大唐詭事録 第31話 あらすじ/ネタバレ
衝撃の事実が次々と明らかに!辛怀慎(しんかいしん)の正体と謀略、そして公主の過去が明らかになる!蘇無名(そむめい)は公主を救えるのか?
辛怀慎(しんかいしん)は高忠义(こうちゅうぎ)に、公主が彼を操っていたことを暴露します。公主は、人面花を使って裏切り者を罰しようとしていましたが、蘇無名(そむめい)がそれを阻止します。蘇無名(そむめい)は、公主が洛陽の無辜の女性の命を犠牲にして忠誠心を試すことは、将来帝位に就いたときに民衆を苦しめることになるだろうと忠告します。
辛怀慎(しんかいしん)は公主の怒りを鎮めようとしますが、蘇無名(そむめい)は彼が太子の暗殺を企てた黒幕であることを指摘します。そして、裴喜君(きくん)の描いた肖像画と胡十四娘(こじゅうしじょう)の証言を提示し、辛怀慎(しんかいしん)の三重の身分と暗殺計画を暴露します。
激怒した公主は、家事は李家が解決すべき問題であり、部外者が干渉すべきではないと言います。
そのとき、太子が別院に到着します。蘇無名(そむめい)は、太子が洛陽に残っているのは、人面花事件を監視し、公主の安全を守るためだと説明します。しかし、公主は疑念を抱き、辛怀慎(しんかいしん)を連れて去ろうとします。
すると、李约(りやく)と辛怀慎(しんかいしん)が突然反目し、部下を率いて別院を包囲します。李约(りやく)は、辛怀慎(しんかいしん)が実は自分の配下であり、長年潜伏して大唐を転覆させようと企んでいたことを暴露します。さらに、公主が使っている人面花は市販のものと同じであり、毒性が発作して公主の顔が毁れるだろうと告げます。
李约(りやく)は公主と太子を殺すように命じます。蘇無名(そむめい)は急いで公主を内室に避難させます。太子と陸仝(りくどう)は勇敢に抵抗しますが、李约(りやく)の勢力には敵わず、太子は重傷を負います。
盧凌風(ろりょうふう)が部隊を率いて駆けつけ、辛怀慎(しんかいしん)を斬り殺しますが、天铁熊に阻まれます。蘇無名(そむめい)が急所を指示し、盧凌風(ろりょうふう)、薛環(せつかん)、桜桃(おうとう)の3人が協力して天铁熊を倒します。李约(りやく)は敗北を悟り、自害します。
人面花の毒が効き始めた公主を、蘇無名(そむめい)は盧凌風(ろりょうふう)に託して費鶏師(ひけいし)のもとに送ります。公主は費鶏師(ひけいし)の治療により徐々に回復し、太子との関係も改善します。
韋典軍(いでんぐん)は公主の命令で、蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)を寺院に呼び寄せます。蘇無名(そむめい)は盧凌風(ろりょうふう)に身元を尋ねると、寵念寺(旧称衆寧寺(しゅうねいじ))に預けられていたことを知ります。公主は民衆のふりをして盧凌風(ろりょうふう)に会いに来ていたそうです。その後、盧凌風(ろりょうふう)は伯父に引き取られ、公主の身分と家族の確執を知ります。公主は実は彼の両親を殺した仇であり、預けたのは父の仲間を引き出すためだったのです。
蘇無名(そむめい)は盧凌風(ろりょうふう)の言葉を思い出し、彼の父が亡くなったことを知ります。父は臨終の際に、公主を信じるなと遺言を残していました。蘇無名(そむめい)は、公主と盧凌風(ろりょうふう)が相認めることは、朝野を動揺させ、盧凌風(ろりょうふう)の将来を損なう恐れがあると忠告します。公主は心残りながらも、蘇無名(そむめい)の提案を受け入れます。官職と結婚を拒否された後、盧凌風(ろりょうふう)の願いを聞き入れ、彼の弟子である薛環(せつかん)を寵念寺(ちょうねんじ)に学ばせることを許可します。薛環(せつかん)は当初、自分が捨てられたと思ったのですが、盧凌風(ろりょうふう)は皆が彼の成長を願っていることを説明し、自分も寵念寺(ちょうねんじ)で学んだ経験があることを話して安心させます。
衝撃の事実が明らかになった第31話。果たして、公主と盧凌風(ろりょうふう)の関係はどのように変化していくのでしょうか?
第31話の感想
第31話は、衝撃の事実が次々と明らかになる怒涛の展開でした。辛怀慎(しんかいしん)の正体と謀略、そして公主の過去が明らかになり、物語は大きな転換点を迎えたと言えます。
特に印象深かったのは、公主の過去が明らかになったシーンです。彼女はかつて愛した男性との間に子供をもうけましたが、その男性は李敬業(りけいぎょう)の余党だったため、天后(てんこう)に処刑されてしまいました。公主は生まれたばかりの子供を寵念寺(ちょうねんじ)に預けましたが、後にその子供は別の男性に引き取られてしまいます。
その子供こそが盧凌風(ろりょうふう)だったのです。公主は自分の手で家族を壊してしまったという罪悪感に苦しんでおり、盧凌風(ろりょうふう)と相認めることをためらっていました。しかし、蘇無名(そむめい)の説得により、公主は盧凌風(ろりょうふう)に官職と結婚を申し出ます。盧凌風(ろりょうふう)はそれを断りますが、公主の弟子である薛環(せつかん)を寵念寺(ちょうねんじ)に学ばせることを許可します。
公主と盧凌風(ろりょうふう)の関係は、複雑な過去によって大きく傷ついています。しかし、お互いを理解しようとする気持ちがあれば、いつか和解できる日が来るかもしれません。
また、李约(りやく)の最期も印象的でした。彼は野心のために多くの人を犠牲にしてきましたが、最終的には自害という形で幕を閉じました。李约(りやく)の死によって、大唐の混乱はひとまず収束に向かいますが、公主と盧凌風(ろりょうふう)の関係など、解決すべき問題は山積しています。
つづく