風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第13話 あらすじ/ネタバレ

武思月(ぶしげつ)と百里弘毅(ひゃくりこうき)、宋凉(そうりょう)の行方を追う

武思月(ぶしげつ)は、宋凉(そうりょう)を殺そうとする百里弘毅(ひゃくりこうき)を必死に止めます。宋凉(そうりょう)を殺せば、せっかく手に入れた手がかりがすべて断たれてしまうためです。百里弘毅(ひゃくりこうき)は仕方なく手を引きます。

一方、高秉燭(こうへいしょく)は仮面をかぶった黒ずくめの男を追いかけます。坑道から街まで追いかけ、不良井(ふりょうせい)に詳しい高秉燭(こうへいしょく)は、先回りして男の行く手を阻みます。男は必死に抵抗し、高秉燭(こうへいしょく)は再び追いつきます。二人は激しい格闘を繰り広げますが、高秉燭(こうへいしょく)は仮面を外して男の正体を確認することはできません。そこに李北七(りほくしち)が率いる大理寺の護衛が到着し、高秉燭(こうへいしょく)を捕らえます。男は隙を見て逃げ出し、高秉燭(こうへいしょく)は歯噛みします。

武攸決(ぶゆうけつ)の策略と武思月(ぶしげつ)の決意

武攸決(ぶゆうけつ)は高秉燭(こうへいしょく)を自らの手で取り調べます。高秉燭(こうへいしょく)と宋凉(そうりょう)が結託して武器を隠し、謀反を企てたと決めつけ、高秉燭(こうへいしょく)を殺そうとします。妹の武思月(ぶしげつ)が、高秉燭(こうへいしょく)に惑わされ、自分の命さえ投げ出すことを恐れたからです。しかし、高秉燭は武攸決(ぶゆうけつ)に、まずは個人のな恨みは忘れて、宋凉(そうりょう)の背後にいる黒幕を突き止めるべきだと訴えます。武攸決(ぶゆうけつ)は、不良井(ふりょうせい)の住民を全員捕らえて、高秉燭にすべての罪を認めさせると脅迫します。罪を認めなければ、住民たちが身代わりになると言うのです。

武思月(ぶしげつ)は急いで武攸決(ぶゆうけつ)のもとへ駆けつけ、高秉燭を解放するよう懇願します。宋凉(そうりょう)と結託して謀反を企てたのは王登成(おうとうせい)だと訴えますが、高秉燭はすでに謀反の罪を認めていました。武攸決(ぶゆうけつ)は、高秉燭を皇帝に裁きを受けさせると決めます。武攸決(ぶゆうけつ)は、皇帝は高秉燭が宋凉(そうりょう)と結託したかどうかなど気にしておらず、結果だけを見ていると指摘します。

武思月(ぶしげつ)は高秉燭のもとを訪ね、なぜ罪を認めたのか問いただします。高秉燭は多くを語りませんでしたが、武思月(ぶしげつ)は王登成(おうとうせい)を捕らえて罪を認めさせ、高秉燭の嫌疑を晴らすと誓います。高秉燭の制止を聞かずに、武思月(ぶしげつ)は決然と立ち去ります。

皇帝の思惑と武慎行(ぶしんこう)の策略

皇帝は晋(しん)王武慎行(ぶしんこう)を呼び、宋凉(そうりょう)の謀反について尋ねます。兵部尚書を務めた経験のある武慎行(ぶしんこう)は、宋凉(そうりょう)をよく知っており、宋凉(そうりょう)が皇帝に忠誠を誓っており、党派を組んで私腹を肥やしている様子もないことを知っていました。武慎行(ぶしんこう)も、なぜ宋凉(そうりょう)が突然謀反を起こしたのか理解できず、皇帝は武慎行(ぶしんこう)に宋凉(そうりょう)の謀反事件を徹底のに調査するよう命じます。

李訳忱(りやくしん)は仙居殿の外で皇帝に罪を認め、聯昉(れんほう)に怒りをぶつけないように懇願します。皇帝は楊煥(ようかん)に伝言を伝えさせ、李訳忱(りやくしん)に聯昉(れんほう)を粛清し、耳の聞こえる、目の見える聯昉(れんほう)にするよう命じます。そして、宋凉(そうりょう)の謀反事件の捜査は中止するよう命じます。

皇帝の真意が読めない武慎行(ぶしんこう)は、宋凉(そうりょう)の事件が朝廷の他の役人にまで及ぶことを恐れて、楊煥(ようかん)に助けを求めます。楊煥(ようかん)は安心して調査するように伝え、まずは高秉燭から突破口を開くようにアドバイスします。

