星漢燦爛<せいかんさんらん>第40話 あらすじ/ネタバレ
梁尚(リャン・シャン)の死
梁尚(リャン・シャン)が静かな湖畔にある書廬で殺害された。室内には大きな机と金石の骨董品が散らばっており、梁尚(リャン・シャン)の雅な趣味が伺える。しかし、最も目を引くのは、座布団の上にある黒と赤の血痕で、悲劇を物語っている。
曲泠君(チュイ・リンジュン)によると、幼桐(ヨウトウ)は梁尚(リャン・シャン)に食事を届けに行ったが、怒鳴られて帰ってしまったという。その後、使用人が梁尚(リャン・シャン)の死体を発見した。梁尚の背中には短刀が深く突き刺さっており、突然の出来事に衝撃が走った。
梁尚の母は、曲泠君(チュイ・リンジュン)を犯人と決めつけるが、程少商は冷静に現場の調査を提案する。袁慎(ユエン・シェン)は程少商をからかい、「この街で一番目立ちたがり屋」と評するが、その言葉には程少商への関心が隠されている。袁慎(ユエン・シェン)の母は、息子の程少商への思いを察している。
密室の発見
書廬に入ると、程少商と袁慎(ユエン・シェン)の言葉の応酬が続くが、袁慎(ユエン・シェン)は程少商を守るために留まることを決意する。程少商は自分が伝統的な淑女ではないことを自覚しており、袁慎(ユエン・シェン)の嫉妬を軽くあしらい、視野を広げるよう諭す。
鋭い洞察力を持つ程少商は、歩測法を使って書廬に密室があることを発見する。仕掛けを起動しようとした瞬間、何者かに密室に引きずり込まれる。そこには血まみれの梁遐(リャン・シア)がおり、犯人であることは明らかだった。
梁遐(リャン・シア)の告白
程少商は梁遐(リャン・シア)を落ち着かせ、真相を聞き出す。梁尚は梁遐(リャン・シア)に家督を継がせると約束していたが、最終的に梁尚が家督を継承したことで、梁遐(リャン・シア)は恨みを抱いていた。
梁無忌(リャン・ウーシー)は梁遐の異変に気づき、程少商の失踪を知ると、凌不疑(しのぶぎ)に書廬の解体を命じる。程少商は梁遐との駆け引きで命を繋ぎ、凌不疑(しのぶぎ)に救出されるが、梁遐は絶望の中で母親を呪いながら息絶える。袁慎の母は、梁遐の堕落は本人の努力不足が原因だと嘆く。
真相の行方
凌不疑(しのぶぎ)は梁遐に黒幕を自白させようとするが、梁無忌(リャン・ウーシー)に殺害されてしまう。梁無忌(リャン・ウーシー)は文帝(ぶんてい)に謁見し、忠誠心を表明し、梁遐を射殺したのは大局のためだったと説明する。文帝(ぶんてい)は梁家の現状を考慮し、この件を不問にする。
一方、小越候は太子を陥れたことで越妃(えつひ)から厳しく叱責され、さらに多くの陰謀が明らかになる。凌不疑(しのぶぎ)の追及に対して、小越候は軍備のすり替えには関与していないと否定するが、孤城事件の真相は、別の黒幕である彭坤(ペン・クン)を指し示している。文帝(ぶんてい)は越氏の功績を考慮し、小越候を左遷するにとどめるが、この決定は越妃(えつひ)と凌不疑(しのぶぎ)の心に波紋を広げる。
それぞれの決意
夜が更け、袁慎の母は袁慎に程少商への思いを尋ねる。袁慎は程少商を愛しているが、もう遅いことを認める。婚姻は遊びではなく、両親の轍を踏むつもりはないという。
一方、越妃(えつひ)は凌不疑に過去の過ちを詫び、復讐を支援すると約束するが、凌不疑は真の黒幕に復讐することを誓い、越妃(えつひ)を許す。
第40話の感想
第40話は、衝撃と感動が入り混じった内容でした。梁尚の死、密室の発見、梁遐の告白など、怒涛の展開に目が離せませんでした。特に、程少商の冷静さと勇気には感銘を受けました。
梁尚の死は、あまりにも突然で悲惨でした。犯人は梁遐であることは明らかでしたが、その動機が梁尚の家督相続にあったとは驚きでした。梁遐の母親の言動も、梁遐を追い詰めた要因の一つではないかと感じました。
程少商は、梁尚の死の真相を突き止めるために、密室を発見し、梁遐と対峙しました。彼女の鋭い洞察力と勇気には、思わず拍手を送りたくなりました。また、袁慎との掛け合いも面白く、二人の関係が今後どのように発展していくのか楽しみです。
梁遐の死は、あまりにも哀れでした。彼は母親に愛されず、家督も継げず、絶望のあまり犯行に及んでしまいました。彼の死は、梁家の崩壊を象徴しているようにも感じられました。
つづく