唐朝詭事録<とうちょうきじろく>-The Mystery of Kingdom- 19話 あらすじ/ネタバレ
薛環(せつかん)の遭遇
薛環(せつかん)は中庭で白い厲鬼を見ますが、盧凌風(ろりょうふう)が追いかけると白い猫が数匹いるだけでした。薛環(せつかん)を怖がらせないために、盧凌風(ろりょうふう)は薛環(せつかん)に一緒に寝泊まりするように言います。
橘県の富豪の娘の惨殺
橘県の富豪の娘である阿翠(あすい)は夜に鏡を見ていると、鏡の中に厲鬼の姿を見てしまいます。翌日、阿翠(あすい)は惨殺され、盧凌風(ろりょうふう)たちは事件の報告を受けます。検死の結果、阿翠(あすい)は首を切断されて殺害されており、その手口は前の10件の事件と同じであることから、犯人は同一人物であると考えられます。富豪は県衙の人間を罵倒し、盧凌風(ろりょうふう)は7日以内に事件を解決すると約束します。
阿翠(あすい)の侍女と県令の思惑
阿翠(あすい)の侍女は、昨夜赤い服を着た白い厲鬼を目撃したと証言し、薛環(せつかん)も衆生堂で見たものと同じだと述べます。しかし、盧凌風(ろりょうふう)はそれを否定します。県令は盧凌風(ろりょうふう)と富豪の7日間の約束を知り、盧凌風(ろりょうふう)に確認します。盧凌風(ろりょうふう)は約束を否定せず、事件を解決できなければ辞任すると述べ、県令は盧凌風(ろりょうふう)が辞任するのを期待します。
犯人逮捕の偽装と逃亡
盧凌風(ろりょうふう)は犯人を捕まえたと告示を出し、偽の犯人を街中引き回します。すると、見物人の中に怪しい男を見つけ、盧凌風(ろりょうふう)は薛環(せつかん)と協力して追いかけますが、犯人は逃走してしまいます。盧凌風(ろりょうふう)は県尉として犯人の逮捕に尽力し、民衆の信頼を得ます。橘県は瘴気で頭が痛くなる人が多く、生活は困窮し、貧困者は人口の10人に9人を占めています。盧凌風(ろりょうふう)は県尉として重責を担っており、民衆のために尽くすべきだと考えます。
翟良の怪しい行動と県令の雑務
盧凌風(ろりょうふう)は夜に窓の外に人影を感じますが、庭に出ても誰もいません。閣楼の庭を調べると、翟良が薬局で薬草を調べているところを見ます。翟良の行動が怪しいと感じ、いくつか質問します。盧凌風(ろりょうふう)が事件の捜査に専念している間、県令は賦税の徴収や堤防の建設など、雑務を命じます。しかし、これも盧凌風(ろりょうふう)の本来の仕事であり、盧凌風(ろりょうふう)は承諾せざるを得ません。
翟良の治療と孟郎中の書物
ある日、盧凌風(ろりょうふう)は頭痛を理由に翟良に針治療を受けます。その際、民衆の頭痛について尋ねると、翟良は瘴気が原因であり、3割以上は完治し、3割以上は治療で維持できるが、残りの3割は治らないと答えます。翟良の叔父である孟郎中は医術に優れており、民衆から称賛されていますが、残念ながら頭痛の治療に関する書物を書き終える前に亡くなりました。盧凌風(ろりょうふう)は孟郎中が書物と薬を錬成していた閣楼に参拝に行きたいと考えますが、翟良は理由をつけて断ります。
閣楼での恐怖と犯人の正体
夜になると、薛環(せつかん)が寝静まった後、盧凌風(ろりょうふう)は閣楼に忍び込みます。閣楼の2階で孟老(もうろう)の墓を発見し、さらに盧凌風(ろりょうふう)を恐怖に陥れる光景を目にします。
翌日、7日間の期限が到来し、盧凌風(ろりょうふう)は捕手を連れて衆生堂の奥にある閣楼に犯人を逮捕に向かいます。翟良はそれを聞いて阻止しようとしますが、盧凌風(ろりょうふう)はそれを無視して閣楼に突入します。閣楼の中には誰もいませんでしたが、閣楼の外で赤い服を着た白い厲鬼を見つけます。白髪と仮面を外すと、翟良は梁三啓(りょうさんけい)という盗賊であることを認めます。梁三啓(りょうさんけい)は孟老(もうろう)に骨折を治療してもらったことがありました。盧凌風(ろりょうふう)は、翟良が閣楼に来るのを阻止したのは梁三啓(りょうさんけい)の仲間ではなく、閣楼の中にある墓が発見されるのを恐れたためであると悟ります。梁三啓(りょうさんけい)は12人の女性を殺害したことを認めますが、12人の女性の頭蓋骨の在処を明かすことを拒否し、街中引き回されることを嫌がり、縛めを解いて剣で自害します。
事件解決と民衆の感謝
犠牲者の遺族は事件が解決したことを知り、犯人である梁三啓(りょうさんけい)の遺体に恨みを晴らします。富豪は7日間の約束を果たして石を飲み込んで負けを認めようとしますが、盧凌風(ろりょうふう)に止められます。盧凌風(ろりょうふう)はできるだけ早く遺体を返すことを約束し、民衆は盧凌風(ろりょうふう)に真相を解明してくれたことを感謝します。
第19話 感想
第19話は、物語が大きく進展する重要なエピソードでした。盧凌風(ろりょうふう)が犯人を追い詰める一方で、翟良の怪しい行動や孟老(もうろう)の墓など、新たな謎も浮上しました。
特に印象的だったのは、閣楼でのシーンです。盧凌風(ろりょうふう)が見た光景は、視聴者に大きな衝撃を与えたのではないでしょうか。また、梁三啓(りょうさんけい)の自害は、事件の悲惨さを改めて感じさせました。
一方で、盧凌風(ろりょうふう)が民衆のために尽力する姿は、彼の正義感と責任感を強く感じさせます。事件解決後、民衆が盧凌風(ろりょうふう)に感謝するシーンは、胸が熱くなるものでした。
つづく