武慎行(ぶしんこう)は武攸決(ぶゆうけつ)を呼び、今回の事件で武思月(ぶしげつ)と武攸決(ぶゆうけつ)が大きな功績を立てたと褒め称え、尚書の地位を与えることを約束します。そして、高秉燭の罪を東宮太子李頓(りとん)に擦り付けるように指示し、大理寺の高昇(こうしょう)に裁判を担当させます。そうすれば、武家は漁夫の利を得られるとほのめかします。武攸決(ぶゆうけつ)は快諾します。

高昇(こうしょう)の脅迫と王登成(おうとうせい)の逃亡

高昇(こうしょう)は獄中の宋凉(そうりょう)を訪ねて、皇帝の期待を裏切ったことを責めます。宋凉(そうりょう)は皇帝を「屠夫殺子の妖婦」と罵ります。高昇(こうしょう)は遠回しに黒幕を尋ねますが、宋凉(そうりょう)は答えません。高昇(こうしょう)は宋凉(そうりょう)の九族を皆殺しにすると脅迫しますが、宋凉(そうりょう)は屈しません。黄泉の路上で待つと言い放ちます。

百里弘毅(ひゃくりこうき)は柳然(りゅうぜん)との婚約を解消し、百里(ひゃくり)家の財産をすべて柳然(りゅうぜん)に渡すことを約束します。柳然(りゅうぜん)は洛陽を離れたくないと言いますが、百里弘毅(ひゃくりこうき)はここで時間を無駄にしないよう説得します。柳然(りゅうぜん)は思い直し、これ以上百里弘毅(ひゃくりこうき)に執着しないことを決意し、離縁状を受け取ったらすぐに洛陽を去ることにします。

武思月(ぶしげつ)は不良井(ふりょうせい)で王登成(おうとうせい)を捕らえようとしますが、王登成(おうとうせい)はすでに逃亡しており、高秉燭の母親も連れ去っていました。武思月は百里弘毅(ひゃくりこうき)を呼び出し、高秉燭を救うよう懇願します。百里弘毅(ひゃくりこうき)は、王登成はすでに洛陽を出ていると推測します。武思月は白浪(はくらん)と申非(しんひ)に各城門で王登成のの出城記録を調べさせます。

武思月の追跡と王登成のの罠

白浪(はくらん)は徽安門で王登成が老婆を連れ出して洛陽を出て行ったことを確認し、飛脚で武思月に知らせます。百里弘毅(ひゃくりこうき)は地図をもとに王登成の逃亡ルートを推測します。武思月は自ら洛陽を出て王登成を追跡し、百里弘毅(ひゃくりこうき)に王登成が現れた場所を逐一報告します。百里弘毅は最終のに、王登成が澤燕峰に向かうと突き止め、申非(しんひ)が飛脚で武思月に知らせます。

武思月は急いで澤燕峰に到着しますが、王登成は武思月が来ることを予測しており、高母を部屋に閉じ込めていました。武思月は王登成を洛陽に連れ戻して罪を認めさせ、高秉燭の嫌疑を晴らそうとします。王登成は高秉燭を兄弟、高母を実の母親のように思っていると口々に言い、洛陽に戻って罪を認めると約束し、高秉燭を救うよう懇願します。

武思月が立ち去ろうとした瞬間、突然意識が遠のきます。王登成が机の上に置かれた有毒の香を焚き、武思月を気絶させたのです。百里弘毅は2時間が経っても武思月が戻ってこないことを不審に思い、武思月に危険が迫っていることを察します。王登成は武思月と高母を連れ去ったに違いありません。百里弘毅は李訳忱(りやくしん)に助けを求めます。

百里弘毅の決断と公子楚(こうしそ)への期待

百里弘毅は紅綃坊を訪ねて李訳忱(りやくしん)に会い、公子楚(こうしそ)に高秉燭を救出してもらうよう懇願します。高秉燭に王登成を探させ、武思月を救出する作戦です。李訳忱(りやくしん)は武攸決に相談するよう促しますが、百里弘毅は武思月が王登成を勝手に追いかけたことを認めざるを得ません。武攸決が知れば事態がさらに悪化する可能性があります。しかし、武思月が窮地に陥っている今、公子楚(こうしそ)は助け出してくれるはずです。

第13話感想

第13話は、緊迫感と衝撃が続く展開で、視聴者を釘付けにしました。武思月と高秉燭の活躍、そして王登成の狡猾さが際立っていました。

武思月は、高秉燭を救うために奔走し、王登成を追跡します。しかし、王登成の罠に嵌り、意識を失ってしまいます。高秉燭は、武攸決によって投獄され、絶体絶命の状況に追い込まれます。

一方、武慎行(ぶしんこう)は、宋凉(そうりょう)の謀反事件を調査します。皇帝の真意が読めない中、楊煥(ようかん)のアドバイスに従い、まずは高秉燭から突破口を開こうとします。

そして、王登成の真の目のが明らかになります。王登成は、高秉燭を陥れ、武思月を誘拐することで、洛陽を混乱に陥れようとしていたのです。

つづく