唐朝詭事録<とうちょうきじろく> 第24話 あらすじ/ネタバレ
翌日、李刺史(りしし)の葬儀が行われる。桜桃(おうとう)は父の最期を看送ろうと駆けつけるが、蘇無名(そむめい)は棺の中の無頭の死体は李刺史(りしし)ではないと主張し、開棺を求める。棺が開かれると、蘇無名(そむめい)は死体の茧と文人の身分が合わないこと、胎記が一致しないことから、この死体は陸詠(りくえい)が差し向けた刺客?肖七(しょうしち)であると断定する。肖七(しょうしち)は事件当日、刺史の別荘に侵入したが、何者かに殺され、右腕は巨大なワニに食われたのだ。蘇無名(そむめい)は顧長史(こちょうし)に司法参軍?賀犀(がさい)に事件の捜査を依頼する。曾参軍(そうさんぐん)は事件は年明け後に処理すべきだと主張するが、蘇無名(そむめい)は上巳節までに事件を解決できなければ入獄すると軍令状を提出する。
盧凌風(ろりょうふう)は刺史の別荘を調べ、八卦図の下にある隠し部屋を発見するが、巨大なワニに襲われ、棺桶の中に隠れる。そこで、華やかな衣装を着た女性の死体を発見する。一方、ダ神(だしん)は沈冲(しんちゅう)の無能さを叱責するが、蘇無名(そむめい)が真相を暴いたことに感謝し、蘇無名(そむめい)を殺そうとする。桜桃(おうとう)は幼い頃から武術を学んできたこと、そして父と離れ離れになり、再会した経緯を語る。
胭脂(えんじ)は、李刺史(りしし)はダ神(だしん)社に潜入した卧底であり、ダ神(だしん)社の悪事を暴こうとしていたことを明かす。李刺史(りしし)はダ神(だしん)廟に記録を残したが、沈冲(しんちゅう)と顧文彬(こぶんひん)に裏切られ、記録はダ神(だしん)社に奪われた。蘇無名(そむめい)は金箔の手がかりから、別荘に長安の女性がいたと推測する。盧凌風(ろりょうふう)は蘇無名(そむめい)を再び隠し部屋に連れて行き、女性の死体が消えていることを確認する。密道の奥で、李四(りし)が死体を埋めようとしているところを発見する。李四(りし)は罪を認め、ワニを育てて人を殺し、長安の女性を誘拐したことを告白し、自害する。しかし、謎は残ったままだった。
盧凌風(ろりょうふう)は李刺史(りしし)がまだ生きていると信じているが、牢番は自分が監視を強いられていることを明かす。胭脂(えんじ)は長安の女性については何も知らないが、李四(りし)の死を悲しみ、蘇無名(そむめい)の助けを借りて葬儀を行う。蘇無名(そむめい)は李四(りし)の死の背後に何かあると推測するが、胭脂(えんじ)は沈黙を守る。李四(りし)は生前、李刺史(りしし)は無事であり、別の任務があると語っていたのだ。
李鹬(りいく)を探すため、蘇無名(そむめい)は費鶏師(ひけいし)と盧凌風(ろりょうふう)を別々に動かす。ダ神(だしん)も李鹬(りいく)の捜索を急ぎ、上巳節までに殺害しようと企む。曾参軍(そうさんぐん)は、李刺史(りしし)が寒山に隠れている可能性があると明かす。寒山はダ神(だしん)社の拠点であり、上巳節には寒山宴が開催され、ダ神(だしん)酒が振る舞われる。盧凌風(ろりょうふう)は寒山を偵察し、複雑で危険な場所だと報告する。蘇無名(そむめい)は寒山宴に出席することを決意し、桜桃(おうとう)と賀犀(がさい)を連れて向かう。
寒山宴では、蘇無名(そむめい)たちは無料でダ神(だしん)酒を振る舞われる。一見平和な雰囲気だが、危険が迫っているという密報が届く。胭脂(えんじ)は幻覚の中で父親の姿を見る。一行はすぐに逃げようとするが、暗殺者が現れ、仁善館に逃げ込む。館内には巨大なワニが現れ、盧凌風(ろりょうふう)が一人で戦う。蘇無名(そむめい)は機転を利かせ、ワニが天竺香を好むことを利用してワニを制圧する。危機は一時的に回避されたが、李刺史(りしし)の行方と事件の真相はまだ明らかになっていない。
第24話感想
第24話は、謎が謎を呼ぶ展開で目が離せない回だった。李刺史(りしし)の死の真相が明らかになり、新たな謎が浮上した。また、桜桃(おうとう)の過去や李四(りし)の罪状が明らかになり、キャラクターの深みが増した。
特に印象に残ったのは、蘇無名(そむめい)が巨ワニを退治するシーンだ。天竺香を使って巨ワニをおびき寄せ、見事退治するシーンは、蘇無名(そむめい)の機転と勇気を示すもので、見応えがあった。
また、李四(りし)の死の真相が明らかになったのも衝撃的だった。李四(りし)はダ神(だしん)社とつながりがあり、悪事を働いていたことが判明した。李四(りし)の死は、ダ神(だしん)社の闇の深さを示唆している。
つづく