唐朝詭事録<とうちょうきじろく>-The Mystery of Kingdom- 第27話 あらすじ/ネタバレ

洛陽へ向かう旅路

洛州刺史·高忠義は、朝廷の名を借りて蘇無名(そむめい)を洛陽に呼び寄せた。これは公主の意向によるものであり、盧凌風(ろりょうふう)は蘇無名(そむめい)が天子権力闘争に巻き込まれるのではないかと心配する。しかし、蘇無名(そむめい)は太子が無事即位し、大唐の民と社稷を守るために、己の命を投げ出す覚悟で洛陽へ向かう。

裴喜君(きくん)は蘇無名(そむめい)と桜桃(おうとう)の関係を探り、桜桃(おうとう)が昨日何も言わずに去ったことを告げる。蘇無名(そむめい)は心乱れるものの、本心を隠す。その後、桜桃(おうとう)が追いかけてきて、蘇無名(そむめい)は桜桃(おうとう)の父が偽の刺史を名乗っていたことを隠していたことを告白し、その責任を負う覚悟を伝える。蘇無名(そむめい)が書いた『ダ神(だしん)社実録』は、寧湖の危機を救っただけでなく、彼の刺史としての才能も証明していた。桜桃(おうとう)は別れを告げるが、蘇無名(そむめい)は馬を交換するという名目で引き留め、一行は洛陽へ向かう。

洛陽の惨劇

洛陽城内では、女性たちが美しい化粧で競い合っていた。桜桃(おうとう)が感心していると、突然、顔面が腐った女性が倒れる。蘇無名(そむめい)は洛州刺史府を訪れ、自分が洛州長史に任命されたことを知る。高刺史は、東都留守?李約を紹介し、これは洛陽で最近発生している「人面花」の事件に対処するための公主の意向であることを明かす。

100日前、洛陽では「人面花」と呼ばれる美肌効果のある化粧品が流行し、81日間使用すると少女のような肌になるという触れ込みだったが、その裏には恐ろしい真実が隠されていた。肌が骸骨になってしまうのだ。公主も被害に遭い、命が危ない。蘇無名(そむめい)の任務は、真犯人を見つけ出し、公主と多くの被害者を救うことだった。

斜封官としての葛藤

容疑者は土羅の女性と特定されたが、邢参軍が乾歳客棧に到着したときには、その女性はすでに自殺していた。蘇無名(そむめい)は自分が斜封官であることを知り、この身分で事件を捜査することに抵抗を感じる。李約は、緊張をほぐすために宴会を開く。酒に酔った蘇無名(そむめい)は、盧凌風(ろりょうふう)に長史の官服を着せられ、名誉を傷つけられたと激怒する。盧凌風(ろりょうふう)は、人命がかかっているのだから、そんなことはどうでもいいと反論する。

司法参軍の邢穎が面会を求めるが、怒っている蘇無名(そむめい)は追い返す。しかし、邢穎は蘇無名(そむめい)が俗物ではないと感じ、密かに監視するように命じる。蘇無名(そむめい)は雨の中、狄公祠を参拝し、恩師の教えを思い出し、清廉潔白な官吏として生きることを誓い、斜封の職を受け入れない。自分を狄公の弟子と名乗る物乞いの牛肅(ぎゅうしゅく)は、蘇無名(そむめい)に事件解決のヒントを求めるが、民衆の切実な声に心を動かされた蘇無名(そむめい)は、考えを改める。

事件解決への決意

桜桃(おうとう)が再び訪ねてきて、「人面花」の被害が平民の娘にも及んでいることを告げ、偏見を捨てて事件を解決するよう懇願する。蘇無名(そむめい)はついに承諾するが、長史の職には就かず、盧凌風(ろりょうふう)と一緒に乾歳客棧に滞在する。二人は洛陽をくまなく探し回り、乾歳客棧にたどり着く。胡十四娘(こじゅうしじょう)は熱心に迎え入れ、特に盧凌風(ろりょうふう)に好意を示す。客棧の裏庭には、土羅の女性が自殺した部屋が空いており、重五の日なので、まだ遺体は移動されていない。

夜が訪れ、蘇無名(そむめい)は遺体の検分に向かい、盧凌風(ろりょうふう)は計画通りに胡十四娘(こじゅうしじょう)を連れ出す。邢穎が知らせを聞いて客棧に駆けつけ、「人面花」の謎をめぐる戦いが静かに始まる。蘇無名(そむめい)は、この事件が自分の名誉だけでなく、無数の人々の命運を左右することを悟り、清廉潔白な身をもって真相を明らかにし、洛陽に安寧を取り戻すことを決意する。

第27話感想

第27話は、緊張感と謎が入り混じった展開で、視聴者を釘付けにしました。蘇無名(そむめい)が洛陽に赴任し、人面花事件の捜査に挑む姿は、正義感と使命感に溢れていました。一方、盧凌風(ろりょうふう)は蘇無名(そむめい)を心配し、彼をサポートする姿が印象的でした。

また、桜桃(おうとう)と蘇無名(そむめい)の関係にも注目が集まりました。桜桃(おうとう)は蘇無名(そむめい)に想いを寄せているものの、蘇無名(そむめい)は本心を明かせずに苦悩する様子が描かれました。

事件の真相は依然として謎に包まれており、今後の展開が気になります。果たして蘇無名(そむめい)は真犯人を突き止めることができるのでしょうか?

つづく