洛陽の蒼き炎 第23話 あらすじ/ネタバレ

百里弘毅(ひゃくりこうき)と柳然(りゅうぜん)

百里弘毅(ひゃくりこうき)は柳沣(りゅうほう)の描いた康金(こうきん)の似顔絵を手に、武思月(ぶしげつ)に報告するため急いでいる。柳然(りゅうぜん)は彼を引き留め、牛肉スープを勧めようとするが、百里弘毅(ひゃくりこうき)は帰ってきたら飲むと約束し、代わりに柳然(りゅうぜん)のために絵を描いてあげようと申し出る。柳然(りゅうぜん)は喜び、柳沣(りゅうほう)は彼女をからかう。

武思月(ぶしげつ)と高秉燭(こうへいしょく)

百里弘毅(ひゃくりこうき)は武思月(ぶしげつ)に康金(こうきん)の似顔絵を渡し、李済(りせい)が殺害されたことを知る。貴重な手がかりが断たれてしまったことに落胆する百里弘毅(ひゃくりこうき)。武思月(ぶしげつ)は联昉に協力を求めて康金(こうきん)の行方を追うことにする。

夜遅く、申非(しんひ)は芸芝(うんし)が麺を作っているのを見て、誰のために作ったのか尋ねる。芸芝(うんし)は柳然(りゅうぜん)のために作ったと嘘をつくが、申非(しんひ)は柳然(りゅうぜん)の部屋の灯が消えていることを指摘し、芸芝(うんし)が柳沣(りゅうほう)のために作ったと見抜く。芸芝(うんし)は柳沣(りゅうほう)に思いを寄せていた。芸芝(うんし)が柳沣(りゅうほう)に夢中になっている隙に、申非(しんひ)は麺を全部食べてしまい、スープだけを残す。芸芝は歯噛みする。

高秉燭(こうへいしょく)は眠れぬ夜を過ごし、各衙門から集めた春秋道(しゅんじゅうどう)に関する記録を丹念に読み返す。彼は、未解決の事件は最終のに春秋道(しゅんじゅうどう)に押し付けられていることに気づく。

翌日、乞巧節。高秉燭(こうへいしょく)は武思月(ぶしげつ)から密書を受け取り、南市で彼女に会う。彼は彼女に宮灯をプレゼントし、武思月(ぶしげつ)は康金(こうきん)の情報を詳しく伝える。高秉燭(こうへいしょく)は、なぜ彼女が春秋道(しゅんじゅうどう)をそこまで追いかけるのか理解できず、武思月(ぶしげつ)は自分の仕事だと言い張る。

高秉燭(こうへいしょく)と武思月(ぶしげつ)は橋の上に立ち、賑やかなお祭りの様子を眺める。高秉燭(こうへいしょく)は春秋道(しゅんじゅうどう)を一掃し、人々に平和な暮らしをもたらすことを誓う。

百里弘毅(ひゃくりこうき)と武攸決(ぶゆうけつ)

百里弘毅(ひゃくりこうき)は遅くに帰宅し、申非(しんひ)から柳然(りゅうぜん)にプレゼントを渡すように促される。

武思月(ぶしげつ)は武攸決(ぶゆうけつ)に巧果を届けに行く。武攸決(ぶゆうけつ)は、楊煥(ようかん)から神都の美男子の似顔絵を受け取っていた。彼は武思月(ぶしげつ)にその中から夫を選ぶように言うが、武思月は興味を示さず、李済(りせい)の殺害事件を報告する。彼女は内衛府に裏切り者がいるのではないかと疑い、武攸決(ぶゆうけつ)に真相を究明するよう懇願する。武攸決(ぶゆうけつ)も事態の深刻さを認識し、武思月に慎重に行動するよう忠告する。

柳沣と芸芝

芸芝は再び柳沣に麺を作るが、彼は拒否し、彼女を追い返す。柳沣は柳府の侍女である春禾(しゅんか)のことを忘れられずにいた。

百里弘毅(ひゃくりこうき)は柳然(りゅうぜん)に絵をプレゼントするために、夜通し絵を描く。

柳然(りゅうぜん)と柳沣

柳沣は柳然(りゅうぜん)に西域の美酒と陶器を贈り、多くの使用人を派遣して彼女を世話する。その際に春禾(しゅんか)の行方を尋ねるが、柳然は知らないと答える。柳沣は彼女が作ったスープを味わう。

