風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第10話 あらすじ/ネタバレ

柳(りゅう)家と内衛府の不和

柳(りゅう)家と内衛府の不和が神都中に広まり、滎陽鄭家、博陵崔家、京兆杜家の家主が仙居殿の外でひれ伏し、柳(りゅう)家への情状酌量を訴える。皇帝は不快感を示し、武攸決(ぶゆうけつ)は内衛府の失態を謝罪するが、皇帝は家主たちを無視し、跪かせたままにする。

高秉燭(こうへいしょく)と白浪(はくらん)

申非(しんひ)は高秉燭(こうへいしょく)と白浪(はくらん)が旧知の仲であることを突き止め、百里弘毅(ひゃくりこうき)に報告する。高秉燭(こうへいしょく)は白浪(はくらん)に木炭取引の調査を依頼し、李鹿(りろく)の郡主府で大量の木炭が使用されていることを知る。百里弘毅(ひゃくりこうき)は白浪(はくらん)を訪ね、高秉燭(こうへいしょく)の調査内容を問い詰め、韓冬青(かんとうせい)が残した手がかりを明かすように迫る。高秉燭(こうへいしょく)は李鹿(りろく)の郡主府で木炭の使用状況を調べるよう指示する。

柳然(りゅうぜん)と百里弘毅(ひゃくりこうき)

柳然(りゅうぜん)は百里弘毅(ひゃくりこうき)好みの花を庭に植え、彼の気を引こうとする。百里弘毅(ひゃくりこうき)は李鹿(りろく)への贈り物を探しており、柳然(りゅうぜん)に同行を依頼する。柳然(りゅうぜん)は快諾し、芸芝(うんし)は柳然(りゅうぜん)を不憫に思うが、柳然(りゅうぜん)は喜んで百里弘毅(ひゃくりこうき)のために尽くす。

李鹿(りろく)を訪ねた百里弘毅(ひゃくりこうき)は、柳然(りゅうぜん)が作った仕掛け入りの宝石箱を贈る。李鹿(りろく)は喜び、百里弘毅(ひゃくりこうき)は木炭の用途を尋ねる。李鹿は柳襄(りゅうじょう )が臨川(りんせん)別業を購入し、木炭は柳襄(りゅうじょう )が購入したと明かす。百里弘毅(ひゃくりこうき)は柳襄(りゅうじょう )が木炭を使って銅を精錬しているのではないかと疑う。

李訳忱(りやくしん)と皇帝

李訳忱(りやくしん)は皇帝に罪を謝罪し、皇帝好みの桜桃を献上する。皇帝は太子李頓(りとん)の話を切り出し、江山を私物化し、岳父に任せたことで廃太子となったことを語る。皇帝は基盤を破壊する者を許さず、李訳忱(りやくしん)は震えながら、皇帝に明晰な聯昉(れんほう)を返すと誓う。

高秉燭(こうへいしょく)と百里弘毅(ひゃくりこうき)の臨川(りんせん)別業調査

高秉燭(こうへいしょく)は臨川(りんせん)別業で銅の行方を調査するため、百里弘毅を連れて向かう。百里弘毅は危険を心配するが、高秉燭(こうへいしょく)は決意を曲げず、百里弘毅を冶金の知識不足でからかう。武思月(ぶしげつ)は手がかりを失い、皇帝の側近である楊煥(ようかん)に助けを求める。楊煥(ようかん)は焦らず、すべてが解決すると諭す。

高秉燭(こうへいしょく)と百里弘毅は臨川(りんせん)に到着し、豊かな自然と穏やかな暮らしに驚く。しかし、高秉燭(こうへいしょく)は違和感を覚える。村人は田植えをせず、果樹のみを栽培しているのだ。高秉燭はこれが偽装であると見抜き、百里弘毅とともに河辺の食堂で食事をする。食堂の老人は遠くから水を汲んでおり、目の前の川の水は飲まない。老人の娘は川の水を飲むと腹痛を起こすと話し、百里弘毅と高秉燭は上流に精錬所があり、銅の精錬で出た廃棄物が川を汚染していると推測する。

