風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第12話 あらすじ/ネタバレ

洛陽の武器庫で働く百里弘毅(ひゃくりこうき)は、ある日、秘密裏に武器庫の様子を偵察していたところ、発見されてしまい、複雑な地下道を逃げ惑う。そこで出会ったのが、不良井(ふりょうせい)の事情に詳しい高秉燭(こうへいしょく)だった。

高秉燭(こうへいしょく)は、不良井(ふりょうせい)の人々が百里弘毅(ひゃくりこうき)に敵意を抱いていることを知っており、人目を避けて安全な場所へ連れて行く。百里弘毅(ひゃくりこうき)は官憲に通報しようとするが、高秉燭(こうへいしょく)はそれを止め、代わりに不良井(ふりょうせい)の内部事情に詳しい人物である王登成(おうとうせい)を紹介する。

一方、武思月(ぶしげつ)は亡くなった友人のために正義を貫こうとするが、高秉燭(こうへいしょく)は柳襄(りゅうじょう )を密かに訪ねていたため、武思月(ぶしげつ)は不満を募らせる。柳然(りゅうぜん)は百里弘毅(ひゃくりこうき)が単独行動をしていることを明かし、武思月(ぶしげつ)は心配する。

高秉燭(こうへいしょく)は百里弘毅(ひゃくりこうき)を王登成(おうとうせい)の家に連れて行き、母親の病気という理由で様子を伺うが、実際には王登成(おうとうせい)の嘘を暴くためだった。百里弘毅(ひゃくりこうき)は瓊鍋糖の細部から異変に気づき、高秉燭(こうへいしょく)と協力して、表面上は不良井について尋ねながら、密かに私鋳兵器の調査を行う。

武思月(ぶしげつ)は鸢飛(いとうび)の懸賞手配を行い、百里弘毅の行方を追う。高秉燭は王登成が知らないうちに、秘密の通路を使って武器庫に潜入する。その途中、王登成は坑道の崩落について疑念を抱き、高秉燭も疑問を抱く。武器庫に到着すると、王登成は高秉燭の侵入を阻止しようとするが、逆に高秉燭に制圧され、裏切り行為が明らかになる。

宋凉(そうりょう)は兵士を率いて駆けつけ、私鋳兵器による謀反が露呈する。高秉燭は復讐のために春秋道(しゅんじゅうどう)に偽装加入し、自らの手で犯人を制裁する機会を得る。両者は激戦を繰り広げ、高秉燭と百里弘毅の苦肉の策が功を奏し、内衛府が駆けつけて形勢が逆転する。

実は、百里弘毅は高秉燭が作った特殊な結び目のロープを使って脱出し、武思月(ぶしげつ)と協力して策を練っていた。武攸決(ぶゆうけつ)は柳府へ向かう途中、密書を持って移動中に鸢飛(いとうび)の襲撃を受けるが、武思月(ぶしげつ)の警告のおかげで危機を免れる。武器庫では、高秉燭が殺し屋と激闘を繰り広げ、その正体を暴く。宋凉(そうりょう)は敗北が確定し、百里弘毅の質問に答えることを拒否するが、武思月は百里弘毅の衝動を抑える。

こうして、私鋳兵器、権力闘争、復讐をめぐる陰謀が徐々に明らかになり、各勢力が真実と嘘の間で駆け引きを繰り広げる。高秉燭と百里弘毅は、複雑な状況の中で正義と真実への道を模索する。

第12話の感想

第12話は、ストーリーが大きく展開し、見応えのある内容でした。特に、高秉燭と百里弘毅のコンビネーションが素晴らしく、息の合った連携で敵を出し抜くシーンは圧巻でした。また、武思月の正義感と、宋凉(そうりょう)の野望がぶつかり合う場面も緊迫感があり、今後の展開が気になります。

物語の核心に迫る重要な情報も明らかになり、私鋳兵器の製造や、春秋道(しゅんじゅうどう)の暗躍など、謎が徐々に解き明かされていく過程はスリリングでした。各キャラクターの思惑が交錯し、複雑な人間模様が描かれており、目が離せませんでした。

特に印象に残ったのは、高秉燭が復讐のために春秋道(しゅんじゅうどう)に偽装加入するシーンです。彼の苦悩や葛藤が伝わってきて、胸を打たれました。また、百里弘毅が特殊な結び目のロープを使って脱出するシーンは、彼の機転の良さと冷静さを示しており、魅力的でした。

つづく