風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第28話 あらすじ/ネタバレ
含嘉倉(がんかそう)の視察
神都の食料庫である含嘉倉(がんかそう)を視察する武慎行(ぶしんこう)と楊煥(ようかん)。護衛を務めるのは武攸決(ぶゆうけつ)だ。
柳然(りゅうぜん)と百里弘毅(ひゃくりこうき)の絆
壁一枚を隔てて心を通わせる柳然(りゅうぜん)と百里弘毅(ひゃくりこうき)。柳然(りゅうぜん)は百里弘毅(ひゃくりこうき)の悩みを解決しようと試みるが、逆に巻き込まれてしまう。しかし、百里弘毅(ひゃくりこうき)は「夫婦は支え合うもの」と柳然(りゅうぜん)を気遣い、彼女への信頼を明かす。感動した柳然(りゅうぜん)は、百里弘毅(ひゃくりこうき)に一生寄り添うと誓う。
高秉燭(こうへいしょく)の策
山下の張老头が別院の道士に食事を運ぶのを見た高秉燭(こうへいしょく)は、武思月(ぶしげつ)と共に策を練る。張老頭に塩を大量に入れた食事を届けさせるのだ。
百里弘毅(ひゃくりこうき)の脱出劇
塩辛い食事を食べた百里弘毅(ひゃくりこうき)は、不良井(ふりょうせい)での苦肉の策を思い出し、高秉燭(こうへいしょく)の救出計画を察する。彼は錬丹に必要な材料を思いついたと主張し、天通道人(てんつうどうじん)に会うことを要求。道士に連れられ、錬丹房へと向かう。
高秉燭(こうへいしょく)と武思月(ぶしげつ)は、部屋から出てきた百里弘毅(ひゃくりこうき)の姿を確認。彼はわざと伸びをし、柳然(りゅうぜん)の監禁場所をさりげなく伝える。
錬丹房の爆発
天通道人(てんつうどうじん)との対面を果たした百里弘毅(ひゃくりこうき)は、火加減が錬丹の重要な要素だと悟らせる。そして、氷結した北帝玄珠(ほくていげんしゅ)が燃焼すると爆発を起こすため、炉温を保つために燐石を加えるべきだと進言する。しかし、天通道人(てんつうどうじん)は燐石は助燃剤だと信じない。百里弘毅(ひゃくりこうき)は典拠を引用し、燐石の量を調整すれば爆発を防げると主張。天通道人(てんつうどうじん)は彼に実験を命じる。
百里弘毅は大量の燐石を一気に投入。錬丹炉は爆発し、部屋は煙に包まれる。高秉燭(こうへいしょく)、武思月(ぶしげつ)、李北七(りほくしち)は別院に突入し、柳然(りゅうぜん)を救出する。天通道人(てんつうどうじん)は百里弘毅を取り囲むが、高秉燭(こうへいしょく)が駆けつけて救出。天通道人は逃走し、高秉燭(こうへいしょく)が追跡する。
伏火雷霆(ふくからいてい)の正体
武思月(ぶしげつ)も追跡に加わり、後山にある洞窟を発見。中には黒い粉末が詰まった銅箱が大量に置かれていた。天通道人が現れ、黒い粉末は「伏火雷霆(ふくからいてい)」だと明かし、火把を投げつける。高秉燭(こうへいしょく)と武思月(ぶしげつ)は爆発を避けようと必死に逃げるが、瓦礫に阻まれてしまう。
掌秋使(ひらきみおくり)と掌春使(しょうしゅんし)
掌秋使(ひらきみおくり)は掌春使(しょうしゅんし)に伏火雷霆(ふくからいてい)の完成を急かし、天堂殿落成後の燃灯(ねんとう)大典で皇帝を爆殺する計画を明かす。掌春使(しょうしゅんし)は焦るなと諭し、道尊逍遥子(しょうようし)が生きていることを伝える。掌秋使(ひらきみおくり)は大喜びする。
天通道人は掌春使(しょうしゅんし)に伏火雷霆(ふくからいてい)の完成を報告。掌春使(しょうしゅんし)は喜ぶ。
百里弘毅の疑惑
九死に一生を得た百里弘毅と柳然(りゅうぜん)は、屋敷に戻る。百里弘毅は申非(しんひ)を連れて、兄・百里延(ひゃくりえん)生の部屋へ。百里寛仁(ひゃくりかんじん)の遺品を確認する。天通道人から見た字が百里寛仁(ひゃくりかんじん)のものと一致したため、百里弘毅は彼が生きているのではないかと疑う。
高秉燭(こうへいしょく)と武思月(ぶしげつ)の危機
爆発に巻き込まれた高秉燭(こうへいしょく)は、瓦礫の中から脱出。武思月(ぶしげつ)の脚が石の下敷きになっているのを発見する。必死に石をどかそうとするが、武思月(ぶしげつ)の脚は負傷。高秉燭は応急処置を施し、助けを求めるが、誰も応答しない。
皇帝の思惑
皇帝は武攸決(ぶゆうけつ)を呼び、英国公に封じる。武攸決(ぶゆうけつ)は喜んで受け入れる。皇帝は老齢を理由に、天堂殿の大仏に自ら燃灯(ねんとう)したいと希望し、武攸決(ぶゆうけつ)に燃灯(ねんとう)大典の警備を命じる。
武慎行(ぶしんこう)は戴舟(たいしゅう)を使って李頓(りとん)を完全に失脚させようと企むが、皇帝は李頓(りとん)を許してしまう。武慎行(ぶしんこう)は武攸決(ぶゆうけつ)に与えられたのは名ばかりの英国公だと説明し、燃灯(ねんとう)大典の警備を成功させて皇帝の信頼を得るよう勧める。
武思月(ぶしげつ)の失踪
武攸決(ぶゆうけつ)は密報で武思月(ぶしげつ)の失踪を知り、夜通しで百里弘毅のもとを訪れて事情を聞く。百里弘毅は正直に答えるしかない。武攸決(ぶゆうけつ)は武思月を探しに北山別院へ向かい、もし武思月に何かあれば百里弘毅を許さないと告げる。
第28話感想記事
第28話は、緊迫感のある展開とキャラクターの心情描写が印象のな回だった。
含嘉倉(がんかそう)の視察では、武慎行(ぶしんこう)と楊煥(ようかん)の対立が浮き彫りになり、神都の食料事情の重要性が示された。また、柳然(りゅうぜん)と百里弘毅の絆が深まり、夫婦としての信頼関係が描かれた。
高秉燭の策によって百里弘毅の脱出が成功する一方、錬丹房の爆発や伏火雷霆(ふくからいてい)の正体が明らかになるなど、物語は大きく動いた。
終盤では、皇帝の思惑や武攸決(ぶゆうけつ)の決意、高秉燭と武思月の危機など、今後の展開が気になる要素が満載だった。
つづく