唐朝詭事録<とうちょうきじろく>-The Mystery of Kingdom- 第13話 あらすじ/ネタバレ
蘇無名(そむめい)は長安の飲茶の流行は士大夫の間だけに限られており、庶民の間ではあまり浸透していないことを述べた。しかし鍾伯期(しょうはくき)は、いつか长安の街中で、身分の高い人も低い人も皆が一緒に美味しいお茶を楽しめるようになるという大きな夢を持っていた。しかし、彼は咳がひどくなっており、ついに血を吐くまでになってしまった。そこで蘇無名(そむめい)は費鶏師(ひけいし)に診てもらうよう勧めたが、鍾伯期(しょうはくき)は費鶏師(ひけいし)をただの江湖の術士だと思い、診察を拒否した。
蘇無名(そむめい)は人前で事件の分析を始め、路公復(ろこうふく)の死は、最初に絞め殺され、その後林宝(りんばお)に誤って刺されたことを明らかにした。その後、盧凌風(ろりょうふう)と共に陸離(りくり)と欧陽泉(おうようせん)を詳しく調べたが、2人とも犯行時間はアリバイがあった。しかし、謝府での宴会で、『石橋図』の人物が次々に亡くなり、中でも顔元夫(がんげんふ)の死は特に不審だった。検死の結果、顔元夫(がんげんふ)は百毒虫によって命を落としたことが判明した。
蘇無名(そむめい)は鍾伯期(しょうはくき)が幼少期から南州で育ち、百毒虫に精通していることを突き止めた。そして蘇無名(そむめい)の巧みな誘導により、鍾伯期(しょうはくき)はカツラを脱ぎ、禿頭であることを明かした。実は彼は半年前から髪が抜けて僧侶のようになり、屋敷から櫛売りの商人たちを追い出したのは、この秘密を隠すためだったのだ。顔元夫(がんげんふ)は生前は健康だったが、鍾伯期(しょうはくき)と一緒に茶を飲んだ後に突然死んだ。蘇無名(そむめい)は瑠璃の瓶と墨の香りから、鍾伯期(しょうはくき)が百毒虫を使って殺害したと推理した。路公復(ろこうふく)の死も、鍾伯期(しょうはくき)がカツラを使って僧侶に扮して殺害したものだった。
冷籍(れいせき)は兄が犯人だったことに衝撃を受け、鍾伯期(しょうはくき)は自分が余命いくばくもないことを悟り、南州の四人と共に黄泉に行って、絵を完璧なものにしたいと告白した。樵夫や老僕たちも、絵に必要な人物として毒殺されたのだ。冷籍(れいせき)は鍾伯期(しょうはくき)を責めたて、自殺しようとしたが、盧凌風(ろりょうふう)に止められた。鍾伯期(しょうはくき)は茶に遅効性の毒を入れたと言い、士族の死に尊厳を持たせたいと笑った。しかし蘇無名(そむめい)は機転を利かせて茶をすり替え、鍾伯期(しょうはくき)の計画を阻止した。
官府は鍾伯期(しょうはくき)の罪を告げ、欧陽泉(おうようせん)はそれを受け入れることができずに自殺を図ったが、蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)に救われた。盧凌風(ろりょうふう)は欧陽泉(おうようせん)の善行を称え、蘇無名(そむめい)も名士であることを認め、『石橋図』が元の持ち主に返還され、裴喜君(きくん)が絵を完成させてくれることを伝えた。さらに盧凌風(ろりょうふう)は欧陽泉(おうようせん)を竹林の七賢に誘い、酒を酌み交わしながら議論することを提案した。
冷籍(れいせき)は獄中で鍾伯期(しょうはくき)に会いに行った。鍾伯期(しょうはくき)の咳は治っており、冷籍(れいせき)の治療費を出したいと言ったが、後悔するには遅すぎた。盧凌風(ろりょうふう)は蘇無名(そむめい)の教えを思い出し、細部が成否を左右することを理解し、甘棠驛の疑念を晴らすため、休暇を取って捜査を再開することにした。2人は変装をして、蘇無名(そむめい)はひげを剃り、盧凌風(ろりょうふう)はひげを付け、甘棠驛に戻ってきた。
盧凌風(ろりょうふう)は将軍を装い、雨を理由に強引に宿泊することにした。劉十八(りゅうじゅうはち)が提供した肉を断り、野菜団子だけで食事を済ませ、劉十八(りゅうじゅうはち)が猿を食べる習慣があると冗談を言って、彼の底を探った。甘棠驛を巡る秘密の捜査が静かに始まった。
第13話の感想
第13話は、衝撃の展開が続く回でした。鍾伯期(しょうはくき)が犯人だったという事実は、視聴者に大きな驚きを与えたと思います。彼は一見温厚で穏やかな人物に見えましたが、実は冷酷で計算高い一面を持っていました。彼がなぜこのような凶行に及んだのか、その動機が明らかになった時は、思わず背筋がゾッとする思いでした。
また、蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)のコンビの活躍も光っていました。蘇無名(そむめい)は鋭い洞察力と推理力で鍾伯期(しょうはくき)の犯行を暴き、盧凌風(ろりょうふう)は持ち前の正義感と行動力で蘇無名(そむめい)をサポートしていました。2人の息の合ったコンビネーションは、見ていてとても爽快でした。
つづく