風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~ 第32話 あらすじ/ネタバレ

武攸決(ぶゆうけつ)の策略

武攸決(ぶゆうけつ)は隋欣(ずいしん)、李純(りじゅん)、莫無病(ばく むびょう)、許世勤(きょ せいきん)の4人を百里弘毅(ひゃくりこうき)の補佐につけ、伏火雷霆(ふくからいてい)の捜索を命じます。しかし4人は百里弘毅(ひゃくりこうき)に不服従で、嫌がらせをしたり冷やかしたりします。百里弘毅(ひゃくりこうき)は彼らの態度を見抜き、伏火雷霆(ふくからいてい)の危険性を説明すると、ようやく真剣に取り組み始めます。

高秉燭(こうへいしょく)と青夜(せいや)の出会い

高秉燭(こうへいしょく)と白浪(はくらん)は、ある娘に春秋道(しゅんじゅうどう)の隠れ家まで案内してもらいます。娘の家には薬草が置かれており、高秉燭(こうへいしょく)は娘の身の上を尋ねます。娘は父親と二人暮らしで、薬草を売って生計を立てているといいます。高秉燭(こうへいしょく)が水を欲しがると、娘は水筒の場所がわからず、高秉燭(こうへいしょく)は疑念を抱きます。夜、娘は高秉燭(こうへいしょく)を暗殺しようとしますが、高秉燭(こうへいしょく)に見破られ、春秋道(しゅんじゅうどう)の道徒・青夜(せいや)であることが発覚します。

掌秋使(ひらきみおくり)の命令

青夜(せいや)が捕らえられたことを知った掌秋使(ひらきみおくり)は、弓兵に高秉燭(こうへいしょく)を射殺するよう命じます。宮嫣(きゅうえん)は青夜(せいや)の命を心配しますが、掌秋使(ひらきみおくり)は冷淡です。高秉燭(こうへいしょく)は青夜(せいや)から春秋宮の場所を聞き出そうとしますが、拒否されます。その時、窓の外から矢が飛んできて、高秉燭(こうへいしょく)は青夜(せいや)をかばって腕を負傷します。高秉燭は白浪(はくらん)と青夜(せいや)を連れて逃げますが、春秋道(しゅんじゅうどう)の刺客が追ってきます。

武思月(ぶしげつ)の奮闘

李北七(りほくしち)が布防図を持ち去ったため、武思月(ぶしげつ)は新たに布防を描き直します。安白檀(あんびゃくだん)は武思月(ぶしげつ)に調査結果を届け、情報を漏らさないよう注意します。高秉燭は刺客を振り切り、青夜(せいや)は春秋道(しゅんじゅうどう)のために命を捨てる覚悟を決めます。高秉燭は窈娘(ようじょう)のことも引き合いに出し、青夜(せいや)を説得します。青夜(せいや)は心を動かされ、春秋宮への道案内を申し出ます。

柳沣(りゅうほう)の失恋

柳沣(りゅうほう)は宇文佩佩(うぶんはいはい)に夢中で、他の客に会わせないようにします。宇文佩佩(うぶんはいはい)は柳沣(りゅうほう)も他の男と同じように自分の美貌に惹かれていると思い、彼の願いを叶えてあげようとします。しかし、柳沣(りゅうほう)は宇文佩佩(うぶんはいはい)の身を案じており、彼女の誤解を解こうとします。宇文佩佩(うぶんはいはい)は柳(りゅう)家の没落を明かし、柳沣(りゅうほう)に諦めるよう説得します。柳沣は失意のどん底に陥ります。

高秉燭の潜入

青夜は高秉燭を春秋宮の山頂まで案内し、高秉燭は単身で内部を探ることにします。青夜は高秉燭を春秋宮に連れ込もうとしますが、高秉燭はそれを断り、春秋道(しゅんじゅうどう)から離れるよう勧めます。青夜は幼い頃から親がおらず、行く当てがありません。高秉燭は青夜を妹の阿曇(あと)に重ねますが、青夜は幼い頃の記憶がありません。

高秉燭の発見

高秉燭は藤蔓を伝って山を下り、巡邏をかわして山麓に到着します。柳沣は酒に溺れ、柳然(りゅうぜん)の説得も聞かず暴れます。柳然(りゅうぜん)は柳沣を叱責し、沐浴更衣させて五叔(ごしゅく)に預けます。

春秋宮の秘密

高秉燭は春秋宮に潜入しますが、青夜が後を追ってきます。青夜は高秉燭を掌秋使(ひらきみおくり)の部屋に案内し、掌秋使(ひらきみおくり)が神都に向かったことを知ります。高秉燭は壁に掛けられた神都の地形図に注目し、多くの場所が印されていることに気づきます。さらに、逍遥子(しょうようし)の肖像画を発見しますが、肖像画から矢が飛んできて、高秉燭は青夜をかばいます。肖像画の後ろには連山訣が隠されており、そこには春秋道のすべての計画が記されています。青夜は連山訣を奪い、高秉燭に神都へ連れて行くよう迫ります。高秉燭は仕方なく承諾します。

武思月(ぶしげつ)の追跡

武思月(ぶしげつ)は李北七(りほくしち)が車行で馬車を借りたことを突き止め、車行の主人に話を聞きます。馬車には伏火雷霆(ふくからいてい)の粉末が残っていました。武思月(ぶしげつ)は含嘉倉(がんかそう)で李北七(りほくしち)を発見し、李北七(りほくしち)は逃げ出します。武思月(ぶしげつ)は追いかけます。

第32話:感想

第32話は、春秋道と高秉燭の対決が激化し、物語が大きく動いた回でした。

まず、高秉燭と青夜の出会いは印象のでした。最初は敵同士だった2人ですが、高秉燭の説得により、青夜は春秋道から離れる決意をします。しかし、掌秋使(しょうしゅうし)の命令で青夜は高秉燭を殺そうとし、2人は再び対峙することになります。

一方、武思月(ぶしげつ)は李北七(りほくしち)を追跡し、伏火雷霆(ふくからいてい)の粉末を発見します。李北七(りほくしち)の正体が明らかになり、物語はクライマックスへと向かいます。

また、柳沣と宇文佩佩(うぶんはいはい)の恋模様も描かれました。柳沣は宇文佩佩に夢中で、他の客に会わせないようにします。しかし、宇文佩佩は柳沣の気持ちを受け入れず、柳沣は失意のどん底に陥ります。

つづく