風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第19話 あらすじ/ネタバレ

武思月(ぶしげつ)と百里弘毅(ひゃくりこうき)の計画

武思月(ぶしげつ)と百里弘毅(ひゃくりこうき)は春秋道(しゅんじゅうどう)の刺客をおびき出すため、巧妙な計画を立てました。しかし、武攸決(ぶゆうけつ)が外勤内衛に夜明けまでに武慎行(ぶしんこう)を守るよう命じたため、武思月(ぶしげつ)は計画を断念せざるを得なくなりました。

武思月(ぶしげつ)は百里弘毅(ひゃくりこうき)に作戦の中止を伝えようとしますが、春秋道(しゅんじゅうどう)の刺客に気づかれることを恐れ、一人で百里弘毅(ひゃくりこうき)を援護することにしました。李北七(りほくしち)は高秉燭(こうへいしょく)に協力を求めることを提案しますが、武思月(ぶしげつ)はこれを拒否します。李北七(りほくしち)は武思月(ぶしげつ)の身を案じ、命令に背いて彼女と一緒に残ることにしました。武思月(ぶしげつ)は裴諫(はいかん)に大理寺の協力を求めるため、夜通しで彼のもとを訪れます。

安白檀(あんびゃくだん)の疑惑

安白檀(あんびゃくだん)は高秉燭(こうへいしょく)が作成した疑わしい人物のリストに自分の名前が含まれていることに気づき、高秉燭(こうへいしょく)がわざと聯昉(れんほう)を混乱させようとしていると主張します。安白檀(あんびゃくだん)の父はかつて李訳忱(りやくしん)親子を救ったことがあり、李訳忱(りやくしん)は安白檀(あんびゃくだん)を最も信頼できる人物としてきました。しかし、高秉燭(こうへいしょく)が厳選したリストを見た李訳忱(りやくしん)は安白檀(あんびゃくだん)を疑い始め、高秉燭(こうへいしょく)の調査に全面のに協力するよう命じます。

百里弘毅(ひゃくりこうき)の行動

百里弘毅(ひゃくりこうき)は計画通り留白楼に向かいましたが、橋のそばで武思月(ぶしげつ)が事前に用意していた茶店を見つけることができませんでした。百里弘毅(ひゃくりこうき)は何も気づかずに留白楼に入りますが、武思月(ぶしげつ)以外の内衛の姿が見当たらず、警戒心を強めます。

柳然(りゅうぜん)は百里弘毅(ひゃくりこうき)の身を案じ、芸芝(うんし)に申非(しんひ)から情報を得るよう命じます。しかし、申非(しんひ)は何も知らないふりをして芸芝(うんし)を酒で誘惑しようとします。芸芝(うんし)は口を滑らせないように、わざと酔っ払ったふりをして申非(しんひ)をやり過ごします。

柳然(りゅうぜん)は申非(しんひ)に屋敷に新しく来た車夫と使用人の素性を尋ねますが、申非(しんひ)は何も答えようとしません。柳然(りゅうぜん)が官憲に通報しようとすると、申非は百里弘毅(ひゃくりこうき)が留白楼で囮になっていることを白状します。

高秉燭(こうへいしょく)の捜査

高秉燭(こうへいしょく)は善巧堂の最古参のメンバー数名に協力を依頼し、一晩中調査を続けました。その結果、30人以上の容疑者が浮上しましたが、中には協力者も含まれていました。彼らは不満を募らせ、高秉燭(こうへいしょく)に自分たちで調べるよう告げて立ち去ります。高秉燭(こうへいしょく)は内奸を突き止めるために協力を呼びかけ、韓冬青(かんとうせい)の無念を晴らすよう訴えます。

安白檀の逮捕

高秉燭(こうへいしょく)は30人の容疑者を善巧堂に集め、一人一人に事情聴取を行いました。その結果、韓冬青(かんとうせい)が万象楼を去る前に武思月(ぶしげつ)に密書を送ったことが判明します。韓冬青(かんとうせい)は消息収集を担当していた間風を僧侶に扮させて法善寺に同行させました。最後に高秉燭は安白檀に質問しますが、彼女は横暴な態度で協力を拒否します。

