唐朝詭事録<とうちょうきじろく> 第7話 あらすじ/ネタバレ

郭庄(かく しょう)との別れと新たな旅立ち

盧凌風(ろりょうふう)は郭庄(かく しょう)が金吾衛に入ることで家名を上げられることを理解し、長安に戻るよう説得する。郭庄(かく しょう)は仲間たちから集めた旅費を盧凌風(ろりょうふう)に渡し、彼の窮地を救う。

一方、蘇無名(そむめい)は蘇謙(そ けん)と共に南州へ赴任するため徒歩で出発する。十一娘(じゅういちじょう)は蘇無名(そむめい)を殺そうと追いかけてくるが、蘇無名(そむめい)は彼女が鬼市で暗躍していた陰十郎(いんじゅうろう)であることを見抜く。陰十郎(いんじゅうろう)は自分の正体を認め、蘇無名(そむめい)は老僕の蘇謙(そ けん)を逃がそうとするも、蘇謙(そ けん)は彼を守るために命を落とす。蘇無名(そむめい)も陰十郎(いんじゅうろう)に敵わず、陰十郎(いんじゅうろう)は仙長から長安紅茶で功を立てれば鬼市の王にすると約束されていたことを明かす。すべてが台無しになった今、彼は蘇無名(そむめい)への復讐に燃えていた。

蘇無名(そむめい)が殺されそうになったその時、盧凌風(ろりょうふう)が駆けつけて蘇無名(そむめい)を救出する。負傷していた盧凌風(ろりょうふう)だったが、最終的に陰十郎(いんじゅうろう)を斬り殺すことに成功する。

蘇無名(そむめい)との確執と新たな旅路

蘇無名(そむめい)は蘇謙(そ けん)を埋葬した後、盧凌風(ろりょうふう)が八品県尉からいきなり南州司馬に昇進したのは、自分を陥れて太子に疎まれ、今の境遇に陥れたせいだと考える。彼は蘇無名(そむめい)を殺そうとするが、費鶏師(ひけいし)が必死に止めに入る。蘇無名(そむめい)はすべてを説明できないが、真相は時間と共に明らかになると言う。長安紅茶事件の背後にはまだ多くの真相が隠されているかもしれない。蘇無名(そむめい)は盧凌風(ろりょうふう)に南州へ同行してほしいと頼み、名門出身の盧凌風(ろりょうふう)が故郷に帰れば一族から嘲笑されるだろうと説得する。蘇無名(そむめい)の巧みな言葉に、盧凌風(ろりょうふう)は彼の私的な参軍になることを承諾する。こうして、蘇無名(そむめい)、盧凌風(ろりょうふう)、費鶏師(ひけいし)の3人は南州へと向かう旅に出る。途中、費鶏師(ひけいし)は歩行の辛さに耐えられず、盧凌風(ろりょうふう)の財産を盗んで手紙を残して去ってしまう。

甘棠驛で起こる怪奇現象

裴喜君(きくん)は屋内に閉じ込められ、庭で拳を鍛えている家僕?薛環(せつかん)の姿を見る。彼女は薛環(せつかん)を誘惑し、功を立ててほしいと願う。そして、勇敢に自分を長安から連れ出してくれることを期待する。

蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)は旅の途中で暴雨に遭い、甘棠驛館に宿泊しようとする。館の駅卒はここは不浄な場所だと告げ、宿泊を拒もうとするが、大雨の中、盧凌風(ろりょうふう)は強引に宿泊を決める。駅卒の劉十八(りゅうじゅうはち)は鍵を開けて2人を中に入れ、その後、食事を用意する。盧凌風(ろりょうふう)は劉十八(りゅうじゅうはち)にあれこれ文句を言い、食事がまずい、上部屋に泊まれないなどと不満を漏らす。最終的には蘇無名(そむめい)の仲裁で廂房に泊まることに同意する。劉十八(りゅうじゅうはち)は去る前に、右上部屋以外には勝手に泊まらないようにと忠告する。

劉十八(りゅうじゅうはち)が盧凌風(ろりょうふう)を貶めるような発言をしたことで、プライドの高い盧凌風(ろりょうふう)はさらに腹を立て、劉十八(りゅうじゅうはち)が作った菜団子を食べることを拒否する。寝室に戻ると、蘇無名(そむめい)は持ってきた菜団子を盧凌風(ろりょうふう)に渡し、腹を満たすように勧める。しかし、盧凌風(ろりょうふう)は劉十八(りゅうじゅうはち)が外で盗み聞きをしていることに気づき、彼を問い詰める。劉十八(りゅうじゅうはち)はただ足を洗うための湯を届けに来ただけだと答える。

盧凌風(ろりょうふう)は驛館で夜中に幽霊が出るという噂を信じず、夜中に様子を探りに出る。一方、一人部屋で寝ていた蘇無名(そむめい)は眠りに落ち、夢の中で劉十八(りゅうじゅうはち)に連れ去られる。折衝都尉の于都尉(う とうい)は長安から逃亡した裴喜君(きくん)とその召使いを捕らえ、夜中に甘棠驛に宿泊する。于都尉(う とうい)は裴喜君(きくん)を部屋に連れ込み、今夜必ず辱めると宣言する。その様子を盧凌風(ろりょうふう)が目撃する。

第7話 感想

第7話は、アクション、サスペンス、そして感情的なドラマが融合した、スリリングな展開のエピソードでした。蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)は、それぞれの過去と向き合いながら、新たな旅路へと出発します。

特に印象的なのは、蘇無名(そむめい)と陰十郎(いんじゅうろう)の対決シーンです。陰十郎(いんじゅうろう)の悲しい過去と復讐心に満ちた表情は、見る人の心を揺さぶります。また、盧凌風(ろりょうふう)の怒りと葛藤が垣間見えるシーンも、彼の複雑な心情をうまく表現していました。

一方、コミカルな要素も随所に散りばめられており、緊張感の中にも笑いを誘う場面が盛り込まれています。特に、盧凌風(ろりょうふう)と劉十八(りゅうじゅうはち)のやり取りは、見ていて思わずクスリと笑ってしまうようなユーモアが満載でした。

つづく