唐朝詭事録<とうちょうきじろく> 第8話 あらすじ/ネタバレ

于都尉(う とうい)は裴喜君(きくん)を室内に拘禁し、厳重に監視するよう命じて立ち去りました。部下が鶏を捕まえようとすると、劉十八(りゅうじゅうはち)が現れて止めようとしますが、力及ばず阻止できませんでした。

裴喜君(きくん)は部屋に閉じ込められ、脱出を試みますが失敗します。そこに盧凌風(ろりょうふう)が現れ、擅自長安を離れたことを叱責します。喜君(きくん)は凌風の姿を喜びますが、その瞬間、巨大な蟒蛇が現れ、2人を脅かします。凌風は勇敢に戦い、蟒蛇を退治して密かに処理します。

劉十八(りゅうじゅうはち)は于都尉(う とうい)に、右上部屋は以前幽霊が出たため、住むのに適さないことを伝えます。しかし、于都尉(う とうい)は気にせず、強引に入居します。盧凌風(ろりょうふう)は隙を見て裴喜君(きくん)と捕らえられていた薛環(せつかん)を救い出します。

その頃、清河崔氏の末裔である崔無忌(ついむき)が駅館に投宿します。彼は于都尉(う とうい)らが食事をしているのを無視し、静かに過ごさせてほしいとだけ告げて、幽霊が出ると噂されている右上部屋に泊まると言い張ります。

救出された薛環(せつかん)は盧凌風(ろりょうふう)に感謝し、先祖の薛仁貴のように功績を立てたいと弟子入りを希望します。盧凌風(ろりょうふう)は裴喜君(きくん)の安全を気遣い、薛環(せつかん)に護送を依頼しますが、喜君(きくん)は凌風に送ってもらわなければ帰らないと主張します。

蘇無名(そむめい)は悪夢で目を覚まし、汗びっしょりになりながら盧凌風(ろりょうふう)を探しますが、見つかりません。代わりに于都尉(う とうい)らに出くわします。于都尉(う とうい)は蘇無名(そむめい)を誘って酒を飲み、長安の近況を探ろうとします。盧凌風(ろりょうふう)は部屋に戻って蘇無名(そむめい)が誘われているのを見て怒り、裴喜君(きくん)のために復讐しようとします。蘇無名(そむめい)は事情を知って盧凌風(ろりょうふう)をなだめ、なんとか事態を収拾します。

于都尉(う とうい)は崔無忌(ついむき)の背景を恐れて、とりあえず退却することにします。その後、崔無忌(ついむき)を捕まえようと2階に上がりますが、すでに姿がありませんでした。蘇無名(そむめい)は部屋に戻り、駅館の異変に気づいて、すぐに立ち去ることを提案します。しかし、于都尉(う とうい)が現れて蘇無名(そむめい)の官憑を調べ、盧凌風(ろりょうふう)を逃亡犯として罪を着せようとします。そして、矢を放つように命じます。盧凌風(ろりょうふう)は皆を守るために一人奮闘しますが、負傷がひどくなり、次第に力尽きていきます。

裴喜君(きくん)は自分の安全を顧みず、吏部侍郎裴堅(はいけん)の娘であり、駆け落ちをしていると主張して飛び出します。彼女は巧みな話術で、于都尉(う とうい)を説得し、自分たちを護送すれば京で良い役職に就けると信じ込ませます。于都尉(う とうい)は心を動かされ、蘇無名(そむめい)と盧凌風(ろりょうふう)を解放することに同意します。

蘇無名(そむめい)は立ち去る前に、盧凌風(ろりょうふう)に馬を走らせて官に知らせ、怒りで我を忘れないようにと密かに伝えます。そして、于都尉(う とうい)が以前女性を誘拐して殺害した悪行を明かし、官の手を借りて真実を暴き、于都尉(う とうい)を厳罰に処する計画を打ち明けます。盧凌風(ろりょうふう)は裴喜君(きくん)の保護に残ります。

翌日、蘇無名(そむめい)は甘棠県の蘇県尉(そけんい)を連れて戻り、計画通りに駅館を急襲しますが、裴喜君(きくん)とその侍女以外、全員が失踪していることに驚愕します。より複雑な謎が静かに幕を開けます。

第8話感想

第8話は、緊迫感と謎が入り混じった展開で、最後まで目が離せない内容でした。特に、于都尉(う とうい)と盧凌風(ろりょうふう)の対峙は、手に汗握る緊迫感があり、見応えがありました。

于都尉(う とうい)は、権力を笠に着て横暴な振る舞いをする人物として描かれており、その悪辣さが際立っていました。一方、盧凌風(ろりょうふう)は正義感の強い人物として描かれており、于都尉(う とうい)に立ち向かう姿は痛快でした。

また、裴喜君(きくん)が自分の身を犠牲にして盧凌風(ろりょうふう)を救うシーンは、感動的でした。彼女の勇敢さと機転の良さは、物語をより魅力的なものにしていました。

つづく