柳然(りゅうぜん)と武思月(ぶしげつ)

武思月(ぶしげつ)は柳然(りゅうぜん)を訪ね、百里弘毅の世話をしている姿を見て心配する。柳然(りゅうぜん)は幸せそうに武思月(ぶしげつ)をもてなし、武思月(ぶしげつ)は柳然に百里弘毅と柳襄(りゅうじょう )の関係を尋ねる。

高秉燭と百里弘毅は村で夜まで張り込み、昼間に見た人物が硬い繭を持った手をしていることに気づく。その人物は農作業ではなく、長年鋳造作業をしてきたようだ。百里弘毅は後を追おうとするが、高秉燭は罠ではないかと疑う。しかし、手がかりはこれしかないため、2人はその人物を山洞に隠された精錬所まで追跡する。精錬所には大小さまざまな精錬坑が設置されている。

精錬所での戦い

高秉燭と百里弘毅は精錬所に侵入すると、大勢の用心棒に取り囲まれる。2人は反撃するが、敵が多すぎて苦戦する。百里弘毅は鉄のシャベルで溶けた銅水を相手にかけ、高秉燭は隙を見て脱出する。2人は力を振り絞って逃げ出すが、百里弘毅が転倒し、用心棒に追いつかれてしまう。百里弘毅は高秉燭に逃げるように指示し、高秉燭は単身で逃げ出す。高秉燭は馬を見つけ、百里弘毅を連れて精錬所から逃走する。

高秉燭と百里弘毅のその後

高秉燭は百里弘毅を連れて追っ手を振り切り、百里弘毅に武思月(ぶしげつ)と合流して臨川(りんせん)別業で証拠を確保するよう指示し、単独で去る。武思月(ぶしげつ)は百里弘毅の安否を心配し、李北七(りほくしち)に彼の行方を捜索するよう依頼する。百里弘毅は急いで都に戻り、城門で武思月(ぶしげつ)と遭遇する。百里弘毅は精錬所で見たことを報告し、武思月(ぶしげつ)は李北七(りほくしち)を内衛府に援軍を呼びに行くよう命じる。

柳然と柳襄(りゅうじょう )

百里弘毅が一夜にして戻らず、柳然は柳襄(りゅうじょう)に捜索を依頼する。柳然は百里弘毅が臨川別業に行ったのではないかと疑い、柳襄(りゅうじょう)は驚きを隠せない。柳襄(りゅうじょう)は柳然を気遣い、普段と違う様子を見せる。柳然は父親が10年以上山に籠って修行しているため、柳襄(りゅうじょう)に育てられたようなものだ。柳襄(りゅうじょう)は柳然を百里弘毅に嫁がせたことを後悔し、百里弘毅が柳然を虐待したら、休書を書いて離婚するように言う。柳然は柳襄の異変に気づくが、深く考えない。

武思月(ぶしげつ)と百里弘毅の再会

武思月と百里弘毅は精錬所に戻り、大量の銅銭を発見する。高秉燭は柳襄のもとを訪れ、柳襄は高秉燭を待ち構えていた。高秉燭は柳襄が盗んだ銅の用途を知りたがらず、春秋道(しゅんじゅうどう)の行方を尋ねる。柳襄は自分が春秋道(しゅんじゅうどう)だと名乗る。

第10話の感想

第10話は、緊張感と衝撃が続く展開で、視聴者を釘付けにしました。柳(りゅう)家と内衛府の不和が表面化し、高秉燭と百里弘毅の臨川別業での調査が危険な状況に陥るなど、物語は大きな転換点を迎えたと言えるでしょう。

特に印象に残ったのは、高秉燭と百里弘毅が精錬所で襲撃されたシーンです。大勢の用心棒に囲まれ、絶体絶命の状況に陥る2人の姿は手に汗握る緊迫感がありました。また、柳襄が春秋道(しゅんじゅうどう)であることが明らかになったのも衝撃のな展開でした。これまで謎に包まれていた春秋道(しゅんじゅうどう)の正体が明らかになり、今後のストーリー展開がますます気になります。

つづく