星漢燦爛<せいかんさんらん>第51話 あらすじ/ネタバレ

朝廷

左大人は、霍無傷(ホウ・ブショウ)が霍将軍の唯一の血縁であり、一族は忠義を尽くしてきたにもかかわらず、国法の名のもとに処刑すべきだと文帝(ぶんてい)に主張しました。この発言に激怒した文帝(ぶんてい)は、左大人を公開の場で罰しました。場面は一時的に混乱に陥りました。越妃(えつひ)は、左大人をなだめようとしましたが、左大人は「女は政治に関与すべきではない」と反論し、越妃(えつひ)をさらに怒らせ、制止に加わることになりました。

左大人は、霍無傷(ホウ・ブショウ)が凌益(リン·イー)を陥れたと主張しましたが、事実は雄弁に語っていました。袁慎(ユエン・シェン)は、三才観から重要な証拠である女媧像を入手しました。その像は、凌益(リン·イー)と彭坤(ペン・クン)が長年結託し、戾帝と内通して救援を妨害し、最終的に孤城が陥落し、多くの人々が犠牲になった陰謀を明らかにしました。証拠は明白であり、反論の余地はありませんでした。しかし、左大人は、国事の管理を名目に、霍無傷(ホウ・ブショウ)を報復的に追及し、東宮の虎符を盗んで私的に軍隊を動かしたと非難しました。

そのとき、三皇子が大殿に現れ、左家が戾帝の残党から多額の賄賂を受け取ったという確かな口供書を持参しました。口供書は、左家が霍無傷(ホウ・ブショウ)の死を利用して、戾帝の残党が再び反乱を起こすための道を切り開こうとしていることを示唆していました。この戾帝の残党とは、田家酒楼の主人である田朔(ティエン・シュオ)のことでした。田朔(ティエン・シュオ)はもともと戾帝の腹心でしたが、戾帝が敗れた後は、商売を隠れ蓑にして、雍(ヨウ)王や小越候を含む朝廷の役人と密かに連絡を取り、謀反を企てていました。

しかし、田朔(ティエン・シュオ)は狡猾で、事前に情報を察知しており、田家酒楼はすでに人影もありませんでした。追跡は空振りに終わりました。文帝(ぶんてい)は、法律に従って左大人を厳罰に処した後、深夜に霍無傷(ホウ・ブショウ)と三皇子を呼び出し、虎符について詳しく尋問しました。三皇子は、太子は仁義に厚いものの、決断力がなく、皇太子としての重責を担うことは難しいと率直に述べました。霍無傷も、太子のもとにいる時間は長くないものの、すでに東宮の実権を握っており、太子が即位すれば、朝政に影響を与えることができるが、決して皇位簒奪の意思はないと述べ、逆に将来の変数を懸念して、文帝(ぶんてい)に太子を廃位するよう進言しました。

霍無傷と程少商

この発言に、宣皇后が突然現れ、霍無傷に大局のために程少商との情を捨てるのかと問いました。この言葉は霍無傷の心に深く突き刺さり、彼はしばらく沈黙した後、程少商がかつて命を懸けて自分に尽くしてくれたこと、しかし自分が彼女を裏切れば、彼女は決して許してくれないだろうと苦しそうに答えました。程少商は、自らの身を守るために、名節を汚すことを厭わず、文帝(ぶんてい)に婚約を解消してくれるよう懇願しました。その言葉は、聞く人の心を打つものでした。

夜が更け、帝后が二人きりになると、宣皇后は后位と皇太子位に疲れ果てていることを吐露しました。彼女は太子の性格が穏やかで、皇太子位ではなく平穏な生活に向いていることをよく知っていました。太子を守るために、彼女は后位を放棄し、文帝に越妃(えつひ)を皇后に冊立することを提案しました。それは、世間に納得させ、三皇子の皇太子位を安定させるためでした。

結末

翌日、程少商は疲れた様子で家に帰りました。凌益(リン·イー)の一族は罪に問われ、一族全員が連座して罰を受けました。宣皇后は自発的に長秋宮に幽閉され、太子は東海の王に降格されました。霍無傷も自発的に西北に向かい、霍不疑(ホウ・ブイー)と名を変えて、凌不疑(しのぶぎ)のために生きると誓いました。出発前、霍不疑(ホウ・ブイー)は梁邱起(リャン・チウチー)に程少商に手紙を送り、最後の別れをしたいと伝えましたが、断られました。程少商は父と兄に送別を託し、「後会無期」という言葉を遺しました。霍不疑(ホウ・ブイー)は城門で3時間待ち続けましたが、結局程少宮(チェン・シャオゴン)が返してきた私印を受け取るだけでした。二人の縁はここで終わり、二度と戻ることはありませんでした。

程少商は、宣皇后の事情を知り、忠孝両立は難しいと感じ、長秋宮に同行して忠義を尽くすことにしました。蕭元漪(シャオ・ユェンイー)は娘の後ろ姿を見送り、これが永遠の別れになるかもしれないと感じました。彼女は急いで追いかけましたが、皇宮の門がゆっくりと閉まり、程少商の姿が遠ざかっていくのを見るしかありませんでした。それは、何年も前に彼女が一人で戦場に向かったときと同じように、再び別れと犠牲を予感させるものでした。

第51話の感想

第51話は、星漢燦爛<せいかんさんらん>の物語に大きな転換点をもたらしました。多くのキャラクターが大きな決断を下し、物語はクライマックスへと向かいます。

霍無傷と程少商の恋路は、障害に阻まれ、悲しい結末を迎えます。霍無傷は国のために、程少商との愛を諦めざるを得ませんでした。程少商もまた、忠義のために、霍無傷との未来を断ち切りました。二人の切ない別れは、視聴者の心を打つものがあります。

宣皇后の決断も、物語に大きな影響を与えました。彼女は、太子と三皇子を守るために、后位を放棄し、越妃(えつひ)を皇后に冊立することを提案しました。この決断は、彼女の深い愛情と、皇室への忠誠心を示しています。

つづく