唐朝詭事録<とうちょうきじろく> 第23話 あらすじ/ネタバレ

蘇無名(そむめい)と裴喜君(きくん)たちは、費鶏師(ひけいし)に酒を断つように説得するが、費鶏師(ひけいし)は伝説のダ神(だしん)酒を飲めなかったことを悔やみ、聞く耳を持たない。蘇無名(そむめい)は日中に聞き漏らしたことがあると思い出し、一人で林家客桟に戻り、掌柜にダ神(だしん)について詳しく尋ねる。掌柜は、当日は帷幔越しにダ神(だしん)を見ただけであり、寧湖ではダ神(だしん)を軽々しく疑ってはいけないと忠告する。

一方、沈冲(しんちゅう)は商会の陸詠(りくえい)から託された『ダ神(だしん)社実録』という書物を手に入れる。そこには、ダ神(だしん)社の様々な悪行が記されており、沈冲(しんちゅう)は急いでダ神(だしん)島へ向かい、ダ神(だしん)に報告する。沈冲(しんちゅう)は、実録は李鹬(りいく)が書いたものではないかと推測し、李鹬(りいく)の娘が副本を持っていた場合、それが寧湖に流出すると大変なことになると心配し、早急に対処する必要があると訴える。また、沈冲(しんちゅう)は蘇無名(そむめい)がダ神(だしん)に不敬な態度を取ったことを報告すると、ダ神(だしん)は顔色を変え、沈冲(しんちゅう)たちに厳重に警戒するよう命じる。

李鹬(りいく)の娘である胭脂(えんじ)は、ダ神(だしん)社に襲われそうになるが、賀犀(がさい)に助けられる。賀犀(がさい)は、胭脂(えんじ)から李刺史(りしし)の死因を聞き出そうとするが、桜桃(おうとう)が警戒して明言を避ける。

長史が宴を開き、蘇無名(そむめい)はダ神(だしん)社が州務を代理していることについて質問するが、長史は曖昧な返答をする。蘇無名(そむめい)は仕方なく、李刺史(りしし)の霊前に参る。胭脂(えんじ)が参拝に訪れると、突然「亡父」の幻影が現れ、驚いて気を失ってしまう。蘇無名(そむめい)は、寧湖の司馬として事件を徹底的に追うことを約束する。胭脂(えんじ)は、官府とダ神(だしん)社の関係を知っており、半信半疑である。そのとき、ダ神(だしん)社の刺客が襲撃し、胭脂(えんじ)を人質にとり、実録のありかを尋ねる。蘇無名(そむめい)は身を挺して守るが、盧凌風(ろりょうふう)が駆けつけて刺客を捕らえる。しかし、胭脂(えんじ)は隙を見て二人を気絶させ、刺客を殺害して逃亡する。

翌日、蘇無名(そむめい)は盧凌風(ろりょうふう)に感謝するが、盧凌風(ろりょうふう)は単なる訪問だったと軽く受け流す。蘇無名(そむめい)は李刺史(りしし)の遺体を調べ、左手に厚い繭と独特の痣があることに気づき、普通の人物ではないと推測する。沈冲(しんちゅう)は暗殺失敗を知り、激怒して陸詠(りくえい)を捕らえる。

沈冲(しんちゅう)は、陸詠(りくえい)を顧刺史の前に連行し、李刺史(りしし)殺害の真犯人だと告発する。陸詠(りくえい)はあっさり罪を認め、実録のありかを問いただすが、顧長史(こちょうし)がダ神(だしん)社と通じていると勘違いしている。顧文彬(こぶんひん)はこれを否定する。そこに賀犀(がさい)が現れ、陸詠(りくえい)は真犯人ではなく、李刺史(りしし)は生前ダ神(だしん)社に入っていたことを明かす。

蘇無名(そむめい)は獄中の陸詠(りくえい)から、暗殺の夜、李刺史(りしし)は陸詠(りくえい)が送り込んだ左利きの刀客に成りすまされていたことを知る。蘇無名(そむめい)は、陸詠(りくえい)に死を望む態度を見せれば生き延びられるかもしれないと示唆する。その後、蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)は、李刺史(りしし)の真身が隠されていると確信し、別荘へ向かう。別荘では、啞仆の李四(りし)を問い詰めるが、突然巨大なワニに襲われる。盧凌風(ろりょうふう)は力尽きるが、蘇無名(そむめい)は機転を利かせてワニを追い払い、二人はなんとか逃げ出す。

費鶏師(ひけいし)が盧凌風(ろりょうふう)の傷を治療している間、蘇無名(そむめい)は、李刺史(りしし)が身代わりを用意したのは、自分が危険な状態にあることを予感していたからだと分析する。また、『ダ神(だしん)社実録』は李刺史(りしし)が書いたもので、真相を明らかにしようとしたのではないかと推測する。盧凌風(ろりょうふう)は、裴喜君(きくん)に迷惑をかけたくないという理由で、司馬府への入居を拒否するが、蘇無名(そむめい)はそれを弱いと叱責する。門の外で盧凌風(ろりょうふう)の言葉を聞いた裴喜君(きくん)は、盧凌風(ろりょうふう)の気持ちを理解し、もう執着しないと告げる。盧凌風(ろりょうふう)はついに心を動かされ、裴喜君(きくん)を抱きしめ、逃げずに未来に立ち向かうことを決意する。

感想

第23話は、謎が謎を呼ぶ展開で、最後まで目が離せませんでした。特に、李刺史(りしし)の死の真相が明らかになりつつあるのは大きな進展です。また、蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)の関係も大きな変化を遂げました。今後の展開が楽しみです。

つづく