百里弘毅(ひゃくりこうき)が柳然を訪れると、彼女は彼にスープを勧める。柳沣はそれに腹を立て、大きな器のスープを一気飲みして立ち去る。

高秉燭(こうへいしょく)と李訳忱(りやくしん)

安白檀(あんびゃくだん)は高秉燭(こうへいしょく)が武思月と一緒に康金(こうきん)の行方を追っていることを李訳忱(りやくしん)に報告し、康金の似顔絵を見せる。李訳忱(りやくしん)は彼女に軽率な行動を慎むように忠告し、高秉燭(こうへいしょく)の捜査結果を待つように言う。

高秉燭(こうへいしょく)は春秋道(しゅんじゅうどう)の内通者が联昉の陳慶之(ちん けいし)であることを突き止め、彼を厳しく尋問する。陳慶之(ちん けいし)は何も明かそうとしないため、高秉燭は彼の息子の陳超(ちん ちょう)が郷試で書いた詩を読み上げる。陳慶之(ちん けいし)は春秋道に買収され、家族との縁を切らざるを得なかったことを暴露される。陳超(ちん ちょう)は逍遥子(しょうようし)が設立した北溟書院で学び、科挙に合格して小官になった。彼の履歴はすべて記録されているため、陳慶之(ちん けいし)は頑なに否定する。

高秉燭は陳慶之(ちん けいし)に道理を説き、改心するよう説得する。高秉燭は、春秋道が陳慶之の妻を殺し、陳超(ちん ちょう)を人質にして彼に联昉の情報を提供させていたことを突き止める。陳慶之は長年恐怖の中で生きており、陳超(ちん ちょう)の消息を得ることでしか慰めを得られなかった。陳慶之の心の防壁は完全に崩壊し、高秉燭に陳超(ちん ちょう)に累が及ばないように懇願し、すべてを正直に打ち明ける。高秉燭はすぐに李訳忱(りやくしん)に詳細を報告する。

武思月と李北七(りほくしち)

李訳忱(りやくしん)は康金の居場所を突き止め、武思月に手紙を送る。康金は興教坊に屋敷を持っているという情報を得た武思月はすぐに調査に向かう。李北七(りほくしち)は彼女の後を尾行し、すぐに気づかれる。武思月は彼を康金の屋敷に連れて行くが、そこは荒れ果てており、長い間人が住んでいない様子だった。

武思月は床に落ちているロープを発見し、康金が部屋の中で吊るされていたのではないかと推測する。床にはもがき苦しんだ跡が残っていた。武思月と李北七(りほくしち)はそれぞれ近所の人に聞き込みをするが、誰も康金のことを知らない。李北七(りほくしち)は近所の老婆から、康金は滅多に家に帰らず、行動が怪しいことを知る。

武思月は李北七(りほくしち)を連れて老婆のところに戻り、康金が西域から帰ってくるたびに葡萄酒をプレゼントしていたと嘘をつく。老婆は必死に代金を支払ったと主張するが、武思月は彼女が嘘をついていることを暴く。康金は葡萄酒を持って帰っていなかったのだ。老婆は仕方なく真実を話す。康金は彼女の嫁と不倫関係にあり、2人で駆け落ちを企てていた。老婆の息子が2人の不倫を知り、康金を誘拐したのだ。その瞬間、老婆の息子は康金を殺そうとナイフを研いでいたが、宮嫣(きゅうえん)が突然背後から彼を刺し殺す。

第23話感想

第23話は、物語が大きく動き出す重要な回だった。康金の行方を追う武思月と高秉燭、そして柳然と柳沣の関係に大きな進展があった。

武思月は、康金が春秋道と関係していることを確信し、彼の行方を追う。しかし、康金はすでに殺害されており、武思月は犯人を追うことになる。一方、高秉燭は春秋道の内通者が联昉の陳慶之であることを突き止め、彼を尋問する。陳慶之は最初は頑なに否定するが、高秉燭の説得により、すべてを打ち明ける。

柳然と柳沣の関係は、ますます深まっている。柳沣は柳然に絵をプレゼントし、柳然は柳沣のためにスープを作る。しかし、柳沣は柳然の気持ちに気づいていないようで、彼女をからかうような態度をとる。

つづく