星漢燦爛<せいかんさんらん>第4話 あらすじ/ネタバレ
程家の内紛
程家の邸宅は大きくはないものの、中庭から主屋まで、2つの廊下で繋がっている。蕭元漪(シャオ・ユェンイー)は青苁(セイソウ)と数人の侍女を連れて歩を進めると、葛氏(かっし)の耳をつんざくような罵声が聞こえてきた。そこは本来、程二爷が静かに読書をする場所であったが、今は散らかり放題で、書物が散乱し、足元も危うい。程承(チェン・チョン)は顔面蒼白で机に座り、葛氏(かっし)の悪口を浴びせられても、もはや心は死んでいた。葛氏(かっし)は怒りが収まらず、ついに暴力を振るい始めた。その瞬間、蕭元漪(シャオ・ユェンイー)が現れ、大声で制止し、青苁(セイソウ)に程承(チェン・チョン)を連れ出すよう命じた。
程承(チェン・チョン)は長嫂の突然の出現に、気まずさ、委屈、感謝が入り混じって言葉が出なかった。蕭元漪(シャオ・ユェンイー)もこの光景を見て心が痛んだ。程承(チェン・チョン)の年齢は程始(チョン・シー)とほぼ同じなのに、葛氏(かっし)のせいで老けてやつれて見える。蕭元漪(シャオ・ユェンイー)は葛氏(かっし)への憎しみが募った。葛氏が再び絡もうとした時、蕭元漪(シャオ・ユェンイー)は一発のビンタを食らわせ、葛氏はよろめいて倒れた。青苁(セイソウ)は程承(チェン・チョン)を助け出して連れ去り、葛氏は一人取り残された。普段は横暴な葛氏も、蕭元漪の決意を見て、恐怖を感じた。
蕭元漪はこの機会に、葛氏の過去の悪行を数え上げ、鋭い言葉で糾弾し、葛家に離縁状を出すと宣言した。葛氏は驚きながらも、必死に反論しようとしたが、蕭元漪は冷笑いを浮かべて過去の出来事を蒸し返した。蕭元漪が出産の時、葛氏は迷信を理由に、娘を主屋に残して厄除けにしようと企てた。程始(チョン・シー)と母は反対したが、軍令には逆らえず、泣く泣く娘と離れざるを得なかった。時が経っても、蕭元漪はそのことを思い出すたびに胸が痛む。蕭元漪は葛氏を謹慎させ、引っ越しの日を邪魔しないように命じてから、毅然と立ち去った。
凌不疑(しのぶぎ)の追跡
一方、凌不疑(しのぶぎ)は城内のある怪しい店まで追跡し、部下を率いて包囲した。そして、行方不明になっていた許尽忠(シュー・ジンジョン)を発見した。しかし、許尽忠(シュー・ジンジョン)は屈することなく、毒を飲んで自害した。その際、許尽忠(シュー・ジンジョン)の首の胎記が凌不疑(しのぶぎ)の注意を引いた。凌不疑(しのぶぎ)は、幼い頃にこの人物が武器のすり替えに関与していたことを思い出し、徹底的に調査するよう命じた。そして、許尽忠(シュー・ジンジョン)の死を厳重に隠蔽した。
葛家の来訪
数日後、葛老太公が長媳を伴って程家を訪れた。程家の人々は盛大に出迎えた。程姎(チェン・ヤン)は伯母に会い、涙を浮かべてその胸に飛び込んだ。程少商は黙って一歩下がり、門廊の影に隠れた。皆が内堂に入っていくまで、その場に留まった。蕭元漪は来客の対応に追われ、少商のことは気にかけていなかった。宴席の準備と客間の用意をしなければならない。
葛老太公は徳が高く、道理をわきまえていた。娘の教育に失敗したことを自覚し、程家に謝罪し、離縁状については何も言わなかった。しかし、葛氏は反省するどころか、伯母でさえ失望し、「不孝者、ただ騒ぎを起こすだけ」と叱責した。葛老太公は程家に対して申し訳なく思い、老涙を流した。程承も泣き崩れた。葛氏を嫌ってはいても、葛老太公には敬意と感謝の気持ちを抱いていた。
程少商の孤独
程少商は大人たちの争いを避けようと、一人小院に戻ろうとしたが、蕭元漪に呼ばれて葛老太公と伯母に挨拶をすることになった。別室では、葛伯母が程姎(チェン・ヤン)に丁寧に教え諭しており、少商は敬意を抱いて酪漿を差し出した。しかし、蕭元漪はこれを怒り、程姎(チェン・ヤン)の風上を奪ったとして、少商を厳しく叱責した。少商は母の意図が理解できず、程姎(チェン・ヤン)が母の中で特別な存在であり、自分は常に制限されていると感じた。夜が更けても、少商の心は孤独で、両親の愛情の薄さを感じた。
葛家の帰郷
翌日、葛老太公一行は程家を出発し、程家の人々は城外まで見送った。程姎(チェン・ヤン)と葛伯母は涙ながらに別れを告げ、葛老太公と程承も情が深かった。唯一人、程少商は孤立して立ち、母が程姎に優しい言葉をかけ、複雑な気持ちになった。彼女は両親ほどの知恵はないが、家族の疎遠さと複雑さを敏感に感じていた。
第4話感想
第4話は、程家と葛家の確執がさらに深まる回でした。葛氏の横暴さと蕭元漪の毅然とした態度が印象的で、葛老太公の葛氏への失望や程承の葛氏への複雑な感情が描かれていました。
特に、蕭元漪が葛氏にビンタを食らわせるシーンは衝撃的でした。蕭元漪の葛氏への怒りと葛氏への恐怖が伝わってきました。また、葛老太公が程家に謝罪するシーンは感動的で、葛老太公の徳の高さが伝わってきました。
程少商は、両親の愛情の薄さを感じて孤独な気持ちを抱えていました。程少商の心情が丁寧に描かれており、共感できました。
つづく