風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第27話 あらすじ/ネタバレ

武思月(ぶしげつ)、高秉燭(こうへいしょく)の活躍と戴舟(たいしゅう)の逮捕

武思月(ぶしげつ)は昏迷状態の高秉燭(こうへいしょく)を救い出し、彼を必死に呼びかける。高秉燭(こうへいしょく)は意識を取り戻し、武思月(ぶしげつ)は彼を強く抱きしめる。高秉燭(こうへいしょく)は戴舟(たいしゅう)の逮捕を促す。

柳然(りゅうぜん)は男装をして百里弘毅(ひゃくりこうき)のために薬の材料を買いに出かける。天通道人(てんつうどうじん)は百里府の門前で柳然(りゅうぜん)を待ち伏せし、彼女が南市の薬屋に向かうと尾行する。天通道人(てんつうどうじん)は店主を偽物扱いし、董記薬舗こそ神都一の店だと豪語しながら錬丹術を語る。柳然(りゅうぜん)は彼の知識を見抜き、董記薬舗の場所を尋ねる。天通道人(てんつうどうじん)は案内を申し出て、柳然(りゅうぜん)を小道に連れ込み拉致する。

武思月(ぶしげつ)は戴舟(たいしゅう)を逮捕し、天通道人(てんつうどうじん)と太子李頓(りとん)の繋がりを暴く。戴舟(たいしゅう)は天通道人(てんつうどうじん)の指示で李頓(りとん)に北帝玄珠(ほくていげんしゅ)の偽造身元証明書を作り、大量の北帝玄珠(ほくていげんしゅ)を手に入れたことを告白する。しかし、天通道人は李頓(りとん)に渡した分はほんの一部で、残りを横領していた。武思月(ぶしげつ)は戴舟(たいしゅう)と天通道人の連絡方法を聞き出し、李北七(りほくしち)は戴舟を武攸決(ぶゆうけつ)のもとへ連行する。武慎行(ぶしんこう)は武攸決(ぶゆうけつ)から、戴舟が太子を利用して私腹を肥やしていたことを知る。彼はこれを東宮を打撃する好機と考える。

柳然(りゅうぜん)の拉致と百里弘毅(ひゃくりこうき)の窮地

申非(しんひ)は薬屋を訪ねるが、柳然(りゅうぜん)が何も買わずに去ったことを知る。彼は不穏な空気を察知し、柳然(りゅうぜん)を探し回るが発見できず、百里弘毅(ひゃくりこうき)に報告する。百里弘毅(ひゃくりこうき)は密書を受け取り、敦化坊へ向かうよう指示される。

武思月(ぶしげつ)は高秉燭(こうへいしょく)の変化に気づく。彼は賭場の仲間を救うために戴舟の追跡を諦めてしまう。高秉燭(こうへいしょく)は天通道人の行方を突き止めようと、武思月(ぶしげつ)と共に雲萃観を訪れるが、天通道人は既に逃走していた。道士から天通道人が城外の北山に屋敷を持っていることを聞き出す。

百里弘毅(ひゃくりこうき)は敦化坊へ向かうが、天通道人の部下に尾行され、北山の別荘へと連れて行かれる。天通道人は柳然(りゅうぜん)を拉致し、百里弘毅(ひゃくりこうき)に手札を渡すよう迫る。百里弘毅(ひゃくりこうき)は柳然(りゅうぜん)の解放を要求するが、天通道人は拒否し、百里弘毅(ひゃくりこうき)の首を絞め始める。百里弘毅(ひゃくりこうき)は柳然(りゅうぜん)の解放を優先し、手札を持っていることを認める。

李頓(りとん)の失脚と武慎行(ぶしんこう)の策略

皇帝は武慎行(ぶしんこう)を宮殿に呼び出す。武慎行(ぶしんこう)は李頓(りとん)と遭遇し、皮肉を交えて彼を嘲笑する。李頓も反撃し、武慎行(ぶしんこう)は信頼できる人物を選ぶよう忠告する。皇帝は李頓を呼び出し、戴舟事件の責任を問う。李頓は長寿の仙丹を献上したかったと弁明するが、皇帝は彼の言い訳を信じず、東宮で謹慎を命じる。

武慎行(ぶしんこう)は皇帝に対して戴舟逮捕の功績を武攸決(ぶゆうけつ)に帰し、武攸決(ぶゆうけつ)を兵部尚書に推挙する。皇帝は武攸決(ぶゆうけつ)の健康を気遣い、武慎行(ぶしんこう)は推薦を取り下げる。皇帝は武慎行(ぶしんこう)に含嘉倉(がんかそう)の粟米の検査を命じ、楊煥(ようかん)を同行させる。

天通道人の企みと新たな危機

天通道人は百里弘毅(ひゃくりこうき)を錬丹房に連れて行き、手札に記載された方法で伏火雷霆(ふくからいてい)を錬成させる。天通道人は傍らで監視する。

天通道人は炉から上がる炎を見て興奮し、百里弘毅に特別な材料を加えたのかと問い詰める。百里弘毅は檀香木を加えたことだけを認め、柳然の解放と引き換えに他の材料を教えると申し出る。天通道人は信用せず、百里弘毅も柳然と同じ部屋に監禁する。柳然は百里弘毅を巻き込んでしまったことを悔やむが、百里弘毅は必ず彼女を救い出すと約束する。

申非(しんひ)の依頼と高秉燭(こうへいしょく)の決意

申非(しんひ)は百里二郎を見つけられず、武思月(ぶしげつ)に助けを求める。高秉燭(こうへいしょく)、李北七(りほくしち)、武思月(ぶしげつ)は城北別院の後山に到着するが、百里弘毅の居場所は特定できない。李北七(りほくしち)は突入を主張するが、高秉燭(こうへいしょく)は百里弘毅に彼らの到着を知らせる必要があると考える。

第27話感想

第27話は、緊迫感と衝撃のな展開が続く回だった。武思月(ぶしげつ)と高秉燭(こうへいしょく)の活躍、戴舟の逮捕、天通道人の悪行、そして柳然の拉致と百里弘毅の窮地など、見どころ満載だった。

特に印象のだったのは、武思月と高秉燭(こうへいしょく)の絆の深さだ。武思月は昏迷状態の高秉燭を必死に救い出し、高秉燭もまた、戴舟の逮捕を武思月に促す。彼らの固い絆は、物語をより感動のなものにしてくれる。

また、天通道人の狡猾さと残忍さにも驚かされた。彼は戴舟を利用して北帝玄珠(ほくていげんしゅ)を手に入れ、さらには柳然を拉致して百里弘毅を脅迫するなど、手段を選ばない。天通道人の真の目のは何か、今後の展開が気になるところだ。

そして、李頓の失脚も大きな衝撃だった。彼は皇帝からの信頼を失い、東宮で謹慎を命じられる。この事件は、今後の権力争いに大きな影響を与えるだろう。

つづく