柳然(りゅうぜん)は顔を覆面で隠して留白楼を訪れ、百里弘毅(ひゃくりこうき)に会おうとします。百里弘毅は重要な用事があると言って、柳然(りゅうぜん)に早く帰るよう促します。柳然(りゅうぜん)は百里弘毅が嘘をついていることを見抜き、自分を守ろうとしていることに気づきます。百里弘毅は柳然(りゅうぜん)を危険に巻き込まないように、あえてきつい言葉を言って追い返そうとします。そのとき、工部の人物が百里弘毅に面会しようとやってきます。百里弘毅は勘違いだとごまかし、急いでその場を立ち去ります。十六夜(いざよい)が密かに百里弘毅を追跡します。

安白檀は李訳忱(りやくしん)に高秉燭の行為を訴えます。李訳忱(りやくしん)は仮面をかぶって高秉燭のもとを訪れ、責任を問います。高秉燭は30人以上の容疑者を拘束するよう提案しますが、彼らは強く抗議します。高秉燭は仕方なく内奸が安白檀であることを明かします。安白檀は激怒し、黄鐘(おうしょう)は真っ先に安白檀を擁護します。他のメンバーも高秉燭を嘲笑し、非難します。

高秉燭は安白檀の疑わしい点を一つ一つ指摘し、安白檀は反論します。李訳忱は高秉燭に証拠を提示するよう要求しますが、高秉燭は安白檀を拘束して真相を究明する必要があると主張します。李訳忱は渋々承諾します。黄鐘(おうしょう)たちは安白檀を擁護しますが、高秉燭は真相を解明すれば韓冬青(かんとうせい)の後任に立功した者を任命すると約束します。彼らは同僚を売ることを望まず、それぞれ散っていきます。

百里弘毅の決意

百里弘毅はわざと十六夜(いざよい)を路地裏に誘い込み、武思月が駆けつけて助けに入ります。武思月は十六夜(いざよい)と激しい戦いを繰り広げますが、十六夜(いざよい)に本気の意思はなく、百里弘毅の喉に手戟(しゅげき)を突き立てようとします。武思月は十六夜(いざよい)を追い詰め、十六夜は百里弘毅を解放します。李北七(りほくしち)と裴諫(はいかん)が駆けつけると、十六夜はおびえて逃げ去ります。武思月は百里弘毅に勝手に留白楼を離れたことを責めます。百里弘毅は柳然(りゅうぜん)を危険に巻き込みたくなかったこと、十六夜が失敗しても再び暗殺を試みるとわかっていることを明かし、今後も囮になることを約束します。武思月は百里弘毅の行動がますます高秉燭のように狂暴になっていることに気づき、怒って李北七(りほくしち)に百里弘毅を内衛府に連れ戻すよう命じます。

夷則(いぞく)の逮捕

夜、夷則(いぞく)は安白檀の部屋に忍び込み、韓冬青(かんとうせい)の密書を彼女のベッドの下に隠そうとしますが、捕まってしまいます。李訳忱、安白檀、高秉燭が駆けつけると、夷則(いぞく)は自分が罠にはめられたことに気づきます。夷則(いぞく)は懐に隠していた毒薬を飲んで自殺しようとしますが、高秉燭が必死に阻止します。実は、これはすべて高秉燭が仕掛けた罠でした。彼はわざと安白檀を疑わせ、内奸をおびき出すために夷則(いぞく)を利用したのです。李訳忱は夷則を拘束するよう命じ、安白檀は夷則を厳しく拷問しますが、夷則は頑なに罪を認めず、冤罪を訴えます。

第19話の感想

第19話は、緊迫感とハラハラドキドキの展開が続く、見応えのある回でした。武思月と百里弘毅の絶妙なコンビネーションや、高秉燭の執念深い捜査、そして安白檀の意外な展開など、見どころ満載でした。

特に印象に残ったのは、武思月と十六夜の戦いです。二人は互角の戦いを繰り広げ、武思月の剣さばきは圧巻でした。また、十六夜が本気で殺す意思がないことが明らかになったのも興味深いポイントでした。

高秉燭の捜査も、一歩一歩着実に進展している様子が描かれていました。彼は安白檀を疑い、巧妙な罠を仕掛けます。安白檀が内奸であることが明らかになった瞬間は、思わず息を呑んでしまいました。

しかし、夷則の逮捕は衝撃のでした。彼は本当に内奸なのでしょうか?それとも、何か別の理由があるのでしょうか?

つづく