うことを聞かなかったことに不満を感じ、彼女の介入が東宮の危機を悪化させると心配します。程少商は凌不疑の気持ちを理解できず、逆に冷たいと感じます。2人は言い争いになり、程少商は1人で屋敷に戻ります。凌不疑の言葉を思い返し、この結婚には多くの困難が伴うことを悟ります。

第32話の感想

第32話は、星漢燦爛<せいかんさんらん>の物語が大きく動き出す重要なエピソードでした。五公主の乱入によって長秋宮は騒然となり、皇后は体調を崩してしまいます。程少商は皇后を慰め、寿宴の料理として胡瓜を使うことを提案します。皇后は程少商の気持ちを受け入れ、試してみることにしました。さらに、程少商は胡瓜の栽培方法を伝え、凌不疑にも協力を仰ぎ、皇室と民衆の交流を深めたいと語ります。皇后は程少商を可愛がりますが、自分の子供たちを心配するようになります。

つづく